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第一の街

今日はもう一回更新するかもしれません



「《皮貫き》、《閃爪》……!」



 リーナのバフを貰って、アルルとアリスがどんどん敵を倒していく。

 アルルのステータスが強めなのはなんとなく分かっていたけど、アリスも結構強く感じる。バフも合わさって、このフィールドだとまさに敵無しって感じ。


 モンスターに関しては何回かテイムも試みてはいるけど、意外と成功率は高くないみたいでまだ仲間は増えてない。


 まだ装備とか整えてないし、自分のレベルが上がるにつれてテイムもしやすくなるのかな。

 もしかしたらテイム成功率の上がるパッシブスキルとかがあるかもしれないし…………あ、そういえば自分のステータスしっかり見てなかったかも。



――――――――

エネ

レベル:4

ジョブ:従魔姫(ディザスタークイーン)


HP:104

MP:66


STR():10

VIT(耐久力):10

DEX(器用値):40

AGI(敏捷性):12

INT(知力):12

MND(精神力):10


スキル

《テイム》《命令付与》《融合》


――――――――



 最初の説明にもあったけど、やっぱりDEXが伸びやすいみたい。

 というかスキルの《融合》って何……? テイムと命令付与は説明が見れるけど、これは何故か何の説明もない。

 なんか少し怖いな……と、ステータスを見ながら歩いていると、リーナが声をかけてきた。



「エネちゃん、見えてきたよ!」


「あ、本当だ……」



 前方には、大きな壁がそびえ立っていた。

 あれが最初の街アルヴェン。強固な防壁に囲まれた、かなり大きなエリアらしい。



『最初の街から結構大きいんだよな』

『城塞都市的な?』



 門までたどり着くと衛兵に止められたけど、ほとんど顔パスみたいな状態で通ることができた。

 中に入ってみると、外からでは分からなかった街の様子が見えてくる。

 一言で言うと、とにかくファンタジーって感じ。

 

 ゲームを始めたときにいた場所は本当に村って感じのとこだったからそう言う感じだと思ってたけど、街になると一気に大きくなるみたい。



「これが第一の街……!」



 後半になるにつれて街も大きくなるとかそう言う感じではないんだろうけど、とはいえ一番最初からこれだと今後も結構すごい街なんだろうな……と、ちょっと楽しみ。



「じゃあ……目的通り最初の街まで来れたし、今日はここまでってことで……いい、よね?」


「そうだね〜。キャラメイクで意外と時間かかっちゃったし、遅くなってもいけないからね!」



 そういえば今自分はリーナの家にいるんだった。

 あんまり長居するのもよくないよね。

 というわけで、配信を締める。



「さあ、じゃあ今日は終わりってことで! 初日の配信だったけど意外と人来てくれて助かったよ〜!」


「た、多分明日もやると思うので、また見てください……別に見なくても良いですけど……」


『面白かった』

『このゲームやってみようかな』

『テイマー気になってたから助かる』

『登録した』



 流れてきたコメントを一通り見て、それから配信終了ボタンを押す。

 最終的には20人弱くらいの人が見てたみたい。



「疲れた……」


「おつかれ〜! 初配信だったけど、結構喋れてたと思うよ!」


「そ、そうかな……?」


「そうだよ! ほら、アルルとアリスもうなずいてるよ」



 アルルもアリスもキョトンとしていたけど、まあそういうことにしておこうかな。



「さ、じゃあ私たちもログアウトしよっか!」


「うん……!」



――――――――



 ベッドから起き上がって、ヘッドギアを外す。

 時刻は18時。もう夏なので外はまだ明るいけど、そろそろ帰らないと。


 あとから起き上がった莉奈に声をかける。



「あ、明日もやる……よね?」


「そのつもり! まあ初期設定とか出来たし明日からは自分の家からって感じかな?」


「わかった。じゃあ、また明日……!」



 配信はどうしても緊張する。姿が見えないのは私にとっては良いことだけど、それでも視聴者数が数字として出てコメントまで流れてくるとかなり意識してしまう。


 だからやっぱり私は配信とか苦手な人間なんだろうけど、それでも今日は結構楽しかったな……なんて、そんなことを考えながら、私は家に帰ったのだった。

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