表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/14

第4話 初心者殺しのゴブリン戦

明日も連投しますね。

よろしくお願いします。


 俺は地獄カラスを2羽とも撃退した。

 


「ふぅ……。何度もブーメランを投げていると命中精度が上がるんだな」


『凄いぞ主! もう我を使いこなしている!!』


 スキルを覚えてから随分と戦闘が楽になった。


「なぁヴァンスレイブ。お前のスキルはまだ覚えるのか?」


『スキルはレベルが上がれば覚えるぞ』


「おお! んじゃあモンスターをドンドン倒せばいいんだな!」


『そういうことだ』


 てことで、トーナリ山までの道中、出くわすモンスターは全て撃退した。




グサァッ!!



 倒したのはスライム。


「どうだヴァンスレイブ、レベルは上がったか?」


『もう少しだ主』


 レベル3までは結構長いんだな。


 見上げるとトーナリ山がそびえ立つ。


「レベルが上がる前に着いちまいそうだ」


 その平原には薬草が生えている。

 しかし、立ち塞がったのは3体のゴブリンだった。


『ギギ!』


 これがギルドで噂のゴブリンか……。こんなに間近で見るのは初めてだ。

 肌は緑色、とがった耳と鋭い目鼻。大きな口からは無数の牙が生えていた。


 まぁ、背丈は俺と変わんないからな。そんな怖いイメージはないか。ギルドの奴らはゴブリンに殺されるとかなんとか言ってたけどな。


「先手必勝だぜ! 行けヴァンスレイブ!」


 俺はブーメランを投げた。



コンッ!



 ゴブリンは大きな棒でブーメランを弾く。


「こいつら武器を使うのか」


 武器と言っても、その辺で拾ったような太い丸太である。


 とはいえ、武器に違いはない。ブーメランを狙って弾くのは厄介だ。


 1匹のゴブリンがその丸太で俺に攻撃する。


ドンッ!


 おっと危ねぇ!

 でも、大した速さじゃないんだよな。


ドン!

ドン!


 2匹目、3匹目と攻撃が食わわる。


連携攻撃か!


「うわわッと!!」


 俺は地面に倒れ、ゴロゴロと転がりながらもなんとか交わした。

 地面には大きな穴が空いている。


 あんな丸太でも頭に喰らえば頭蓋骨破壊だ……。脚に喰らえば骨が折れて動けなくなるだろう。そうなれば終わりだな。


 ブーメランを弾いたり、連携攻撃まで仕掛けてくる。明らかに今までのモンスターより知能が高いぞ。


 ギルドの奴らが心配してたのもあながち嘘では無さそうだな。


 でも、俺にはコイツがいるんだ!


「行け! ヴァンスレイブ!」


『承知した主!!』

 

 俺はブーメランを何度も投げた。

 しかし、その全てを弾かれる。


戻る(リターン)!」


 その度にスキルで戻した。


「あいつら目が良いな」


『うむ。少々強すぎる気がするぞ主。我のレベルが上がるまでは撤退も視野に入れるべきだ』


「なんだよ弱気だなぁ。俺のことが信用できないのか?」


『いや、しかし……。相手は3匹。こちらは主1人ではないか。多勢に無勢というやつだ』


「おいおい。自分を過小評価すんなっての」


『どう言う意味だ主よ?』


「俺達は2人だ」


『主……』


 俺は大きく胸を張った。





「俺とお前で、ゴブリン3匹をぶっ倒すんだよ!!」




『うぉお!! たぎって来たぞ主ぃい!!』


 

 ゴブリンは知能が高くて目も良い……。

 真正面からのブーメランは丸太で弾かれる……。


「だったら!」


 俺は大きく振りかぶってブーメランを投げた。



ヴォオンッ!



「行っけぇえッ!! フルスイングのブーメランだぁああッ!! 猛スピードなら防げねぇだろがぁあ!!」



 勢いがついたブーメランはゴブリンの頭をかすめるように飛んで行った。もう、丸太で弾かなくても当たらないほどである。


「しまった! 外したぁああーーーーーー!!」


 ゴブリン達は、武器が無くなった俺を一斉に襲う。


『『『 ギギ!! 』』』


「終わったぁああああああ!!」


 ほくそ笑むゴブリン達。

 俺は頭を抱えた。


「ああ〜〜!!」


 ゴブリンはその隙に飛びかかってきた。


「なーーんてな。すーーぐ引っかかる。あんまり知能は高くないかもな!」


『『『 ギ?? 』』』


戻る(リターン)!!」


 ブーメランは戻り、俺に向かっていたゴブリン1体の背を刺した。



『グァッ!!』



「後ろからの攻撃は弾けないだろ?」



 1体のゴブリンが地に伏した。



「よっしゃ! 1体撃破ぁ!! 残り2体だぁッ!!」


『流石だ主!! 今のゴブリンでレベルが3に上がったぞ!!」


「マジか! やった!!」


『スキル、【 双刃(ダブルブーメラン)】を取得した!』


 よぉおし、早速使ってみよう!!


 俺はゴブリンに向かってブーメランを投げた。

 2体のゴブリンが丸太で弾こうとした瞬間。


 叫ぶ。




双刃(ダブルブーメラン)!!」




パシュンッ!!




 と鋭い音とともにブーメランは2つに分裂。棒の攻撃は空を斬る。

 ブーメランは軌道を変えてゴブリン達に突き刺さった。



『『 ギャワァッ!! 』』


 

 2体はバタリと地面に倒れた。

 もう起き上がる気配はない。



「よっしゃぁッ!!」



  戻る(リターン)をかけると、2つに分裂していたブーメランは1つになって戻ってきた。



「2つに分裂するスキルなんて、結構使えるじゃんかよ!!」


『いや、主が凄すぎるのだ。スキルの応用と行動力。守護武器の我さえも驚きを隠せぬ』


「ははは。大したことないよ。それよりさ、もうこの辺から薬草がたんまり生えてるぜ。採り放題だな」


 

 俺達は薬草をリュックに詰め込んでギルドへと帰った。



==================================

==================================



現在の状況【読み飛ばしてもストーリーに影響はありません】


名前:マワル・ヤイバーン。


冒険者等級:F級。


守護武器:ブーメラン。


武器名:ヴァンスレイブ。


レベル:3。NEW


取得スキル:

戻る(リターン)

双刃(ダブルブーメラン)。NEW


アイテム:薬草。NEW


所持金:0エーン。

面白い、続きが読みたい! 

と少しでも思ってくれた方は、広告↓にある【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして、

評価してもらえるとありがたいです。

創作意欲のモチベーションが上がって書き進められますので是非よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

広告下にある↑↑↑の



☆☆☆☆☆評価欄を



★★★★★にしていただけると作者の創作意欲が増します!

面白いと思っていただけましたらご協力お願いします。

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ