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黒葉の森へ

ドラゴンは鳴き声が分からないので想像で書いてます。ウサギは……そもそも鳴かないので飛び跳ねて意思疎通を取ってます。


「さて、レベル上げをするんでしたね。レベル差がありますから私はここで去りますが、折角ですしフレンドになっていただけませんか?」


「あ、はい……!」



 リリィさんから送られてきたフレンド申請を受理して、フレンドリストを見てみる。二人目のフレンド……!

 まさかリーナ以外にフレンドが出来るとは思っていなかったので、すごく嬉しい!



「ありがとうございます……!!」


「こちらこそです。特殊職は……少し距離を置いて眺められる傾向にあるので、特殊職同士でしかフレンドになりにくいんですよ」


「そうなんですか……?」


「ええ。ですから、私にとってもこれは良いことなんです」



 そう言ってリリィさんは楽しそうに笑った。



「では、何か聞きたいことがあればいつでも連絡してください。レベル差があるのですぐにとはいきませんが、いずれは共に戦うことも出来るでしょう。その時が来るのを楽しみにしていますよ」


「あ、ありがとうございました……!」



 なんか話しやすい人だったなぁ……。たまによくわからないことを言う人だったけど、初対面なのにそこまで緊張しなかった。

 フレンドにもなったし、早く追いつけると良いな。



 ……さて。放置してしまっていたけど、アルルもアリスも元気が有り余っている様子でじゃれて遊んでいた。

 いつの間にか結構仲良くなってるね。



「アルルもアリスも準備できてるみたいだし、早速レベル上げに行こう……!」


『待ってましたー!』

『どんな戦い方するんだろう』

『たのしみ』



 えっと……wikiによると、街の東門から街道に沿って進めば黒葉の森に着くらしい。

 街道だとそこまで敵は出ないので森まではすぐに行けそう。


 というわけで、私たちは黒葉の森に向けて歩き始めたのだった。



――――――



 モンスターとの戦闘を挟みながら、黒葉の森への道を行く。


 モンスターはいろいろな種類がいるけど、テイマー的な観点から大きく分けると二種類になる。

 善の性質を持つ生物が『厄災の霧』に冒されて凶暴化したものと、生まれつき悪の性質を持っているもの。

 テイムして仲間にできるのは基本的には前者だけみたい。稀に生まれつき悪の性質を持っているものが厄災の霧に冒されるパターンもあるみたいで、それは例外的に仲間にすることが出来るみたいだけど。

 例えばスライムとか……今戦っているゴブリンとか、そういうのが生まれつき悪の性質を持っているものに分類される。



「《ラビットステップ》、《皮貫き》!」



 一応の方針としては、善性を持つモンスターはなるべく毎回テイムを試してみることにしている。仲間になるならそれでよし。ただテイムしたからと言って必ずしも仲間になるわけではなく、霧が抜けるとそのまま逃げていくことが多い。最初の一体に関しては高確率で捕まえられているので、二体目以降は捕まえにくくなるっていうシステムがあるのかも。

 テイムしたモンスターの処遇に関しては……今のところは未定。最初は逃がそうかなと思っていたけど、仲間にできる数の上限がかなり高いみたいなのでとりあえずそのままにしておいてある。

 同時にたくさん出しても経験値が分散してしまうようなので、実際に戦闘に出してるのは今のところアルルとアリスだけだけど。



「《銀炎》!」



 私の合図でアルルが魔法を放ち、ゴブリンが吹き飛ぶ。悪性のモンスターはきっちり倒すしかないので容赦はしない。

 設定的にもゴブリンなんかは放置してると村を襲うみたいだし……仕方ないね。



 そんな感じでモンスターと戦いつつ移動して、私たちは黒葉の森の入口までやって来た。

 名前の通り、森を構成する木々はどれも黒い葉を生やしている。黒い葉のせいで森の中も暗く見えるけど、木の密度自体はそこまで密集しているわけではなく陽の光が差し込んでいるので意外と明るかったり。


 アリスがぴょんぴょんと進んでいくのを後ろから追いかけながら森を進んでいると、すぐに最初の敵と遭遇した。

 大きな翼と鋭いくちばし。鷲の特徴を持つそのモンスターは私たちを視認すると猛禽類特有の高い声で鳴いた。



「ピィーーッ!」



 かわいい……。

 種族名は[ヴィントアドラー]……風の鷲って感じかな?

 名前の通り風を纏っているみたいで、鋭い目も合わさって神秘的なかっこよさがある。

 鳥系のモンスターは初めてだし、これは……捕まえるしかない……!



「アルル、アリス。あの子、次の仲間にしよう……!」


 

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