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天狗のまどろみ

むかし、むかし、天狗がいました。

ある暖かな日、陽気に誘われて天狗は居眠りを始めました。そこへ、近くの子供たちがやってきました。天狗が寝ているのを確かめると子どもたちは天狗のうちわを扇ぎました。天狗の鼻がどんどん伸びていきます。ある子は天狗の鼻を鉄棒代わりにして遊び始めました。ある子は平均台のように天狗の鼻の上を歩き始めました。それでも天狗は目覚めません。

ちょうちょが飛んできて、天狗の鼻をくすぐりました。天狗は大きなくしゃみをしました。こどもたちは投げ飛ばされましたが、それも子どもたちは楽しいのか笑っています。それでも天狗は目覚めません。ある子がマジックインキをポケットから取り出しました。そして、天狗の顔に落書きを始めました。丸や罰、しまいには卑猥なマークまで書き始めました。

それでも天狗は目覚めません。

やがて、日もくれてカラスが鳴きました。天狗に楽しく遊んでもらった(?)子供たちはそれぞれ、家に帰りました。

夜の冷気にようやく目を覚ました天狗は山に帰っていきました。山に帰った天狗は仲間の天狗に大爆笑されました。

これは、まだ、人と天狗が交流を持っていた頃のお話です。


おわり



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