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異世界の女子どもが俺のぱんつを狙ってる  作者: シャイン樽画
第一章 旅立ち ~俺のぱんつを狙ってる~
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 22枚目 だいじなもの

「え……私?」


 ターニアが俺の方を向いて、自分を指さして尋ねてきた。

 ど、どうしよう。

 勇者だとバレるわけにはいかないが……何と答えたら……


「くんかくんか……違うな、お前じゃない。お前のぱんつから臭うのは確かだが……もっとこう、オスの香ばしい臭いだ」


 あれ?

 気のせいか、「オスの」と言った時、背筋にゾクっと来るものがあった。

 具体的に言うと尻の穴が……

 いや、まさかな……


 しかし、レッドドラゴンって、こういうキャラだったんだな……

 くんかくんか、て……

 何か、もっと怖い奴を想像していたから、気が抜けた。


「ねえ? ちょっと気になったんだけど……」


 ターニアがひそひそ話しかけてきた。


「このドラゴン、さっきからユーシャ、ユーシャって言ってるけど……もしかして?」

「あ……」


 気が抜けてる場合じゃないじゃないか!

 や、やばい……勇者なのがバレる。

 何か言い訳しないと!


「ユータって言いたいのかしら? それが訛ってユーシャ?」

「え? あ、そ、そうだな!」


 ふぅ……

 おどかしやがって……


「おい! 我を無視するな!」


 おっと、レッドドラゴンのこと忘れてた。


「それで、何故、我を呼び出した?」

「いや、呼び出してませんよ?」


 俺がそう言うと、レッドドラゴンは目をかっと見開いて、大きな声をあげる。


「何を言う! この竜王レッドドラゴンを召還する儀式をやったではないか!」

「ぎ、儀式?」

「知らぬとは言わせぬぞ! ユートピアがどうとか叫ぶアレだ!」


 え? ユートピア?

 いやいや、まさかとは思うが……

 でも、ユートピアなんてそれぐらいしか思い浮かばない……


「えーと、もしかして、これですか?」


 俺は、そう言いながら、レッドドラゴンに向かって尻を突き出し、バンバンと叩き、びっくりするほどユートピアを披露してみる。


「おお! それだ! それだ! それこそが定められた、我を召還する儀式! 赤髪の者が行うことで、魔力を消費して、我の召還を願うものだ!」


 マジか!


 てか、びっくりするほどユートピア大人気だな、おい。

 女子の胸を大きくしたと思ったら、今度はレッドドラゴン召還ですか。

 何か、この異世界、どこかおかしいわ……


 あれ?

 ちょっと待って。

 赤髪の者が召還?

 それってもしかして……


「お伺いしたいのですが……」


 俺は、恐る恐るレッドドラゴンに尋ねた。


「ふむ、何だ?」

「レッドドラゴンのあなたが、この街の近くに来られたのは、召喚されたからなのですか?」

「ふむ、そうだ。本来、我はここより遠くの火山を棲み処としておるのだが、召喚された故、この地に飛んできたのだ」

「ちなみに、いつから?」

「昨日からだ」


 やっぱり!


「その時の儀式は、供給された魔力が少なく、我の勘違いの可能性も否定できなかった故、近くの森で様子を見ていたのだ。だが、今回は魔力も十分で我を召還したのは確かだった故、街まで飛んで来たぞ! ガハハハ!」


 あー、えーと……つまり、こういうことか?

 昨日、ターニアが一所懸命に、びっくりするほどユートピアを行った時に、レッドドラゴンがやって来ていたと……


 ということは……

 

「おい、ターニア。どうもレッドドラゴン騒動の主犯、お前らしいぞ?」

「そ、そういうことみたいね……」


 そんなことを二人でひそひそ言っていると……


「何やってんの、ユータ! チャンスよ! 聖水をドラゴンにかけて! 女神様の神力が付いてそうなところに!」


 スイーツがそんなことを言い始めた。


 やっべ! そんな話、すっかり忘れてた!

 急にレッドドラゴンが現れたから完全に頭から抜けていた。


 すぐに、レッドドラゴンを観察し、神力が付いてそうなところを探す……

 それはもう、じっくり、ねっとり……


「ユータ、あったわ!」


 ターニアの指さすところを見ると……


「何だ、あれは……」


 そこには……丸文字で「めがみ」と書かれた箇所が……

 え? これがもしかして神力ってやつなのか?

 でも、他にそれらしいものもないしなあ……


 しかし、丸文字て……

 あのオバハン女神、また若づくりかよ……

 てか、その発想が既にオバハン臭いんだよ!

 何故それに気がつかない!


 って! 股間じゃねーか、書いてあるとこ!

 何だよ、これ!

 ドヂっこアピールのつもりかよ!

 もうツッコミ疲れたよ!


 あー、ちょっと待って……

 もしかして、股間に書いてあるってことは、レッドドラゴンの股間に聖水ぶっかけないといけないのか?


 うーん……

 まあ、股間と聞いて、ちょっと抵抗あるが、レッドドラゴンは二本の後ろ足で立っているので、股間は隠れていないから、簡単に当てられそうだ。

 あとは、聖水入りの小樽をリュックから出せば……


「ねえ、ユータ?」

「ん?」


 ドラゴンの股間をマジマジ見ていると、ターニアが話しかけてきた。


「さっきから、あんた……レッドドラゴンの股の間ばかり見て、ぶつぶつ言ってるけど、どうしたの?」

「あ……」

「あの……いや、そんなことは……ないとは思うんだけどね……あの……ユータってそっち系の趣味あるの?」


 は?


 あ……

 ちょ……待て!

 ターニアの言い方だと、俺がまるで、レッドドラゴンの股間を品評しているみたいじゃないか!

 違う! 違う!

 僕、そういう趣味じゃないよ!

 KENZENけんぜんだよ!


「なるほど! そういうことか! ユーシャよ!」


 そう言って、レッドドラゴンが、器用に二本の前足をつかって、ぽんっと手を叩く。


「我の股間に興味があるのだな、貴様!」

「うわぁ……」


 ターニアが俺から距離をとる。


 何コレ何コレ!

 何で俺、そういう扱いばっかなんですか?

 ちょ……風評被害ひどいんですけど!

 てか、ターニアよ、俺だって、男物のぱんつ被っているお前にドン引きされたくないぞ!


 俺がそんなことを考えていると、レッドドラゴンは、うんうん頷きながらこんなことを言い始める。


「お前の気持ちは、わかった! 我もそういうのが好きだ! オス同士で体と体をぶつけ合う……あれはいいものだ!」

「ちょっと待て! お前も、変な方向に話もってくな!」

「ふむふむ、なるほど! 我が召喚された理由がわかってきたぞ……そうか、ユーシャよ、そういうことか……よし、そうと分かれば……」


 うわ……嫌な予感がする……


「先代勇者に教えて頂いた、あの競技を二人で楽しもうではないか!」


 は? 競技?

 それに先代勇者だって?

 何だ?

 こいつ、勇者と知り合いなのか?


「すぐにでも試合をしたいところ……だが、そうもいかないようだな……」


 ドラゴンはそう言うと、さっと身をよじる。

 すると、レッドドラゴンが避けた辺りから、勢いよく剣を突き立てて駆けて来る人物があった!


「チッ!」

「マールさん!」


 マールさんは、即座に踵を返すと、レッドドラゴンの方に再び向き直り……


「てやぁ!」


 気合いを込めて斬りかかる!


「ふん!」


 レッドドラゴンは、片手で……いや、前足でマールさんを払いのけた!

 払いのけられたマールさんは、勢いよく地面に叩きつけられる!


 ドカッ!


 マールさんはコロコロと転がって受け身をとる。

 そして、俺の近くまで転がると、横に立った。


「レッドドラゴンが街中に現れたと聞いてみたが、まさかユータ、お前達がいるとは思わなかったぞ!」


 マールさんは、俺とターニアを交互に見て言った。


 レッドドラゴンが、俺達に対峙して言い放つ。


「さて、ユーシャよ。ただ試合をして遊ぶのもいいが、それだけだと少し盛り上がりに欠けるよのう……おお、良いことを思いついたぞ」

「何だ?」

「戦いに真剣になれるよう、お前が最も大事にしているものを預かることにしよう……」

「大事なものだと? 何をする気だ!」

「お前の大事なもの……それは、そこの女だな!」


 は? 女?

 ターニアのことか?

 マールさんは今来たところだし、きっとそうだ!


 ザザ……


 俺は、ターニアに駆け寄ると、ドラゴンとの間に入った!

 もちろん、俺がレッドドラゴンに何かできるとは思えない。

 だが、時間稼ぎ程度にはなるはずだ!


 しかし……

 レッドドラゴンは、その巨体からは想像できない速度で移動し……


「ユータ!」


 スイーツが叫んだ!


「え? ス、スイーツ!」


 スイーツの目の前に、レッドドラゴンが現れたのだ!

 こ、こいつ、スイーツのことが見えてたのか!


「ガハハハハ! こいつは連れていくぞ! 奪い返しに来い!」

「なっ?」


 レッドドラゴンは、軽々とスイーツを抱える。

 精霊って、触れることができないんじゃなかったのかよ!


「西の森だ! 我は西の森にて待つ!」


 そして、レッドドラゴンは、スイーツの腹にワンパン入れて気絶させる。


「では、試合を楽しみに待っているぞ! ユーシャよ!」


 そう言い放って、奴は、物凄い風と共に天に飛び立った。

 後には、赤く、炎のように輝く竜のウロコが一枚残されるだけ……


「スイーツが……あいつが、俺の大事なもの……だと?」


 あまりに突然のことの連続で、俺は呆然とするだけだった……


作者「大分、遅れてしまいました。申し訳ございません」


作者「ちょっと今回詰め込み過ぎて、時間かかりました」


作者「思ったこと全部書きたくなる症候群なんですよね、自分……これでも昔よりはまともになったけど、まだまだ文章がくどい……」


作者「いかんなあ、夜中に書くとどうも愚痴っぽくなってしまう。では、この辺で!」


*************************************


作者「忘れてた。一昨日、プロローグを一時的に消しました。くどいかなと思って。書きなおすか、削除したままに考えておきます。では~」

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