第10話「獣人の店子とギャングのボス」
祭りをハルビスと一緒に行動をしていたるーく、昼食を探し、屋台に探しに行くことになった……
神響世廻 10話 「獣人の店子とギャングのボス」
トットットットッ……
ガヤガヤ
「おおっ、結構賑わってるな」
「そうですね。昼時ですし、結構人がいますね〜」
タバルジールの王宮から一直線に伸びるこの国道は、祭りの3日間、各国から来た出店が端に列を成しているそうだ。
沢山の香料の匂い、甘い軽食が描かれている垂れ幕、娯楽を体験したり、娯楽小説の露店販売。
今日は、いつもの灰色の石の道が、道行く人や屋台で不規則に彩られていた。
王宮に近づくにつれ、人が多くなっているのが遠目でもわかる。
「それじゃ、昼飯探し(フードハント)の始まりだな」
「とりあえず……美味しそうなもの探しますかね?」
「そうだなー……そうだ、俺が気になるってだけだが、"ミートバーガー"ってのを探すか?」
「どんなのですか?」
"ミートバーガー"それは、円形の薄いパンで、肉や野菜を挟んだ食べ物らしい。食べ応えもあり、食べ歩きにも便利だという食べ物らしい。
「あっ!あそこ、ミートバーガーって書いてありません?」
「おお、そうだな……って、結構人が並んでるみたいだな」
「そうですね……とりあえず行ってみましょう」
人混みをかき分けながら、目的の出店の元へと辿り着いた
「あ〜……結構人居るっぽいな…諦めるか」
「あぁ〜……」「……っ?あそこの路地裏からなんかいい匂いしません?」
「おっ、本当だな」
「ちょっと行ってみましょうよ!」
「っし、ちょっと行くか!」
ルークとハルビスらは、路地裏から漂う食べ物の香りに誘われ、路地裏に入っていった……
しばらくし道が開け、1つの出店が目に入った
(加羅伊戸国の伝統料理……?+オリジナルレシピ……?)
少し進むと、1人の女性と2人の男性の声が聞こえてきた。
「ちょっと!離してくださいっ!」
「へへっ、いいじゃねぇか、ここには誰も来ないから……な?」
「そうだ、ちょっと店を空けたっていいじゃないか」
そこには、背の低い獣人と思われる女性と、2人の屈強そうな男性と、痩せている男性がいた。
(何してるんだ……?)
「君たち、何をしている」
ハルビスが一人と二人の間に介入し、そう言った。
男は、女性の腕を掴み、ハルビスは屈強そうな男腕を掴んでいる
「チッ…邪魔だ、失せろ」「彼女の腕を離せ」「どけよ」「指示に従え」「…うるせぇっ!」
ッシャッーーーーー
「危ないッッッ」バッ
「きゃぁっーーー」
ブォォンーーー ブシャッ
屈強そうな男は、その大きな懐から剣を取り出した。
「お前、俺の名を知らねぇのか?森羅万象の支配者、ダウルファーだぞ」
「ああっ……お前、あのギャングのボスか」
屈強そうな男は、どうやら"ダウルファー"と言うらしい
「おぅ、兄ちゃんよく知ってるじゃねぇか」
ポタポタ…… 「フッ…」
「ハルビスさん……腕……」
ハルビスの右腕から血が滴り落ちていた
「あははっ、どうって事ないさ、ちょっと刃先に触れたってだけ、、、っと、ルーク君、悪いが緊急任務だ、付き合ってくれるかい?」
スッ
"ついてこい"そう目で言われたような気がした。
「兄ちゃんら、死ぬで?」
ダウルファーも、戦う気のようだ
「誰も死なねぇよ」ダッッッッッ
ハルビスは剣を取り出し、彼女から男らを引き離すように攻め始めた
バンッ ガキンッッッッ!!
ハルビスは目で確認出来ないほどの速さで、ダウルファーと剣を交えた
ギギギギギギギギ 「ガハハハッ!!!」バッ
ダウルファーの後ろからもう一人
「ハルビスさんっっっっ!!」
ルークは、後ろの男に向け右手を突き出した
シュルルルルルルルルルルッッッッ!!!!!
バンッ!
バシュッ!
上に飛び出した男の剣を草元素のツタで突き飛ばしら男を拘束した
「クッ……!兄貴!」
「しょうがねぇ!場所が悪りぃっ!」
ガキンッ!
ダウルファーとハルビスの剣の交点が大きくズレてしまった。
男を拘束していたツタも、バラバラになってしまった。
「固有能力!?」
「ルーク!追うぞ!」
「はいっ!」
ッダンッ!! バッ
(…!?ハルビスさんも、アイツらも早いっ!!)
(どうすれば……あっ!!こうすればっ!)
僕は、細長い頑丈なツタを伸ばし、建物に固定した、そのまま遠心力に身を任せ、建物から建物に飛び移るように前に進む、タイミングが重要だが、かなり速い
(これなら追いつける!)
「ルーク君!あいつらの足元をツタで固定してバランスを崩してくれ!」
「えっ……」 バンッッッ
スカッ
そう言われても、自動で締まるツタを常時動き続ける足に飛ばすのは難しかった。
「くっっっそ……追いつかないっ」
(そうだ……!)
「"反雷樹"ッッッッ!!!!」
ルークは地面に向けてあの時創り出した技を放ち、加速的に目標へと近づいた
バッッッッッーーーーゴォォォォォン
「いっけぇぇぇぇぇぇぇ!」
「なっっっ」
「このまま拘束をっっっっ!」
「兄貴っ!」「知ってらァァ!!!!」
ボウッッッッ!!!
ダウルファーの手から、真っ赤に染まった炎が飛び出した、その炎は、瞬きをする間より早く拘束用のツタを焼き払った
「ルーク!ダウルファーの元素は「炎」!もう1人の固有能力は"分割"だ!」
「えっっっっ」
(今の一瞬でわかったのか……どうすれば……)
(ツタの面積を増やして燃えにくくして……分割されてもいいように……よしっ)
「"茨の毒錠"ッッッッッッ!!!」
ビュルルルルルルルルルルル
ルークの手から茨のツタが無数に、何本も溢れ出し男らを捕らえた。
「なんだこの量!分割出来ねぇっ!」
「くそっ!服にまとわりついて焼いたら俺まで丸焦げになっちまう!!」
シュダッ……トットットッ……
「勝負あり……だな」
「クソっ……捕まって溜まるか……!!」
ボッッ…………
先程まで勢いの良かったはずの彼の炎は火種のような火になっていた
「クソっ!なんだこれ、力が出ねぇっ!」
「凄いな、ルーク君、この茨に毒を入れたのか……しかも死なない量の……初めてでこんなに調整出来るとは……」
「っと…お前らは、街中で刃渡り8cm以上の金属の武器を使用した事、人を傷つけたこと、公務執行妨害で逮捕する。それ以外も余罪はじゃんじゃん出るだろうな」
「なっ……お前、緑乾騎士団だと……?!」
「あっ、気づいて無かったんだね、相当頭の悪……コホン、君たちはは騎士団公安科の人達に引き取って貰う、さぁ、歩け」
「あ、じゃあルーク君、こいつら連れて行くから、さっきのあの子の店で待っててくれ」
「えっ……でもハルビスさん……腕」
ハルビスの右腕からは、未だに血がしたたり落ちていた
「ああっ、滴るぐらいどうって事ないさ、それじゃあ、彼女を頼むよ」
「はいっ……」
そうしてハルビスは男らを連れ、ルークは彼女の元へとそれぞれ別れて行くことになった
続く
どうも楓亜です!念願の10話!キリが良いのでなんかしようとも考えています……そういえば、専用Twitterを初めました。@karaito_fuuaです!活動報告などしていますので、フォローよろしくお願いします!
獣人の店子、彼女の名前とは?なぜ人が少ない路地裏で商売をしていたのか……?次回に続く!
第11話「獣人と人災」




