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異世界の女子どもが俺のぱんつを狙ってる  作者: シャイン樽画
第一章 旅立ち ~俺のぱんつを狙ってる~
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 12枚目 せくはら

「シ、シスター・クレア!」


 言ってから、自分がいまだに、ぱんつを被ってることに気づく。

 慌てて、ぱんつを外して、説明を試みる。


「ち、違うんです! こ、これには訳が!」

「落ち着いて下さい、ユータさん。私は、人の趣味をとやかく言うつもりはありません……」


 シスター・クレアの声が、やけに冷やかに聞こえた……


 しゅ、趣味……

 ち、ちがう……趣味ちがう……

 そりゃあ、俺は、女子のぱんつなら被りたいと思ったことは何度もあるが、自分のぱんつを好んで被るような変態じゃない……


「ところで、ユータさん? 気分はどうですか?」

「え? 気分? 気分は……その、いいですけど……」

「そうですか。それはよかった」


 シスター・クレアは、にこにこして言った。


「ここが何処だかわかりますか?」

「わ、わかりません。何処ですか?」

「教会です」


 教会だったのか、ここ……

 考えてみれば、教会の庭は洗濯で貸してもらっていたが、建物の中までは入ったことがなかったな……

 あれ? 教会?

 ってことは、シスター・クレアが連れて来たのか?


「大変でしたよ? 偶然、酔いつぶれたユータさんを発見したのは良かったのですが、ユータさん大きいから、私一人ではどうしようもなくて……まあ、それは、ギルドの方に手伝ってもらったんですが……」


 ああ、やっぱり、シスターがわざわざ介抱してくれたのか。


「相当酔われていたので、教会の方で回復魔法をかけようと思い、こちらにお連れしたのですが……」


 なるほど、それで教会で寝ていたわけか。

 シスター・クレアの話では、解毒の回復魔法で、ある程度の酔いは醒めるようだ。


「ちなみに、ギルドのどなたが手伝ってくれたんですか?」

「マールさんですよ。受け付け嬢の。あの方、エルフなのに案外ちからもちなんですね。ユータさんを一人で支えてましたよ」

「あ……そ、ですか……」


 俺が歯切れの悪いこと言ってると、シスター・クレアは目を丸くして、きょとんとしている。


「もしかして、マールさんのこと、苦手なんですか?」

「え? え、ええ……まあ……」

「その、ぱんつ魔の噂を聞いた限りでは、てっきりマールさんに好意をもっているのかと……講習会も一緒に来てらしてましたし……」

「いやあ、その……マールさんは美人ですけど、正直あのガサツで、押しの強いとこが苦手で……」

「そうなんですね。ごめんなさい、話が逸れましたね……」


 シスター・クレアは、軽く頭を下げる。


「それで、教会で回復魔法をかけようとお連れしたのですが、随分と悪酔いされているようで、魔法の効きが悪くて……あの様子だと、私の見立てでは、今日明日では、二日酔いが抜けないと思っていたのですが……」

「ん?」


 何だか、シスターの言葉に妙に引っかかるものを感じた……


「さっきも尋ねましたが、気分はもうよろしいんですよね?」

「あっ」


 そこでやっと、しまった、と気付く……

 さっき何気なく答えた、あの質問には、そういう意図があったのか。

 すぐ回復するはずのない二日酔いが無くなってる……と確認する意図が。

やられた……


「ユータさんが被ってる時から、そのぱんつ、どこかで見たような気がしていたのですが……いえ、もちろん、ユータさんは教会で干していたので、見たことがあってもおかしくはないのですが……」


 俺の心臓は高鳴った。


「しばらく考えて、ようやく答えに気付きました……昨日、ビッグヴァイパーの毒を治療した時に見たのですね、私は」


 そして彼女は、にっこり笑うと、こう言った。


「単刀直入に言いましょう……そのぱんつ、解毒の効果があるんですね?」

「ち、違います……」


 どもりながらも、即座に答える俺。

 マズイ……

 これ以上、ぱんつの秘密が人にバレるのは……


「ユータさん、正直に言って下さい……」


 シスター・クレアが悲しそうな表情をする。


「あの……でも……」

「そんなに強い解毒効果ですものね……ユータさんも何か事情があって言えないのはわかります。でも、その力を多くの人のために役立てたいと思いませんか? 隠して独占しているのは……」


 ああ、何でこんなに必死なんだろう、この人?

 お金にならないことは興味ないんじゃなかったのか?


 で、そんなことを考えてたのが良くなかったのだろう……


「シスター、お金儲けに使えそうですか?」


 口からつい出た言葉だった。

 何でそんなことを言ってしまったのか、と後悔したが、一度出た言葉は引っ込められない……


 シスターは、無表情で俺をしばらくじっと見ていたかと思うと……すごく悲しそうな顔をして言った。


「そうですね、いつもの私ならそう言うかもしれませんね……でも……お金は大事ですし、私は普段からそう言ってます。でも、それは、困った人を助ける手段として、大事だと言ってるだけです」


 シスターは、真っ直ぐに俺の瞳を見つめていた。


「ユータさん、世の中に困った人は沢山いるんです。目の見えない人、足の不自由な人……彼らは、上級の回復魔法なら、あるいは治るかもしれない……でも、お金がないんです」


 よく見ると、シスターの目の端に薄っすらと光るものが……

 や、やめてくれ……俺、そういうのに弱いんだよ……


「もしも、私に彼らを癒すだけの力があれば、お金なんて貰わないで治してあげたい……ユータさん、お願いします……その力のこと教えて下さい! 教会のために……いえ、人のために役に立つことなんですよ!」

「で、でも……」


 それからしばらく、シスターは、俯き加減でじっと床を見ていたが……やがて顔を上げて、意を決したようにこう言った。


「お願いします! 私にできることなら、何でもしますから……」

「い、今、何でもって……」


 ごくりっ……

 俺は固唾をのんだ。

 シスターの服は、肌の露出も少なく、体のラインを隠すものだが……それが却って俺の妄想を刺激する……

 ふと俺は、前世の世界、同じパンチラ画像でも、ミニスカのキャラよりも、普段ロングスカートのキャラのパンチラの方が何か、より興奮したのを思い出していた。


 で、それが顔に出ていたのだろう。

 シスターは、俺の顔を見て「ひゃっ」とか小さく呻くと、顔を真っ赤にして俯いてしまう。


 か、かわいい……


「はっ……」


 そこで、はっと視線に気づいて振り返る。

 スイーツが責めるような目つきでそこにいた。


「どうするの? またバレるわよ?」


 俺は何も答えられない。


「あーあ……だから、一つの街に居座るの、嫌だったのよ……どんなに上手くやっても、同じ場所、同じ人間と接していれば、いつかボロが出るもの。しかも今回は、完全に貴方の不注意だしね」


 何も言えなかった。


「でも、こうなったら、説明する以外ないけどね。口封じなんて出来るわけないし、そんなことしたら先代勇者達と同じになっちゃう……いい? ぱんつの説明はしてもいいけど、絶対に『勇者であること』は言っちゃダメよ?」

「わかった……」


 俺がそう呟くと、シスター・クレアが神妙な面持ちになる。


「わかってくれましたか……」


 あ、すみません。そっちじゃないんですよ。

 こっちの話で。

 でも、まあ、一応話は通じるのか……


「初めに言っておきたいんですが、今から話すことは、くれぐれも他の人に話さないようにして欲しいんです……」

「はい、神に誓って」


 俺は、意を決して、ぱんつの説明をした。




「ぱんつの力……そんな力が?」

「ええ。でも、それには、俺の使用済みぱんつを被らないといけません……」


 どーでもいいが、真面目な話をしているはずなのに、何でこう変態的に聞こえるんだろう。


「ぱんつ被り……あ、それで『ぱんつ魔』って……」


 シスター・クレアは納得がいったという表情でそう言った。


「シスターは、俺のぱんつを被る覚悟、ありますか?」


 俺がそう尋ねると、シスター・クレアは、ちょっと困ったような表情で、さっと身を引いた。

 うんうん。

 いかに人に優しい聖職者でも、やっぱそういう反応しちゃうよな……


「あの……その話って、私にぱんつ被らせたくて作った話じゃないですよね?」

「いえ、本当のことです」

「ですよね……作ったにしては、真剣な雰囲気でしたし……」


 あ、そういえば、ある種の人物は、嘘をついたかどうかを汗を舐めて判断できるそうですが……シスター・クレアもぺろっと舐めてみますか、俺の汗?

 なんか、それはそれで良いかなあ……ゲヘヘヘ……


「ただちに被って確かめたいところですが……ちょ、ちょっと、考える時間を下さい……こ、心の整理もつけたいので……」


 流石に、マールさんみたいに下品に俺のぱんつを脱がすようなことはしないか。

 まあ、そんなわけで、俺は解放されることとなった。


 ちなみに……

 教会を去る前に、シスター・クレアに「さっき、何でもするって言ったよね?」と確認しようとしたんだが……

 言いかけたところで、スイーツが突き刺さるような視線とともにガラケーを構えたのでやめた……

 ちきちょー!


・・・・・・


「もうこれ以上秘密がバレる前に、この街を出て次の街に行く準備をしましょう」

「ああ、確かになあ……」


 俺達は、いつもの馬小屋に戻って来ていた。


 自分で言うのも何だけど、俺隠し事できないっぽいし、このペースでバレ続けると、いつか街中に知れわたるのも時間の問題かもしれん。

 それで済めばいいが、もしも間違って勇者であることがバレたら……勇者は死刑だ……ガクガクブルブル……


 よし、次の街に行くための準備を整えよう!

 アニエスさん情報だと、今の俺のレベルだと次の街までは厳しいらしい。

 ならば、修行だ!

 強くなるために、ギルドで、ルーキーマウスより強い奴の適当な討伐クエストを紹介してもらおう!


「やったるで!」


 そう意気込んで、ギルドに乗りこむと、今日の受け付け嬢は、マールさんだった……

 踵を返して、外に出る。

 今日は日が悪いし、ダイエットは明日からってよく言うし、やめようか?


 いやいや、ダメだ! こんなところで逃げてしまっては次に進めない!

 もう一度、扉を開けて、ギルドに入る。


 よく見ると、マールさんは、受け付けのカウンターで、誰かの相手をしていた。

その相手は、背丈は子供かと思うぐらいで、恰好はいかにも魔法使いといった感じの、全身黒づくめのローブだった。

 フードを目深に被っており、人相は窺えない。


 マールさんとそいつの声は大きく、二人の会話は、ギルドの建物中に響いていた。


「ですから! そのような質問には答えられないと何度も申しています!」

「自分だけ秘密を独占したいって? 巨乳になると、性格まで歪むってわけ!」

「あの、ですから……これは昔からでして! 薬とかで育てたわけでは……ああ! どう言ったらわかんだ、この人!」


 こんな公の場で、一体、何の話をしてるんでしょうね、この人達……


「自前自前って、エルフが、そんな立派なもの持ってるわけないじゃない! こんの嘘つきが……あっ」


 言ってる途中で、黒ローブの人がこちらに気づいた。

 タタタっと駆けよって来て、指さして俺にこう言う。


「あ、あんた……その冒険者にあるまじき太った体格……筋肉の欠片もないブヨブヨの腕……頭の悪そうな顔……あんたが噂の、ぱんつ魔ね!」


 初対面で失礼なやつだな、こいつ……


 そいつは、そう言うと、フード外して顔を見せて来た。

 肩にかかるぐらいの赤い髪に、端正な顔立ちは、どことなく気品を感じられる。

 ああ、女だったのか。

 胸が平坦だから、わからなかったよ。

なんちて。

 まあ、マールさんとの会話から、女だと大体予想できていたが……


 しかし、次に出て来た言葉は、考えもしないものだった。


「私こそは、偉大なる大魔導師ターニア! あんたのぱんつ、私にささげなさい!」


 何か、異世界の女子からセクハラを受けた件について……


作者「ようやく、ここまで来た! 役者が揃って来た!」


作者「タニア→ターニア、にしました、お兄ちゃん!」(8月22日21時追記)


作者「タニアにするのか、ターニアにするのか、いっそナタニアにするのか、散々迷った結果でした」

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