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異世界の女子どもが俺のぱんつを狙ってる  作者: シャイン樽画
第一章 旅立ち ~俺のぱんつを狙ってる~
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 13枚目 ぱんつ、かがせてください

「あ、あの……ぱんつをささげろって、どうして俺がそんなことしないといけないんで……」

「シャラップ!」


 ターニアと名乗った少女は、俺の言葉を遮ると、ビシッとこちらを指さして、こう言う。


「あんたの噂は聞いたわ! ぱんつ魔! マールにぱんつを被せようとしたド変態だそうね!」


 まあ、ここらでは有名みたいだからな、その噂。

 大変不本意だけど。


「だがしかーし! 私の独自の調査によると、むしろ、初めにギルドの部屋に閉じ込めたのはマール、貴女だった!」


 言って、今度はマールさんをビシッと指さす!


「ぐっ……」

「そして、一部の証言によると、その時マールは、信じられないことに、ぱんつ魔のぱんつを、むしろ脱がそうとしていたそうよ!」

「なっ! い、いや、そ、そうだったかなあ……覚えてないなあ……」


 マールさんが、しどろもどろになっている……


 へえ……そんな証言があるってことは、ちゃんと見ていた人もいるのか…

 あれ?

 なら、何で『俺がぱんつ魔で、好きな女にぱんつを被らせたがる』なんて噂が流れているのか疑問に思ったが……ひとえに俺の信用がないだけか。


「ともかく、私は、マールがそこまで躍起になる、ぱんつ魔! あんたのぱんつに非常に興味がある! これは推測だけど……きっと、ぱんつ魔のぱんつには、とてつもない力が込められているに違いないわ!」

「なっ!」


 マールさんが驚きの声を上げた。

 そして、その声に、ターニアは、にやりと笑みを浮かべる。


「その反応……図星と受け取ったわ! 今、確信した! ぱんつ魔のぱんつは、貧乳に効果がある!」


 何でそうなるんだよ!

 途中まで良い線いってたのに。

 いや、本当にぱんつのことがバレると俺も困るけどさ。


 ターニアは、話を続ける。


「古来より、森の民・エルフは、貧乳と相場が決まっているもの……なのに、マールはエルフのくせに胸がデカい……森の絶壁種族のくせに……忌々しい……」


 俺が、ちらりとマールさんを見ると、彼女は俺の視線に気付いてこう言う。


「確かにエルフは、胸が平坦なやつがほとんどだ……私はどういうわけか、胸が大きく生まれたが、好きでこうなったわけじゃない。大体、これのせいで私は里からは追い出されたんだ……」


 胸の問題で、里から追い出される、って……

 胸囲の格差社会って、そんなに深刻な問題なのか?


「あと、男には交渉事で舐められるし、走ると痛いし、胸があるせいで攻撃を避け切れないし……私はむしろ、ターニア、平坦な美しい体をした君が羨ましいくらいだ!」

「喧嘩売っとんのか、ワレェ!」


 ターニアが、マールに向かって中指を立てて言った。


「まあいい! マールのエルフとして不自然な胸……私はこれには何か理由があると疑った。彼女だけが持っている何らかのマジックアイテムがあるに違いない……胸を大きくすることができる夢の道具があるに違いない、って!」


 キリッとドヤ顔で、ターニアは言い放った。


「それが、俺のぱんつだと?」

「そうよ!」

「でも、そうすると、時系列的におかしくないか? 俺がこの街に来たのは、つい最近だぞ? マールさんはずっと前から巨乳だったんだろ?」

「わからないけど、マールが躍起になるってところが怪しい! すごく怪しい! 絶対何かある!」


 絶対何かあるって、その勘自体は良い線いってるんだが……

 もはや、マールさん憎しで、何でもよくなってきていないか?

 嫌いな相手がご執心な事だから、とりあえず調査と称して妨害しよう、って聞こえるぞ……


「そういうわけだから、ぱんつ魔! あんたには私の研究を付き合ってもらうわよ! さあ、マナ! イータ! 出番よ!」


 ターニアがそう言って、手を鳴らすと……


「はーい! あ、ちょっと待って下さい、姉御! もう少しでお昼食べ終わるんで!」

「同じく……」


 ギルドに併設している酒場の方から声がした。

 見ると、ターニアと同じような黒いローブを着た、青髪の少女と銀髪の少女がもぐもぐと口に食べ物を運びながら答えていた。

 ちなみに、二人はキレイ系とカワイイ系で、それぞれ違った趣の美少女であったが、残念なことに胸は平坦だった。


「後にしなさいよ! 今いいとこなんだから!」

「そんなー! キチンとした食事は育乳の基本、って言ったの、姉御ですよ!」

「そうそう……それにカリカリしてる人に限って貧乳、というのもお姉さまの教え……」

「くっ!」


 何だか緊迫感ないなー……

 やがて、しばらくすると、青髪と銀髪の少女は、食べ終わったのか、スタスタとこちらへやって来て言った。


「ごくんっ……閃光のマナ参上!」

「ふぅ……魔弾のイータ推参!」


「「二人揃って……マナ・イータ!」」


「誰がマナ板じゃ!」


 ボゴッ!

 何か、ターニアから思いっきり飛び蹴りを食らう俺……


「イテテテ……何だよ、急に……」

「何言ってんの? ツッコミでしょ!」


 何で、俺にツッコミ入れる!

 この世界では、ツッコミで第三者を巻き込むとでも言うのか?


「いや、何か、あんたが一番蹴りやすかったから。太ってるから面積大きいし……」


 ホント、何なんだ、こいつら……フリーダム過ぎるだろ!


「とにかく! あんた達、ぱんつ魔を捕まえるのよ! マナ!」

「了解! 集え、真昼のごとき光よ! ライティング!」

「なっ!」


 くっ、のんびりした連中だと思って油断してた!

 マナと呼ばれた人物が詠唱すると……突然、強烈な光が辺りを包んだ!

 眩しくて目を開けていられない!


「目が……目がぁ!」


 俺含め、その場にいた全員が、予期せぬ閃光にやられた。

 そこかしこで、同じように呻いている声だけが聞こえる。

 関係ない人まで巻き込むとは、やるな……


「イータ!」

「ごめん! スリープ!」


 ドゴンッ!


「おっふ!」


 突然、俺は、『股間』に強烈な一撃を食らう!

 いわゆる金的だ。


 目が見えないので、何でやられたのかわからないが、加減無しの蹴りを入れられたようだ。

 俺は膝を床につけて前のめりになる……


「安心して……ただのスリープの魔法……」


 何が……安心……だ……バカヤロ……

 絶対……魔法じゃないし、これ……

 しかし、抗議の声をあげたくとも声が出ない!

 そうこう言っているうちに……


「ホーッホッホッホ! さらばよ! この魔法で、ぱんつ魔を連れて行く! 力の風を纏い宙に浮け! レヴィテーション!」


 ターニアが何かの魔法を唱える!

 ふわり……

 その詠唱と共に、俺の体が宙に浮く……


 ……ことはなかった。

 俺の体は一瞬浮くが、すぐにドシンと下に落ちる。


「へ? も、もう一度! 力の風よ! レヴィテーション!」


 俺はまたしても少し持ち上げられて、落される。

 てか、さっきから、持ち上げられ落される度に、振動で股間が痛いっ!


「レヴィテーションが効かない! こいつが重すぎるんだわ!」

「じゃあ、無理矢理でも連れて行きましょう!」

「ほら、立て! こっちに来なさい!」

「立てるわけ……ねえだ……ろ!」


 俺は、股間を必死で抑えながら、絞り出すようにして声を出した!

 こちとら、女にはわからない痛みに堪えてんだ!


 そして、そうこうしている間に、閃光魔法に巻き込まれた、その場にいた他の人達の視力が回復してきた!

 皆、怒っている。

 黒ローブの三人の方に向かって、それぞれに怒りの表情で睨みつけていた。


彼女らはそれに気付き、青ざめる。


「これ、マズくない……」

「うんうん」

「くっ、ここまでか……鬼女マール! あんたの秘密は必ず暴いてみせる! それと、そこのぱんつ魔、首を洗って……いえ、ぱんつを洗って待っていなさい!」


 そんな捨て台詞を言い放って、大魔導師(自称)ターニアはその場を去って行った。


・・・・・・


「何がしたかたったんだ、あいつら……」


 マールさんは後を追わず、三人娘が出て行った方を見つめながら呟いた。

 そんなマールさんに、俺は後ろから声をかける。


「マールさん……一生の頼みがあります」

「何だ?」

「俺に、ぱんつを嗅がせて下さ……ちょ! 痛い! 痛い!」


 ブーツで踏まないで!

 それ以上やられたら、俺、お婿いけなくなっちゃう!

 って! フザけてる場合じゃない!


「ちーがーうから! 違うから! マールさんのぱんつを嗅ぎたいんじゃなくて、鞄に俺のぱんつが入っているので、それを俺に嗅がせて下さい!」

「うわあ……」


 マールさんは、気持ちの悪いものでも見たような表情で俺を見ている。

 ちょ……仕事以外ではいつも平然としているマールさんが、ドン引きしてるんですけど!

 何か地味に傷つくんですけど!


「ほらよ、このド変態が!」


 誰がド変態だ! くっそ!

 でも、何だかんだで優しい(?)マールさんは、そう言いながらも、俺にぱんつを投げて渡してくれた。


 俺は、それをすーはーすーはー、一所懸命嗅いで……

 はあ……心がぴょんぴょんするんじゃあ……落ち着くぅ……

 俺は気持ちを落ちつけてから、股間に向かって回復魔法をかける。


「癒しの力よ、ヒール!」


 即座に股間の痛みが、すっと消える。

 ふぅ……何とかなった。


「あいつら、一体何者なんですか?」

「暗黒の淑女会の噂を聞いたことがあるか? 彼女らがそうだ」

「ああ、そういう……」


 ネーミングセンスからして、片手にぐるぐる包帯を巻いた厨二病の少女らを想像していたが、予想以上にフリーダムな連中だった……

 暗黒の淑女会……貧乳改善のためなら、手段を選ばない集団か……

 できれば、もう関わりたくないな……


「ところで……」


 俺が腕組みをして考え事をしていると、マールさんが話しかけて来た。


「君、そのぱんつ被ったら、急に痛がらなくなったように見えたが……それには沈痛作用もあるのか?」

「え……い、いや、これは……その……」

「怪力効果に加えて沈痛効果、か……ごくりっ……よし、そこの空き部屋でじっくり話を聞こうか……二人っきりで……」


 何か、舌舐めずりして見えるんですけど……


 俺は前回の密室でのことを思い出し、後ずさりする。

 気分は、飢えた狼に追い詰められた羊の気分だ……

 これでも前世の世界では、『逆レ』好きな俺は、自分のことを『ドM』と自負していたんだがなぁ……


「OK、わかったわかった……強引にいって悪かった」

「え……」

「金貨3枚……いや、5枚でどうだろうか? 何なら、言い値でも構わないぞ……ウフフ」


 もう、やだ……この異世界の女子ども……


作者「久しぶりに、展開に悩んだ回でした」


作者「当初、ユータは三人娘にさらわれる予定だったんですが、女ばかりの淑女会パーティでこの巨体を運べるのか? と疑問が湧いてしまって……結局、今回のような形になりました」


作者「尚、本作品のターニアは、某有名RPGの6作目とは一切関係がありませんので、ご了承ください! 俺の可愛いターニアたんがこんなこと言うわけがない!」


スイーツ「キモい……」


・・・・・・


作者「何か、気付いたら、どなたか評価してくださって、7ポイント追加で、13ポイントになってる! ありがとうございます! 励みになります!」(8月25日時点)

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