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ふたりぼっち同盟  作者: 花盛秋保
1.カツサンド
1/2

プロローグ

「生きづらいのよ。苦しい。どうしても」


 目の前にいる彼女はそう言い薄く笑った。


「アンタだってそうじゃないの。分かるでしょ。……分かってくれるでしょ」


 芦原(あしはら)なら。


 彼女の言葉を否定も、肯定もできない。何も言えない俺はやっぱりみみっちぃ、紛れもない弱虫だった。



≪ふたりぼっち同盟≫



 彼女の話をしよう。

 直井凛一(なおいりいち)。首元で切り揃えられたブラウンの髪。いつも目の上で輝くシャドウと綺麗に引かれたライン。目つきが悪く睨みつけてくる眼光が鋭い。ぶっちゃ言うと怖い。短気。ギャルのような風貌をしているくせに、そう呼ぶと怒る。

 嫌いなものが多い。野菜が嫌い。肉も嫌い。魚はすこし嫌い。こしあんが嫌い。

 それと同時に好きなものも多い。最近彼女の興味を引くのは海外のもの。他にも趣味多数。


 彼女との出遭いは2学期の頭。まだ夏の匂いが残る蒸し暑い日だった。

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