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一寸法師

むかし、むかし、年老いた男と女がいました。二人は仲良く暮らしてきましたが、子どもがいませんでした。二人は神様に子どもを授けてくれるように祈りました。


二人は年甲斐もなくはげみ、女は懐妊しました。男の喜びようったらありませんでした。しかし、生まれてきたのは小さな小さな男の子で、身の丈は一寸ほどしかありませんでした。ですが、授かりものだからと二人は男の子に一寸法師と名付けて一生懸命育てていました。それなのに一向に成長する様子もない一寸法師に二人は嫌気がさしてきました。


それを敏感に、感じ取った一寸法師は家を出る決心をしました。家からお椀と箸を持ち出した一寸法師はお椀を船に箸をかいにして川へ漕ぎ出しました。





お椀の船ですから頼りなく途中でゆれて安定も悪いので一寸法師はあきらめて、岸に上がりました。しばらく歩いて行くと大きな屋敷がありました。こんな大きなお屋敷なら自分一人ぐらい雇ってもらえるかもしれないと一寸法師は大きな声を出しました。


「たのもう」


門番の男は声はすれども姿が見えないので、何事かと、思い、訝しんでいました。男の子は門番の足を思いっきり蹴りました。


門番は男の子を掴むと言いました。

「なんだあ。お前は。小人か」

「まあ、そんなもんです。小さいので、使い勝手もあります。このお屋敷で雇ってもらえないか偉い人に聞いてもらえませんか」

そこへ、出かけようとしたこのお屋敷のお姫様が通りかかリました。お姫様は牛車の中から何事かと聞きました。

門番はお姫様にいきさつを話しました。

一寸法師を認めると、お姫様は門番に、近くに持ってくるようにいいました。

お姫様は一寸法師を手のひらに乗せると言いました。

「まあ、かわいい。お人形みたい。いいわ。私にお仕えなさい。お父様には私から話しておくわ」

こうして、一寸法師はそのお屋敷で雇ってもらえることになりました。一寸法師は小さいので、普通の人間では入れないところへも入れるので、それなりに重宝されていました。

たいていはお姫様の人形遊びの相手などさせられていましたが。いいかげん、飽きてきました。


一寸法師は夜、お姫様の寝所に忍び込むとお姫の寝間着の裾をめくりました。白いあらわな、足があらわれました。男の子は一物を取り出しました。身体と相応にそこも小さいので、お姫様のそこに男の子の一物が入ってもお姫様は気がつきません。それをよいことに一寸法師は毎夜、毎夜、お姫様に子種をぶちまけました。

お姫様は、最近、朝起きると股の間が濡れているので。おねしょでもしたのかと恥ずかしくて誰にも言えませんでした。


そして、とうとう、お姫様は懐妊してしまったのです。 


おわり



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