スライムの代表的スキルといえば
な、なぜか早くもブックマークと評価が!!
ありがたやありがたや。
ポンっ
<ジョブレベルが5に上がりました。
スキル『多重召喚Lv1』を覚えました。
新たな魔物を召喚出来るようになりました>
よし、レベルアップ!
そしてずっと待っていたぜ、新たな魔物!!!
今度こそ強い魔物来てくれよ!
「よし『召喚』」
ぽんっ
新しい魔物来いと念じながら召喚魔法を唱える。
その結果出てきたのは。
「すら?」
「……ですよね~」
いや、分かっていたさ。スライムだって事は。
だけど落ち込むのはまだ早い。もしかしたら同じのは見た目だけで上位固体だったりするかもしれないんだし。
落ち着いてステータスチェックだな。
「
名前:
種族:スライム
レベル:11
HP:17/17
MP:5
STR:8
INT:3
VIT:10
DEX:5
AGI:2
LUK:13
スキル:
分裂、粘着
魔法:
」
レベルは俺の召喚レベルに合わせて上がってくれている。
11って事は俺の召喚レベルも11に上がってるんだろう。
パラメータも最初は全部1だったけど、レベルに合わせて微増している。
……運(LUK)が高いのは謎だな。
そして何より注目すべきはMPが0じゃなくなっている。
さらにスキルが出来ているじゃないか!!!
「これはとうとうスライムの時代が来たかな。
早速試してみるか。スライム、分裂だ」
「すらっ」
ぷにっとスライムの一部が伸びたかと思うと、お餅のように小さく分かれた。
「すら」「すら」
ふむ、どうやら別固体という位置づけなのかな?
ステータスは……
「
名前:
種族:スライム(分体)
レベル:11
HP:2/2
MP:1
STR:2
INT:1
VIT:2
DEX:1
AGI:1
LUK:3
スキル:
粘着
魔法:
」
ふむ。分裂スキルが無くなってパラメータは軒並み激減しているな。
サイズも元のスライムの1/5程度だし。
あと気になるのは元のスライムも小さくなっていることか。
「
名前:
種族:スライム
レベル:11
HP:14/17
MP:4
STR:8
INT:3
VIT:10
DEX:5
AGI:2
LUK:13
スキル:
分裂、粘着
魔法:
」
本体の方もHPが3減ってMPも1減ってるな。
分裂1回でMP1か。ならあと3,4回は分裂出来るのか?
「よし、出来るところまで分裂してみてくれ」
「すらっ」
ポンポンっと分裂を繰り返すスライム。
結果、本体も合わせて5体のスライムになった。
本体のステータスを確認するとHPが5、MPが1になっていた。分体にMPが1あることから分裂には本体側にMPが2は必要って事なんだろうな。
問題はこれを何に使えるか、だが。
分裂した1体1体を投げるのはナンセンスか?
それするのと何度も召喚を繰り返して投げるのでは魔力効率くらいしかメリットが無い。
今のところそんなに魔力に困ってはいないしな。
いや多数の相手と投げ合うなら意味があるか?
うーん。
っと。それは後で考えるとして、もう一つのスキルも確認してみるか。
「今度は粘着スキルを使ってみてくれ」
「すらぁ」
ペタッと地面にくっつくスライム。
………………どうやら以上らしい。
いやドヤ顔でこっちを見られてもな。
試しに持ち上げようとするとちゃんと地面にくっついているらしく、若干伸びるだけで取れる気配がない。
あまり引っ張り過ぎるとダメージになって消えそうだな。
手を離すと手からは普通にはがれて元のペタッとした状態に戻った。
「その状態から元に戻れるのか?」
「すらら」
首(?)を横に振って否定。
「え、じゃあ、1度このスキルを使ったらずっとそこに張り付いたままなのか」
「すらら」
これまた首を横に振って否定された。どういうことだ?
「時間経過……いや、MPが足りないのか?」
「すら」
今度は縦に動く。どうやら肯定らしい。
つまり粘着するのに1MP、外すのにも1MPを消費するから最大まで分裂すると残り1回しかスキルを使えないって事なんだ。ご利用は計画的にってな。
恐らく追加で粘着するのもMPを消費すれば行けるだろう。なら文字通り粘着罠として使えるかもしれないな。
さてお次は『多重召喚』だな。
これはきっと文字通りだろう。
「『召喚』」
「すらっ」
よしよし、期待通り2体目が出せた。3体目は……無理か。
これはスキルレベルが足りないだけだろう。気になるのはレベルに合わせて1体ずつ増えるだけなのかどうかだけど。それは今後要検証だな。
少なくともこれで、1体でガードしつつ攻撃に使えたり、両手投げが出来たりと戦いのバリエーションが増やせる。
俺は一度スライムを召喚しなおしてからダンジョンの奥へと向かった。
続いてエンカウントしたのは剣を持ったゴブリンファイター4体。
アーチャーの姿は無しと。
ならいつも通りスライム投げで先制攻撃だ。
「行くぞスライム」
「すらら!」
「ギギッ」
ちっ。仰け反るだけって。もしかして魔物もレベルが上がってるのかもな。
1体倒すのに5発もかかった。
そのせいで近づかれる前に2体は倒せたけど、残り2体が剣の届く範囲に来られてしまった。
それなりにダメージを与えられてるし、1体なら楽勝なんだが。
よし、ここは新スキルのお披露目だな。
俺は召喚したスライムを地面に置いて大きく後ろに飛んだ。
「ギャギャ」
ゴブリン達はスライムには目もくれずに追って来ようとする。
そして1体がスライムを踏むコースに乗った。
「そこだ。スライム、ゴブリンの足と地面に粘着しろ」
「すらっ」
「グギッ」
スライムを踏んだゴブリンが突然足が動かなくなって地面に倒れこむ。
スライム自体は踏まれたダメージで倒されて光になってしまったようだ。
だけどお陰で俺の元にたどり着いたのは1体だけになった。
「お前の犠牲は無駄にはしないぞ」(いままで散々犠牲を出してます)
「ゴフッ」
1体目のゴブリンが俺のジャブとアッパーを食らって吹き飛びつつ光になった。
もう1体も起き上がって向かってきたのでローキックからのエルボーで沈めた。
うーん、だんだん格闘家になってきたな。
ただ今回の事で粘着スキルによる足止めは有効だってことが確定したな。
ホクホク顔で先に進むととうとうボス部屋にたどり着いたようだ。
部屋の中にはひときわ大きなゴブリンリーダーとアーチャー4体、ファイター3体が居る。
ちなみにボス部屋は扉があるタイプとないタイプがあって、今回はないタイプ。
ただ、どちらも部屋の中に入ったらボスを倒すまで外には出られない仕様になっている。
「うーん、まずは遠距離攻撃の出来るアーチャーを倒すのが先決だろうな。
ただ若干数が多いぞ。近づこうにもファイターが邪魔するだろうしな。
仕方ない。防御を捨ててアーチャーと撃ち合うか。ファイターは走り回って時間を稼げば何とかなるだろう」
ボス部屋に一歩踏み入れるとゴブリン達が一斉に俺の方を見た。
同時に後ろでブンッと音がして透明な壁が出来た。
「ゲギャギャギャギャッ」
「ギャギャー」
リーダーの掛け声に呼応して何か騒いでる。
さしずめ『侵入者だ、排除しろ』ってところか?
まぁ排除されるのはお前達だけどな。
「いくぞスライム。分裂だ」
「すららっ」
5つに分裂したスライムを次々とアーチャーに投げつつ、迫りくるファイターたちから逃げ回る。
ここで一つ嬉しい誤算で分裂したスライムはサイズが小さくなった分、矢で落とされ難くなっていた。
まぁその分、こっちに矢が飛んでくるんだけどな!
それはもう1体でガードだ。
あと追い付いてきたゴブリンファイターの腕を引っ張って矢の盾に使えばダメージも与えられて一石二鳥ってな。
そうして俺自身もそれなりにダメージをくらいつつ、アーチャーを倒し終えた時には、ファイター1体とリーダーが残るだけだった。
「リーダーとガチで殴り合うのは厳しいだろうな。
今の体力で1発でも良いのを食らったらアウトだろう。
という訳で、スライム。リーダーの足を粘着で縫い留めろ」
「すら!」
今回は直接ゴブリンリーダーの足にスライムを投げつけつつ粘着を発動した。
すると前回とは違ってスライムはすぐには光にならずリーダーにくっつき続けている。
「やっぱりな。踏まれなければダメージにはならないと」
言ってもリーダーの力ならすぐに引きはがすか、スライムを殴りつけるなりして拘束を外してしまうだろう。
だけど俺としてはファイターを倒す時間さえ確保できればいい。
もう一方の足も粘着させれば十分だろう。
ということで。
「来いよファイター。スポーツチャンバラ並みの攻撃力で俺に勝てると思うなよ」
「ギャギッ」
無駄に煽ってみつつ、地面の石を掴んで投擲。ファイターは近づくことなく光になって消えた。
え、殴らないのかって?そんな野蛮な。
「グオォーー」
と、馬鹿なことを考えてる間に足止めしていたスライムが倒されたようだ。
仲間を倒されたリーダーが顔を赤くして雄叫びを上げている。
って全身赤くなってるぞ!もしかして発狂モードとかそんな感じか?
こりゃますます近づけなくなったな。
「なら俺も新技を出すしかないな。いけスライム」
「すらっ」
ニヒルに笑いつつやってることはいつものスライム投げ。
だがしかし、ここから一味違うぜ。
「スライム、分裂だ」
「すら!」
「グホッ」
リーダーに当たる寸前、スライムが5体に分裂した。
名付けて『スライムショットガン』だ。
食らったリーダーはたまらず吹き飛んだ。
「よしよし。やっぱり5回ヒットする分、ダメージも衝撃も上がるみたいだ。
単純に5倍のダメージではないだろうけどな。
そしてスライム投げもショットガンも俺の消費魔力は同じ召喚分だけっていうのも良い」
「グギャギャ」
「そらそらどんどん行くぜ」
「グギャーー」
そうして一方的にリーダーをノックアウトした俺は悠々とダンジョンを後にした。
ポンっ
<ダンジョン『ゴブリンの巣』をソロで攻略しました>
<ダンジョン『ゴブリンの巣』のソロによる最低攻略レベルの記録が更新されました>
<ダンジョン『ゴブリンの巣』の攻略に伴い、ゴブリン召喚スキルを開放……失敗。
代わりに既存の召喚スキルの強化を行います>
……ん?
後書き掲示板:
No.411 通りすがりの冒険者
ゴブリンダンジョンのソロ討伐記録更新されてたって公式サイトに出てたぞ
No.412 通りすがりの冒険者
へぇ~。どこかのプロゲーマーがキャラリメイクしてチャレンジしたのかな
No.413 通りすがりの冒険者
さぁな。俺の推しゲーマーは特に何も投稿してなかったけど。
No.414 通りすがりの冒険者
するなら事前に告知するだろうしな。
No.415 通りすがりの冒険者
で?新記録はどんな感じ?
No.416 通りすがりの冒険者
Lv3だそうだ。
No.417 通りすがりの冒険者
は?
No.418 通りすがりの冒険者
嘘だろオイ
No.419 通りすがりの冒険者
ダンジョンに入った時のレベルが3ってことは、ボス戦は5か6で挑んだってことになるぞ。
No.420 通りすがりの冒険者
それって高VITキャラじゃないとボスの一撃耐えられないんじゃないか?
No.421 通りすがりの冒険者
いやそれだと弓が防ぎきれないし、囲まれてタコ殴りだろ。
だから避け専と思われ
No.422 通りすがりの冒険者
絶影さんクラスってことじゃん、それ。
あの人とタメ張れる人がほかにもいるってこと!?