これが本当に女神様? (前)
いよいよ第1話にして新たなキャラの登場です
俺の名前は天堂 義治よく知り合いからは婆ちゃんが演歌歌手やってそうとか突っ込まれるが、うちの婆ちゃんは畑で野菜作ってる普通の婆ちゃんだ。年齢は27歳独身。年を重ねるにつれてこの二文字の重みを強く意識する。何故って?この俺が住む兼仕事場となっている神に華とかいて神華町は人口5000人の小さな田舎町だ。商業施設と呼ぶものは指折数える程度。周りを山を囲まれ、野生動物なんて当たり前に出るそんな町だから、若者はこぞって町を離れ、少子高齢化も年々更新する 。よってこんな町で出会いがあるわけでもなく年々俺の独身記録も更新する。だが、俺はこの町が妙に好きだ。ここにいるとなんだ心地いいものをくれる。だからこそ俺はここに住み、そしてここで働く。因みに仕事は町役場で日々事務処理に追われている。とほほ。。
最近のマイブームは一人でドライブすることだ。
町にいったり、一人で日帰り温泉ツアーなるもの悲しいイベントを挙行したりと気ままにやっている。けど今日は久しぶりにこの神華町をぐるっと回って見ようと思う。
この神華町、人口や便利さに劣るものの観光面としての才能は凄まじく、数々の観光スポット、特産品など観光面のステータスにガン振りしている。夏には町の外から避暑地として沢山人がやって来たり、冬にはその幻想的な雪化粧を見に人がやって来たりと春夏秋冬どの季節も楽しめる。そんな観光スポットを俺の愛車コペンとともにまわっていた。
「本当、この町は観光だけは申し分ないなぁ、これで商業施設と可愛い女の子がいれば最高のオアシスなのになぁ。」そんなことを呟いていると懐かしいものが目にとまった。
「 おお、トビカズラ園じゃないか。懐かしいなぁ。昔婆ちゃんとよくトビカズラが咲いてるかどうか見に行ったっけか、懐かしいなぁ。そういや、婆ちゃんがトビカズラが咲いたら女神様が願い事を叶えてくれるとか言ってたっけ? まぁ所詮言い伝えだよな、きっと。」
そんなことを思いつつ車を駐車場に止め園の中に入った。
「流石に誰もいないし、トビカズラも咲いてないか、まぁこんなとこに人がそうそう来るわけない・・・よなって ええええええええええええええええ⁈!!。」
俺は一瞬思考を停止した。何故なら目の前に真っ裸のスタイル抜群の黒髪美少女が目を閉じて立ってた。
「えっ? なにこれ? なんてエロゲ? なんかこんなシチュあったようなきがって、そんなんじゃないだろ!なんで真っ裸の女の人がいるの? なんでこんな美少女なの? なんでトビカズラ園にいるの? なんで遠足のおやつにバナナははいらないの?!」もはや俺は冷静さなんてどっかに燃やしてきた。この状況を理解するにはスペックが足りない。その時目の前の美少女はそっと目を開け突然言い放った。
「妾はこの美しい土地の守護者にして偉大なる女神
神華姫の娘、華樹羅姫なるぞ。約束通りトビカズラの華を咲かせ、再びこの土地に祝福を授けようぞ。」
拝啓、婆ちゃん。 貴方の言ってた女神様とまさかこんな形でお目にかかるなんて思いもよりませんことでした。
ついに伝説の女神様復活? あれでも娘?
今回はここまで次回更新もお楽しみに!