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レガリア英雄記  作者: 27サグマル
諸国漫遊編
122/213

ツァイヴル異派

「……それで、ツァイヴル異派って?」

「東大陸の南部中央にツァイヴル学国ってのがあって、そこは東西含めても随一の学問のメッカなわけだが。元はそこに所属していながら、追放されたヤツらがいるんだ」

「研究の手段が余りに非道だった為に追放された人々……『求神の学徒』『魔匠工房』『極至武』が有名ですね」

 クレスの言葉をリアラが引き継ぐ。

「性質上一枚岩とは言い難いが、総戦力は全盛期の『怨霊』にも匹敵する。学徒の連中なんかは内部対立も多いんだが……」

 一つのドアを開いたところで、クレスの言葉が途切れる。

 その部屋に他のドアはなく、これまでのどの部屋とも違う空気に満ちていた。


「――何者じゃ」

「自由騎士団所属『蒼騎士』。神隠しの元凶を潰しに来た」

「ふむ、言い訳は無駄のようじゃな」

 クレスの名乗りにも動じた様子を見せず、薄暗い部屋の中で魔方陣を描いていた人影が顔を上げた。

 ミイラのように乾涸びたどす黒い顔の老人は、懐から取り出した小瓶のキャップを一動作で開ける。

「せいぜい働け失敗作共!」

 小瓶から生じた靄は弾丸のように宙を駆け、部屋にあった棚の一つにぶつかり倒す。

 砕けた様々な容器の中から、朧けな姿をした名状し難い姿が現れる。

 不自然なまでの静かさで、影の怪物たちが襲い掛かってきた。

 ティルナが氷結(フリーズ)で抑えた怪物を、クレスは生み出した炎双剣で片端から斬り捨てていく。

「させるかよ! 『烈炎ブレイジング』!」

 怪物たちの奥で魔方陣を展開している老人にクレスは炎剣を投擲するが、怪物の一体が倒した別の棚から現れた新手が盾になって防ぐ。

 舌打ちして焔を開放したクレスより僅かに早く、老人の詠唱が完了した。

 魔方陣が妖しく輝き、中から輪郭こそはっきりしないものの人間の姿をした何かが現れた。

 怪物を全て退け、クレスが老人に焔弾を放つ。

「無駄じゃ」

「チッ……おい爺さん、ソレは何だ?」

「ふぉふぉ……乞われたなら名乗らねばなるまいて。ワシこそは『魂換え』のガニエフ・ヂフニ。そしてコレは古の英雄ジークフリート。ワシの数少ない成功作よ」

 焔弾を躱したガニエフが得意げに告げると同時、身の丈ほどもある大剣を抜いたジークフリートが斬りかかった。

「速い……! ティルナ、そこから魔法で奥のジジイを狙ってくれ! ジェスもそこから前には出るな、悪いが庇い切れねぇ!」


 クレスとジークフリートは激しく斬り結ぶが、どうにも相手を突破することができない。

 焔剣は確かにダメージを与えているが、身体が斬った端から再生するので相手は動きを一切緩めず攻め立ててくる。

 ティルナが後方からガニエフを狙うも、新たに喚び出された怪物が盾になって遮った。

「さて、これで詰みじゃ……出でよ、バトラズ!」

 杖を振り上げたガニエフの叫びに応じ、魔方陣から何かが溢れ出た。

今更ではありますが、文量は毎日投稿の犠牲となっておりますorz

月末くらいからは時間も取れる予定ですので、ご理解頂けると幸いです。。

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