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溶解弾
「――おッと」
「くッ!?」
「「……えっ?」」
リアラたちが山の中を歩いていると、不意に何かが飛来した。
それらはグラシャラボラスの血剣に当たって多少は軌道を変えたものの、完全には防ぎきれずに何人かに命中する。
グラシャラボラスの左腕が防御の上から溶解液を受けて爛れ。
アーヴィンは右肩を弾丸状の溶解液に撃ち抜かれ。
狩人の銃士とティルナは、遅れて聞こえた風切り音の後に呆然と脇腹を抑える。
「野郎……!」
表情を険しくして懐から取り出した札を矢に巻き付けるアーヴィン。
その隣ではグラシャラボラスが傷ついた腕に籠手のように血を纏わせ、ティルナが各々の傷口を凍らせて溶解を防ぐ。
「『壁』!」
「……そう何度も、同じ手は食わない」
その後も何発か弾丸は飛んできたが、リアラとティルナが連携して防ぐ。
無為を悟ったか姿を現した巨大なスライムの核を目掛け、アーヴィンの矢が真っ直ぐに射られた。




