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第24話 混成訓練、最初の“こじれ”



 翌朝。


 合同寮の食堂は、朝から祈りの匂いでむんっとしていた。


 パンを焼く火祈。

 スープを温める水祈。

 食器をふわっと運ぶ風祈。

 それをきっちり列に並べ直す土祈。


 そこに、音祈の鼻歌と、光祈のやたら眩しい照明が加わって――

 まだ祈装連盟リーグは始まってもいないのに、祭りの前日みたいな賑わいだった。


「眠い……」


 トレーを抱えたシュンが、テーブルに上半身から突っ伏した。


「お前、昨日いつまで雷祈と走ってたんだよ」


 ヴァンが呆れた声を出す。


「リドがさぁ、“まだいけるっしょ?”とか言うからさぁ……」


「“まだいけるっしょ?”って言われて素直に走り続けるお前もお前だよ」


 シエラがパンをかじりながら突っ込んだ。


 俺はといえば、湯気の立つスープを少しずつ冷ましながら、食堂の祈りの流れをぼんやり眺めていた。


(……悪くない)


 期待。

 緊張。

 見栄。

 対抗心。


 昨日の開会式のときみたいな、ざわざわした祈りだ。

 でも、今のところ“止まりたがってる”気配はない。


「勇くん?」


 向かいの席からノノハが覗き込んでくる。


「もう出ますよ〜、“午前中の合同訓練組”は集合時間迫ってます〜」


「ん、分かってる」


「ボク、音祈のリラさんと“ウォーミングアップ用の歌”の相談する約束したんです〜。

 遅れるわけにはいかないのです〜」


 目がキラキラしすぎていて、こっちがちょっと恥ずかしくなるレベルだ。



 午前の合同訓練は、競祈場の隣にある練習場で行われた。


 正式な競祈場ほど大きくはないが、

 祈装で組み換え可能な足場と、各属性別の練習エリアがずらりと並んでいる。


「まずは――“混成小隊での模擬戦”から行きましょうか」


 指揮を取っているのは、祈導局側の軍人っぽい人だった。

 ぶ厚い腕、低い声、背筋がまっすぐなタイプ。


「祈導局軍事部、ヴァルト。

 本番前の“身体慣らし”に付き合ってもらう」


(ヴァルト導官……)


 名前だけは、資料で見ていた。


 ミオ先生が小声で補足する。


「軍事統導官です。実戦の戦線運用の専門家ですね。

 今日は“訓練用モード”で来てくださってますから、そんなに怖がらなくて大丈夫ですよ」


「“そんなに”って言い方に不安しかないんですけど」


 シュンがぼそっと言う。



「小隊編成は、こちらで決める」


 ヴァルトが祈り板を操作すると、空中に名簿が浮かび上がった。


「第一小隊――

 前衛:風祈・シエラ、炎祈・タケル、雷祈・リド。

 中衛:水祈・ユイ、土祈・ミリア。

 後衛:音祈・タクト」


「突撃組に突撃組乗せたみたいな編成だな、おい」


 ヴァンが呆れたように言う。


「第二小隊――

 前衛:風祈・ヴァン、土祈・ガイ。

 中衛:火祈・サラ、水祈・ナギ。

 後衛:光祈・フウマ、音祈・セナ」


「第三小隊。

 前衛:風祈・シュン、影祈・ヒナタ。

 中衛:光祈・リィナ、影祈・クロト。

 後衛:風祈・天霧勇、水祈・セラ、音祈・リラ」


 最後の一行で、思わず瞬きした。


(俺、後衛なんだ)


 線を引く役だから、前に出ろと言われるかなと思っていたが、今回は“支援兼観測”らしい。


「第四小隊は、補欠と予備戦力。

 試合中の交代や、“祈りが崩れたときの穴埋め”担当だ」


 そこにはノノハや光祈のルチア、土祈のココロたちの名前が並んでいた。


「本番のリーグでは、こういう小隊単位で試合に当たってもらう場面も出てくる。

 今日はその“練習戦”と思っていい」



 第三小隊で集合すると、妙に濃いメンツになった。


「よろしく、風祈くん」


 影守クロトが、相変わらずヘラヘラした笑顔で手を挙げる。


「前衛・囮担当、霞野ヒナタ!

 足元ひっかき回す係、任せて!」


 ヒナタは、影祈らしからぬ明るさでぴょんぴょん跳ねている。


 光祈のリィナは、腕を組んだまま、さりげなく全員の装備と立ち位置を確認していた。


「私は光条リィナ。光祈の“正面火力”担当。

 前に出すぎると味方の目まで潰しかねないから、そこだけ調整お願い」


「フウマじゃなくてリィナがこっちなんですね」


 俺がついそう漏らすと、リィナは肩をすくめた。


「雷と炎に速攻任せた小隊も必要でしょ。

 光は“決めるための火力”に回されたってこと」


 合理的な言い方だった。


 セラとリラも、いつもの柔らかい笑みを浮かべている。


「線の後ろから、ちゃんと支えますから」


「音のほうも、“崩れたらすぐ拾える歌”、準備しておきますね〜」


(……前衛の癖が強いな、この小隊)


 そんなことを考えていると、クロトが小声で囁いた。


「ま、最初のうちは“どこで誰がこじれるか”の確認だからね」


「こじれる前提なのやめてくれない?」


「こじれない戦場なんて、教科書の中にしかないって」


 この学院は、本当にさらっと物騒なことを言う。



 第一試合は、第一小隊 vs 第二小隊。


 俺たち第三小隊と、補欠小隊は観客席代わりの足場からそれを見下ろしていた。


「おー……」


 シュンとリドの速さ。

 シエラとタケルの突撃。

 ヴァンとガイの防御。


 それだけでもう、祈装花火みたいな派手さだった。


「シエラさん、楽しそうですね〜」


 セラが微笑む。


「“守る線決まってるときのシエラ”は、戦いやすそうだ」


 リラが、歌のメモを取りながら呟いた。


「“線が曖昧なときの歌”と、“線が決まってるときの歌”、

 どっちも用意しといたほうがよさそうですね〜」


「そんなに種類いるの?」


「勇くんの線、ちょくちょく変わるじゃないですか〜」


 否定できない。



 第一試合が終わると、次は俺たちの番だった。


「第三小隊 vs 第一小隊、準備」


 ヴァルトの声が、低く響く。


 シエラたちが、息を整えながらこちらを振り返った。


「お、こっち来たか」


 シュンがにやっと笑う。


「手加減してやろっか?」


「いらねぇよ」


 ヒナタが、即答した。


「遠慮されると、囮の意味ないし!」


「頼もしいねぇ、うちの前衛」


 クロトが楽しそうに笑う。


 リィナが、俺を一瞥する。


「線の“中心”、決めて」


「了解」



 練習場の中央に立つ。


 地面には、まだ線は引かれていない。

 祈導局の結界だけが、薄く場を包んでいる。


「――半径五歩」


 俺は、自分の足元からぐるりと円を描いた。


「この中に入った攻撃は、“絶対に通さない”。

 それより外は、“できるだけでいい”」


 シエラと戦ったときより、少し広い。

 けど、後衛が多い編成なら、このくらいは許容範囲だ。


「前衛組は、円の外側で“叩き落とし”優先。

 光と音は、この円の内側から撃ってくれ」


「了解」


 リィナが短く返事をする。


「セラ、外に溢れた祈り、内側に引き込むの手伝ってもらってもいい?」


「分かりました。

 “内側に戻したい流れ”だけ、拾います」


 リラが、小さく喉を鳴らした。


「じゃあボクは、“折れかけたとき用”と“勢い乗せる用”、二曲用意しておきますね〜」


「もう試合中に曲変える前提なんだな……」



「始め!」


 ヴァルトの合図と同時に、シエラが飛び出した。


 ヒナタも、その少し前に影を伸ばす。


「こっちだよ〜〜!」


 ヒナタの影が、シエラの死角にぴょんと飛び出す。

 それを追うように、リドの雷とタケルの炎が走る。


(囮として、優秀すぎる)


 敵も味方も、本能的に目を向けた。


 その隙に、クロトが影に溶けて位置を変える。


「シエラの軌道、ちょい右にズレるよ」


 耳元に、影から声がした。


「え?」


 思わず目で追いそうになったところで、自分の癖に気づく。


(“見える”方向しか見ないの、やめろ)


 線で考えろ。


 シエラのいつもの踏み込み。

 ヒナタの囮。

 リドとタケルの追撃。


 それぞれの線が、どこで交差するか。


「――ここ」


 足元の線を、少しだけ描き直す。


 守る円の縁を、ほんのわずかに歪めた。


 その瞬間、シエラの突撃と、タケルの炎と、リドの雷が、

 ぎりぎりで線の外側をかすめる軌道に変わった。


「っぶな!」


 シエラが笑いながら飛び退く。


 囮のヒナタは、自分の影と入れ替わるようにして、ギリギリで範囲外に飛び出した。


「おお〜、今の軌道、線で調整した?」


 クロトが楽しそうに言う。


「“絶対守る”範囲、欲張ったら死ぬからな」


「いいねぇ。

 欲張り方がちゃんと現実的で」



 第一小隊の攻めは、とにかく直線的だった。


 シエラとタケルが前で殴り、

 リドが上から雷でかき回す。


 それを、ミリアとタクトが支え、音と土でリズムを作る。


「これ、正面から受けたら崩壊コースだよね〜」


 リラが苦笑する。


「だから、全部正面からは受けない」


 俺は、円の縁に立った。


 線を、何度も何度も引き直す。


 シエラの一撃を受ける線。

 リドの雷を流す線。

 タケルの踏み込みを少しだけ遅らせる線。


 そのたびに、セラの水が足元を支え、リィナの光が逆に“見せる”ための道を作る。


 ヒナタの影は、敵味方の足元をからかうように動き回っていた。


「リィナ、右側、“眩しすぎない”光、お願い」


「了解」


 光の筋が、眩しさを少し落として伸びる。


 その線に沿って、シエラたちの軌道がわずかに逸れる。


「……ふむ」


 観客席代わりの足場の上で、ヴァルトが腕を組んだ。


「“全部止める”防御じゃないのは、悪くない」


 ユラ先生が、隣でにやっと笑う。


「でしょ〜?

 “欲張りすぎない守り方”って、大事だよね〜」


「ボクが教えたみたいな顔しないでください」


 ミオ先生が、何とも言えない顔をしていた。



 模擬戦自体は、引き分けに近い形で終わった。


 俺たち第三小隊は、円の中を守りきったが、

 シエラたち第一小隊も、“戦意を折られる一撃”はもらわずに済んだ。


「はい、そこまで」


 ヴァルトの声が響く。


「今のは、どちらも“合格”だ。

 攻め側は、“一点突破”に偏りすぎないこと。

 守り側は、“守る範囲の見直し”を常に忘れないこと」


 全員が、息を整えながら頷いた。


 そのときだった。



 練習場の隅。

 第四小隊のほうから、ちいさな祈りの乱れが立ち上がった。


 “予備戦力”用のエリアで、

 交代要員同士が軽く手合わせをしていたはずの場所だ。


 土祈のシズクが小さな石を投げ、

 雷祈の控えメンバーがそれを避け損ねる。


「いって……!」


 額に小さな傷ができた。


 本当に、かすり傷程度。

 祈装の保護を貫くほどではない。


 けれど、その瞬間、雷祈の彼の祈りの色が、ぐっと濁った。


「ご、ごめん!」


 シズクが慌てて頭を下げる。


「わ、わざとじゃ――」


「分かってるよ」


 雷祈の彼は、笑った。


 口元だけで。


「分かってるって。

 でも、“控え”同士で怪我してたら、笑われるよな」


 笑いながら、その目が、少しだけ遠くを見ていた。


「本番は出られるかも怪しいのにさ。

 ……ここで結果出せなかったら、もう二度とチャンス来ないかもしれないのに」


(やな、感じ)


 胸の奥に、ひゅっと冷たいものが走る。


 雷祈の彼の祈りが、“一点”に尖っていく。


 “ここで当てないと意味がない”

 “外したら全部終わりだ”


 そういう祈りは、ほんの少し方向が曲がるだけで、


 “当てられないなら怪我させたい”

 “笑われるくらいなら、壊れてしまえ”


 のほうに滑っていく。


 風が、ざわっと渦を巻いた。



「勇」


 隣にいたセラが、低く呼ぶ。


「見えますか」


「見えてる」


 雷祈の彼の足元に、細い影が伸びていた。


 さっきまで、ヒナタと遊んでいた“軽い影”じゃない。

 もっと重くて、

 “落ちたら戻ってこられなさそうな”色。


「カスミ!」


 クロトが、素早く指を鳴らした。


 どこからともなく、夜鳴カスミが姿を現す。


 雷祈エリアのすぐ後ろ。

 “心の影”がいちばん濃くなっている場所だ。


「……深い」


 カスミが、小さく呟いた。


「“ここで外したら全部終わり”。

 “ここで当てれば全部報われる”」


 雷祈の彼の影に、そっと手を伸ばす。


「その“全部”、本当にそこだけ?」


 問いかけるように指先でなぞると、

 影がびくりと震えた。


 それでも、濁りは消えない。


「……足りない」


 カスミが言った。


「“見えるようにする人”の助けが要る」


 クロトの視線が、こっちを向く。


「風祈」


「分かってる」


 足元に線を引いた。


 雷祈エリアの、ほんの小さな四角。


「ここからここまでは――」


 言葉を探す。


 “傷つけたくない”でもなく、

 “勝ちたい”でもなく。


 それより、もう少し手前の。


「“外してもいい”場所だ」


 雷祈の彼が、こちらを振り向いた。


「……は?」


「外してもいい」

「失敗してもいい」

「笑われてもいい」


 自分でも、言いながら少し怖くなる。


 それは、祈りの現場では一番言いにくい言葉だ。


「その代わり」


 線の内側に、もう一本線を足した。


「ここからここまでは、“折れない”って決めてほしい」


 雷祈の彼の影の一部に、風が触れる。


 カスミがその“触れた部分”を、そっと掬い上げた。


「……“本当は、ただ一緒に走っていたいだけ”」


 カスミの口から、ぽつりと言葉が漏れた。


「誰かに勝つためじゃなくて。

 “雷祈の仲間と、ずっとここに立っていたい”って」


 雷祈の彼の喉が、ごくりと鳴る。


「それが“全部”じゃない?」


 俺は、できるだけ穏やかに言った。


「もし、“ここでの一点”のために、その線まで折っちゃうなら――

 それこそ、もったいない」


 沈黙が落ちた。


 練習場の周りの祈りが、少しだけ様子を窺うような色になる。


 雷祈の彼は、しばらく俯いていた。

 それから、ぽつりと呟く。


「……外してもいい、ってさ」


 顔を上げる。

 目の縁が、少し赤くなっていた。


「簡単そうに言うなよ」


「簡単そうに言ったつもりはない」


「……だよな」


 彼は笑った。

 さっきより、少しだけ素直な顔で。


「むしろ、そっちのほうが覚悟いるわ」


 影の濁りが、ほんの少し薄くなった。


 カスミが、その薄くなった部分を、影ごとふっと空へ投げる。


 影は、練習場の光に溶けて消えた。



「今の、歌ったほうがよかったですかね〜」


 リラが、小さな声で訊いてくる。


「いや、“今は聞いてる歌”でよかったんだと思う」


 セラが答える。


「でも、“全部終わったあと”に歌う歌は、きっと必要になりますね」


「じゃあ、帰ったら一緒に作りましょうか」


 音祈と水祈が、当たり前のようにそう言い合っていた。



 訓練場の空気が、少しずつ元に戻っていく。


 ヴァルトは腕を組んだまま、一言だけ言った。


「――今のやり取りは、“試合の中”ではできない」


 低い声だった。


「だが、“試合の前と後”なら、何度でもできる。

 それを覚えておけ」


 ユラ先生が、横でにやっと笑った。


「“線を引く戦い”の外側に、“線を引き直す時間”があるってことだね〜」


 ミオ先生が、小さく頷く。


「それを作るために、リーグを“お祭りで終わらせたくない”って話なんですよ」


(……そうか)


 自分がさっき言った言葉が、

 少しだけ形を変えて胸に戻ってきた気がした。



 訓練が一段落した昼過ぎ。


 俺たちは、練習場の端のベンチで水を飲んでいた。


「勇くん、“外してもいい”ってとこ、かっこよかったですよ〜」


 ノノハが、いつの間にか隣に座っていた。


「見てたのか」


「見てましたとも〜。

 ああいうの、歌にしやすいんですよね〜、“外れても線は続く”みたいな」


「タイトルっぽいのすぐ出すな」


 シエラが笑う。


「でもさ」


 彼女は、水筒の蓋をくるくる回しながら続けた。


「あたし、ちょっと救われたわ」


「え?」


「“全部守れません”って昨日言ったろ」


 開会式の宣誓が、脳裏をよぎる。


「正直、“勇、そこまで言い切って大丈夫かよ”って思ったけどさ。

 今の見てると、“全部守れない”って言ったうえで、

 “それでもここまで守る”ってやってる感じ?」


「……そう見えてたなら、嬉しいけど」


 自分では、まだそこまで整理できていなかった。


「“外してもいい”って線、あたしにも引いてよ。

 その代わり、“ここは絶対外さない”ってとこ、一緒に決めようぜ」


 シエラの目は、まっすぐだった。


 胸の奥が、少しだけ熱くなる。


「……分かった」


 うなずくと、横でレイカがひょいっと顔を出した。


「そういうのさ、“前線連盟ミーティング”でちゃんと話そうか」


「なにその物騒そうな会合」


「前線組で“やっていい無茶と、やっちゃダメな無茶”の線引き会議。

 風祈と炎祈と雷祈と、ついでに影祈も呼ぼう」


「ついでにって言われた」


 クロトが、やれやれという顔で笑う。



 その日の夕方。


 連盟競祈場の観客席の隅。

 人影の少ない一角で、終灯のルーメンがひとり空を見ていた。


 昼の訓練の余韻が、まだ空気に残っている。


「外してもいい、ね」


 ルーメンは、小さく笑った。


「外すのが怖い子は、折れやすい。

 外してもいいって言える子は、折れにくい」


 足元で、小さな光がひとつ、ふっと消えた。


 かつてここで“外したあと”、誰にも拾ってもらえなかった祈りだ。


「さあて」


 ルーメンは立ち上がる。


「どれくらい“拾ってもらえる”場所なのか。

 もう少し、見てみようか」


 そう呟いて、

 影と光の境目の中に溶け込んでいった。


 ――祈装連盟リーグの“準備運動”は、まだ始まったばかりだ。


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