表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界の女子どもが俺のぱんつを狙ってる  作者: シャイン樽画
第一章 旅立ち ~俺のぱんつを狙ってる~
1/33

      プロローグ

 剣と魔法の世界エクスカリブ……その神域にて……

 神々は、重々しい雰囲気で円卓を囲んでいた。


「早い話、我はもう、エクスカリブは見捨てても良いと思っている」


「なっ! 彼らを見捨てると仰るのですか!」


「見捨てたくもなるだろうよ。魔王が出現する度に、我々は異界から人間を召喚し勇者と成して来たわけだが、その尽く失敗して来た……人に過ぎたる力を持った勇者は、必ず我らを裏切る……」


「もうエクスカリブは良い……エクスカリブに力を割くぐらいなら、他の世界に目を向けた方が有意義であろうよ」


「そうだ、この間、全ての国民を奴隷にした国があると言っていたな。国民が食うにも困っているのに、国王は税金を海外へばら撒いて放蕩しておるそうだ。あそこに勇者を……」


「待って下さい!」


「何だ、アストレイア? 騒々しいぞ……」


「皆様! 私は人の心を信じます! 今までの勇者は残念な結果となってしまいましたが、真なる勇者はきっと、私達の期待に沿って善のために働いてくれます! そして、そのような善なる者を助けるのが、我々神の義務と心得ます!」


「では、アストレイアよ、お前が己の正義を示せ……」


「わかりました! 例え、どんなことがあろうとも、私だけは最後まで正義を信じて戦いましょう!」


「だが、ただ同じことを繰り返してもバカらしい……転生体たる勇者に何か制約をつけよ」


「おお、そうだ! 勇者自らの……を……して……とするのはどうだろ?」


「え゛っ!」


「ハハッ! それは面白い! それでも世界を救うのであれば、その者はまことの勇者であろうよ! ハハハ!」


「のう? アストレイア? どうした、そんなに顔を赤らめて……」


「セ、セクハラです、こんなことっ!」



「 「 「 その言葉が聞きたかった! 」 」 」



 男神達は膝を叩いて笑いあい、女神はひとり赤面のままに男神を睨みつけた。


 こうしてエクスカリブの勇者には、呪いにも似た制約を課せられることになった。

 そういうことになった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ