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加藤良介 エッセイ集

架空世界の小説で、思わず使っちまう故事成語

作者: 加藤 良介

 皆さんこんにちは。

 今回は、頑張って調べてみました。

 今回は、架空の世界を描いた小説で、無意識の内に使ってしまう故事成語を集めてみました。

 故事成語とは、中国の昔話から引用された用語です。

 即ち、中国が存在していないと発生していない言葉になります。

 作品の世界観にもよりますが、用法要領には注意が必要な用語でしょう。

 それでは、始まり始まり。




 「圧巻」


 他を圧倒する出来栄えの物に対して使います。


 「圧巻の光景」「圧巻の業績」とか使います。

 普通に日本語ですし。

 しかし、なんとまさかの故事成語。


 昔の官吏登用試験では、一番良い成績の答案(巻)を、一番上に置いたそうです。

 最優秀の答案が、下の答案を圧するので、「圧巻」


 


 「一挙両得」


 一つの行動で、二つの利益を得た時に使います。

 この用語の成り立ちは、少々ややこしいです。


 戦国時代「秦」の国。

 二人の臣下が王の前で、今後の国際戦略について語った時の逸話だそうな。

 簡単に言えば、ド田舎の「蜀」を攻めるか、中原のど真ん中の「韓」を攻めるか、どっちなんだい。って話です。

 「蜀」を攻めたほうが、国力は増すし(一得)、僻地の国だから併合しても列強を刺激しない(一得)ってことで、秦王は「蜀」を攻めとりましたとさ。めでたしめでたし。


 うーん。説明を聞いても良く分からん。

 別に「韓」の国を攻めても、国力は増すし、その後の外交戦略の幅も広がる気がします。

 勝つ見込みがあるのなら、こっちでもいいじゃん。


 それよか「一石二鳥」の方が、シンプルでわかりやすいですね。

 語源は、To kill two birds with one stone

 はえー。西洋のことわざだったのね。知らんかった。

 こっちは、そのままですから異世界でも使えそうです。




 「烏合の衆」


 雑魚キャラの寄せ集めって意味です。

 数が多いだけで、規律も統制も出来ていないため弱々の弱です。


 出典は「後漢書」

 敵の兵隊はカラスの寄せ集めだから勝てますよ。って上官を励ました言葉だそうな。

 カラスへの風評被害。

 ヒッチコックの映画を観なさい。あれを観ても同じことが言えるのかね。君。




 「間髪を容れず」


 時間がほとんどなく、すぐに何かをしなければならない状況のこと。


 恥ずかしながら、意味を正しく理解しておりませなんだ。

 私は「一瞬」って意味だと思っとりました。

 何かしないといけないのね。言われてみれば、そうですね。


 出典は「説苑」

 そもそも、この古典を知らん。

 反乱を起こそうとした主君に「そんなチャンスは髪の毛一本入る隙間もない」と、部下が全否定したお話だそうです。

 時間の隙間を髪の毛に喩える。これがオシャレなのか。




 「完璧」


 ぱーぺきのこと。少しも欠点がなく完全なこと。


 これをきっちり解説するとなると、小説が一本、余裕で書けちゃうんですよね。

 困ったな・・・


 めっちゃ価値のある宝玉とお城と交換するって、隣の国の王様が言うから、藺相如が持っていたのだけど、これは隣の国の王様の陰謀でした。

 宝玉をタダで分捕られそうになったので、髪の毛逆立てて怒って見せ、見事に宝玉を守り抜きました。

 おわり。


 おおっ、手短に解説できました。

 ついでに「怒髪天を衝く」の解説も出来ちゃったよ。

 出典は「史記」藺相如伝から。 

 似たような言葉に「怒髪冠を衝く」があります。

 出典元が違うだけで、意味は一緒。




 「疑心暗鬼」


 何かを疑い始めると、疑いに際限がなくなる状態のこと。

 疑いが、疑いを呼ぶ状態ですね。

 独裁者が患っている病の一つです。


 出典は「列子」 

 これも知らん。

 なんでもロボットみたいなものが出てくる書物だそうな。

 はえー。これにはブレードランナーもびっくり。


 自分で失くした斧を、隣の家の息子のせいにしたら、その息子の言動の全てが怪しく思えるようになったそうです。

 被害妄想の一種ですな。

 



 「杞憂」


 「杞」の国の人の憂い。

 終わり。


 冗談です。解説します。

 心配する必要のないことを心配することです。


 西周だか東周時代の「杞」の国の人が、「空が落ちてくる~。地面が割れる~」と、心配していたそうです。

 大丈夫です。宇宙世紀が始まるまでは、心配ご無用。

 一年戦争が始まったら、空が落ちてきますので、大いに心配してください。




 「牛耳を執る」


 もっと短く「牛耳る」って使いますよね。

 ある集団での、主導権を取る意味です。

 

 出典は「春秋左氏伝」

 国際会議で主導権を発揮した盟主が、誓いの儀式のときに、牛の耳をちょん切る役目をしたからだそうです。




 「玉石混淆」


 宝石と石ころが混じっている状態のこと。

 恥ずかしながら、「玉石混合」と、覚えておりました。

 コンゴウではなくコンコウなのね。


 「晋」の国の葛洪が言いました。←いつの時代の晋?

 「近ごろは大人物が現れず、真と偽が逆になり、宝石と石とが入り混じって本当になげかわしい」

 だそうです。

 老害おじいちゃんが、言いそうなセリフですね。

 昔は良かったね~。




 「漁夫の利」


 二者が争っている隙に、第三者が利益を横取りすること。


 流石にこれの解説はいらんでしょう。

 それほどまでに日本語。

 FPSのゲームでも、敵対プレーヤからの横やりに「漁夫」「漁夫」と連呼いたします。

 出典は「戦国策」




 「逆鱗に触れる」


 これも略して「逆鱗」で使いますよね。

 ただ、一つだけ注意があります。

 「目上の人」を、怒らせることが、逆鱗です。

 対等の人を怒らせても、逆鱗に触れるとは言わない模様・・・知らんかった。

 言われてみればそうでんな。


 出典は「韓非子」

 その昔「マンガ孫子・韓非子の思想についてのあれこれ」って題名で、エッセイを書いております。

 読んでやってくださいまし。

 

 


 「捲土重来(けんどちょうらい)


 負けても立ち直って巻き返すこと。

 

 出典は漢詩からですね。

 唐時代の詩人。杜牧の作です。


 題烏江亭   


 勝敗兵家事不期

 包羞忍恥是男児

 江東子弟多才俊

 巻土重来未可知←ここ。


 地面を巻きあげるような勢いで、再び攻めのぼってきたらで「捲土重来」


 楚漢戦争の英雄「項羽」を惜しんで詠んだ詩だそうです。

 



 「沽券に関わる」


 評判や体面に差しさわりがある事。


 これは故事成語というよりか、日本の慣用句ですが、無意識に使ってしまうので入れてみました。

 ってか、私の異世界物の小説で、異世界人にこのセリフを言わせました。


 沽券ってのは、江戸時代における、土地建物の権利書の事です。

 異世界に沽券があるんかいってお話です。

 まぁ、私の場合は次の話で、そのものズバリの沽券と言いますか、所領の安堵状が登場したので、ツッコミはなかったですね。 




 「五十歩百歩」


 多少の違いはあるが、本質的には同じこと。

 五十歩逃げた兵が、百歩逃げた兵を笑えるのかってお話です。

 どっちも逃げたのだから、大して変わんないよね。


 出典は「孟子」

 王様が、「頑張って周りの国よりいい政治しているのに、どうして結果が付いてこないんだ」と愚痴っていると、孟子が一言。

 「どっちも大して変わんないからじゃないっすか」って、言ったそうです。

 これは、逆鱗案件。




 「五里霧中」


 全くの手探り状態で迷う事。


 このエッセイを書くために調べて知ったのですが、これって魔法の名前らしいです。

 その名も「五里霧」

 五里四方に霧を発生させる仙人の術だそうです。まんまやん。

 元の意味は、「自分の姿を隠す」って意味らしい。




 「自暴自棄」


 やけくそになる事。


 これって故事成語なの。完全に日本語じゃん。

 あまりのショックに、解説が自暴自棄になりそうです。


 出典は「孟子」

 孟子曰く、「自分をだめにしてしまう人とは話ができない。自分を捨ててしまう人とは一緒に何かをすることはできない」

 はい。おっしゃる通りです。




 「白い目で見る」


 冷淡な目つきで見ること。


 これも故事成語。もしかして日本語って故事成語でできてますか。

 いや、まぁ。出来ているんですけどね。


 三国時代末期。竹林の七賢の一人。阮籍が客人に対する態度を使い分けていたことが元ネタ。

 気に食わない客に対して、露骨に冷たかったらしい。

 その場面に遭遇した人が、阮籍の態度を「白い目で見る」と、表現したそうな。

 阮籍ってのは、やな人ですね。

 遠回しに嫌味を宣う、京都の人を見習っていただきたい。

 別の言い方で「白眼視」もあります。

 



 「助長」


 良くない傾向に向かって伸びていく様。

 ポジティブな意味にも使えるそうですが、助長と言えば、悪い方向ですよね。


 出典は「孟子」

 孟子先輩。出番が多いな。

 「苗を早く育てようて引っ張っても、早く育つことは無い。それどころか、たちまち枯れるだろう」

 無理に手伝っても、結果は芳しくないってことです。




 「推敲(すいこう)


 文章を何度も練り直すことです。

 執筆において一番時間がかかるところですね。


 唐の詩人「賈島」が、自分の作中で「僧は()す月下の門」と「僧は(たた)く月下の門」のどちらがよりオシャンティーか悩んでいると、不注意にもお偉いさんの行列に突っ込んだそうです。

 怒られそうになったのですが、お偉いさんに理由を説明すると、「それは敲く方がいいよ。月明かりの下で音が響くさまは風情があってよい」って、アドバイスしてくれました。

 その後二人は仲良くなって、めでたしめでたし。


 私は、「推す」のも悪くないと思いますね。

 月明かりの下、門が「ぎーっ」て音を立てることによって、辺りの静けさがより深まる気がいたします。

 どこかの小説家も、似たようなことを言っていた気がいたします。

 むろん「敲く」でもいいです。

 修行僧が、智慧を求めて月夜に寺の門をたたく姿は、仏の道に対しての真摯さを表すでしょう。

 こんなことばかり考えて、人にぶつかるのが、推敲。




 「杜撰(ずさん)


 誤りが多く、いい加減なこと。


 出典は宋の詩人「杜黙」から。

 撰は、詩を作るという意味です。だから、杜黙が作った詩で「杜撰」

 何だか酷い言われようですね。


 彼の詩が、余りに自由で、型にはまっていなかったから、こう呼ばれたそうです。

 本朝で言うところの、正岡子規先生のような人だったのかもしれません。

 元来は、そう悪い意味でもなさそう。



 

 「席の温まる暇もない」


 めっちゃ忙しい。

 

 出典は韓愈の「諍臣論」

 この韓愈さん。

 「推敲」の賈島が突っ込んだ行列の主人です。

 唐朝のエリート官僚で、詩人で散文家でお金持ちで、中央から左遷されます。



 

 「折檻」


 主君を厳しく諫めること。


 ・・・・・・はい?

 えっ、ずっと子供とかに対しての、暴力を伴う躾の事とばかり思っとりました。

 主君に対して折檻するんですかい。

 知らんかった。

 今では、厳しくしかることも折檻らしいですが、元の意味は違うのですね。


 出典は「漢書」

 欄干(手すり)が折れても、主君への直言を止めなかったから「折檻」




 「切磋琢磨」


 仲間同士で励まし合って向上すること。


 出典は「詩経」より。

 「有斐君子、如切如嗟、如琢如磨」


 人間も宝玉と同じように、時間をかけて、切って削って磨きましょう。

 いつまでも荒削りのままでは、いかんという事ですかね。

 



 「千里眼」


 千里の先を見通す能力者。

 正にスキルの名前じゃないですか。やだぁ。

 これは使っちまう。


 出典は「魏書」

 諜報機関の親玉「揚逸」の事だそうです。

 沢山の部下を指揮して、多くの情報を集めていたらしいです。

 こんな人、三国志に出てきたかな? 覚えがありません。

 まぁ、魏と言っても色々ありますからね。北魏とか戦国時代の魏の国とか。




 「大器晩成」


 人が大成するまでには時間がかかりまっせ。

 

 出典は「老子」

 大きな鐘を作るには、時間がかかるものだ。大きな人物になるものにも、時間がかかるのです。


 これを書いていて、ふと思ったのですが、鐘は鋳型で作りますよね。

 鋳型での製法って、鍛造より早く出来上がる気が・・・・・・

 ま、まぁ。ここでは大きな鐘は、小さな鐘よりも時間がかかるってことで。

 しかし、冷える時間以外は関係ないような気もする。

 野暮ですいません。




 「断腸の思い」


 腸が引き裂かれるほど、悲しい思い。


 これも普通に使いますね。

 出典は「世説新語」黜免(ちゅつめん)←この漢字、読める人いるんかい。


 子供を奪われた母猿が、百キロにわたって我が子を追跡。

 しかし、誘拐犯によって子供が殺害され、ショックのあまり母猿も死亡。

 母猿の腹を裂いてみた結果、腸が切れていたそうです。


 なぜに猿の死骸の腹を裂く? サイコパスじゃん。




 「登竜門」


 成功のための関門。

 最近は、あまり使わない語句ですかね。


 出典は「後漢書」李膺伝

 黄河上流の「竜門」を、鯉が上ると竜に転じるという伝説から。

 政治家だった李膺さんに認めてもらうと、出世できますよ。




 「鳴かず飛ばず」


 三年間、じっと機会の来るのを待って何もしないこと。


 ん?

 うだつの上がらない様の事かと思っとりました。

 出典元、そのまんまの意味で使うんかい。

 私も色々と、間違って覚えてんなぁ。


 この故事は有名ですね。

 出典は我ら小説家の大先輩。司馬遷の「史記」より。

 

 楚の国の荘王は、即位してからの三年間、遊んで暮らしておりました。

 心配した家臣の伍挙が、「南の丘の上にも大きな鳥がおります。この三年の間、飛びもせねば鳴きも致しません。これはいかなる鳥でしょう」と、遠回しに嫌味を言います。

 それを聞いた荘王はこう言います。

 「三年飛ばずともひとたび飛べば、天の極みに至るだろう。三年鳴かずともひとたび鳴けば、世を驚かすであろう」

 その後、荘王は自ら政務をとり、態度の悪い大臣を罷免して、優秀な臣下を抜擢したため、国内は良く治まった。

 更に他国に兵を出し、列強の軍を撃破。 

 会盟を行い、天下の覇者となった。


 怠け者の、言い訳じゃなかったのね。

 良かった。


 


 「破天荒」


 ジンクスを打ち破る人。偉業を成す人のこと。

 

 転じて、ちょっと変わった人を指すときにも使いますよね。

 使いません? 

 「天荒」は夜明け前の闇を表す言葉だそうです。

 「破天荒」は、暗闇を切り裂くって感じの言葉ですよね。

 カッコいい。厨二心がくすぐられます。


 科挙の試験に合格者が出ない地方で、初めて合格した人に対して使ったそうです。

 中国って、大昔から受験戦争やってんのね。




 「右に出る者がない」


 その人より優れている人がいない様。


 これも完全に日本語ですね。

 出典は「史記」

 

 君主の前に並ぶとき、主君から見て右側が上席だったようですね。

 しっかし、日本では右大臣と左大臣では、左大臣の方が偉い。でも、降格されるときは、左遷人事とか言います。

 なんでじゃろ。




 「矛盾」


 つじつまが合わない事。


 これまた解説不要の日本語ですね。

 逆にこれ以外の言い方があるのかって、レベルですよ。


 出典は「韓非子」

 因みに、絶対に貫く矛で、絶対に貫けない盾を攻撃すると、宇宙の半分が吹き飛ぶそうです。

 出典は「パタリロ」




 「禍を転じて福となす」


 「塞翁が馬」と同じ意味の言葉ですね。ですが、こちらの方が分かりやすい。


 出典は「戦国策」と「史記」蘇秦列伝。


 困難や不運に見舞われたとき、それを逆手にとって良い方向にもっていくことですね。

 「ピンチは最大のチャンス」も同系統の言葉です。

 




 いかがでしたでしょうか。

 架空世界の小説で、思わず使っちまう故事成語。

 恥ずかしながら、意味を取り違えていた用語がちらほら。

 ま、まぁ、今回の事でアップグレードしたから良し。


 個人的な感想ですが、ぶっちゃけ、ここいらの語句は、架空世界の中でも使ってもいいと思うんですよ。

 他の言い方を使うほうが、分かりにくいですからね。

 

 次は、使わない方がいい、故事成語でもやろうかな。




               終わり。


 最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 他にもこんな、思わず使ってしまう故事成語があるよって、教えて頂けたら幸いです。

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― 新着の感想 ―
[一言] まあ、気にしなくていいんじゃないですかね。 そもそも異世界なのに日本語が通じてる時点でおかしいし。 異世界の出来事を日本語で出力してるだけと考えれば問題は無いと思います。
[良い点] 故事成語あるある面白かったです。なかでも折檻。状況を考えると押さえ込まれて折れたのでしょうけれど、詰め寄って折っていても折檻は成立する、どちらだろうと思ってしまいました。 [気になる点] …
[一言] 魔法の「魔」は仏教用語だったような記憶が… マジックは東方三賢者当たりが語源に近かったような… つまり、細かいことは気にしちゃ駄目ってことですよね。
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