怪物
研究所を後にした丈は自宅のアパートに戻り、動画編集を進めていた。
適当な動画を流しながら編集をしているがオススメに大手youtuberやvtuberの動画が流れてきて激しく嫉妬した。
特にvtuberに関しては絵を被った配信者がゲーム実況や雑談をしているだけなのに凄まじい人気を得ている、それのなにが面白い?丈にはそれがまったく理解出来なかった。
丈「不可解な現象を追う心霊系の方が面白いに決まってる。」
「あんな絵畜生のなにが面白い?日本の恥よ恥!」
「あぁぶっ殺してやる!馬鹿野郎!」
愚痴をこぼしながら編集を続ける丈。
数分後、編集を終えるとまたあの霊媒師集団について調べ始めた。
埼玉心霊研究所からもらった資料などを眺めていると巨大な怪物が描かれた書物のコピーがあった。
その怪物は恐竜のような顔立ちをしており、かなりの巨漢で背中には触手のような物が生えており、体色は黒である。
横に漢字で痲乘喇と書かれている。
おそらく怪物の名前だろう。
「ば… 読めねぇ。」
だが丈は読めなかった。
その書物には例の霊媒師集団の紋章が書かれている事からなんらかの関係があるのは確かだ。
続く




