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その拳にご注意を  作者: ろうろう
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閑話 ポーラさんのメモ帳

ダイジェスト版みたいな感じです

○月×日


売られた。

村を追い出された。

私の毛色が違うだけなのに。

たったそれだけの理由で、村を追い出された。


そして私はカマンと言う人に買われた。


彼は私を買ったけど、とても優しい人だった。

私を買う時、とても固い顔をしていたのを覚えている。

馬車に乗せられ、村から遠く離れたところで、彼は言った。


「せめて、私の信頼できる人に君を渡そうと思う」


彼は泣いていた。

良い人なのだろうか。

売られた私にも、僅かな幸運が残っていたのかもしれない。



○月×日


カマン様は本当に優しい人だった。

とても無愛想だった私に、根気強く接してくれた。

屋敷の中の人たちも、奴隷である私に優しかった。

私は笑顔を取り戻せた。

いつ以来だろうか。

ずっとここに居たいと思う。



○月×日


盗賊に襲われた。

護衛の人たちは、一人また一人と殺されていく。

せめてカマン様だけでも逃がそうとしたが、カマン様は私を隠した。

震えていた。

恐怖を覚えているのだろうに、そんな状況でも私のことを考えていてくれた。

この人が父だったらいいのに、と心から思った。

だからせめて、最後には盾になろうと思った。

奴らの慰み者になるのだけは我慢できない。


そう思って様子を伺っていたが、盗賊は呆気なく死んだ。

私と同じか、少し年上くらいの人が、あっさりと皆殺しにしていた。

一体何をしたのだろうか。

ただとにかく、カマン様と自分が生きながらえたことにほっとした。


彼はシュウと名乗った。

無一文だった。

そしてカマン様が、私を彼に譲ろうをしていた。

良い人なのだろう。

私にもそれは分かった。



○月×日


ご主人様の奴隷になった。

数日話しているのを聞いていたが、本当に何も知らなかった。

不思議だ。

でも温かい気がする。


迷宮に向かった

カマン様の顔に泥を塗らぬように気合を入れていたが、ご主人様は魔法を使った。

それも何種類も。

杖は無かったはずなのに。

更には、拳で魔物を殺していた。

気が遠くなりそうだった。



○月×日


ご主人様は本当に何も知らない。

だと言うのに、いつも笑っている。

不安は無いのだろうか。

私がしっかりしなければならないと強く思った。



○月×日


領主様がご主人様に会いに来た。

もしかすると、私はとんでもない方の元につけられたのかもしれない。

頑張ろう。



○月×日


ご主人様が家を買った。

本当にあっさりと。

更に、私の分の服ばかりか、家具まで揃えて下さった。

可愛いのを買ってみた。

後で着てみよう。

今後の為に、恥ずかしかったが、凄いのも買ってみた。

似合うだろうか心配だが、試着する勇気は無かった。



○月×日


家具が届いた。

私の家具もだ。

とても嬉しかったので、自分を抑えきれなかった。

みっともなく思われなかっただろうか。


メイドさん達に鍛えてもらった料理の腕も振るった。

満足してもらえてよかったと思う。

ご主人様と対面での食事は緊張したけど。


夜は勝負だ。

初めてだったので不安だったが、ご主人様は凄かった。

どうにかなってしまいそうだった。

いや、どうになかなってしまった。

記憶にあるだけでも、はしたないことを口走っていた気がする。

けど気持ちよかった…。

あれが毎晩…。

いけないけない。


ところで、おフロとは、いったいどの街での文化なのだろう。



○月×日


ご主人様は酷い。

泣いて謝っても許してくれない。

逃げようとしても捕まってしまう。

ぐちゃぐちゃにされて、最後にはもうどうでもよくなってしまう。

今日も気付いたら朝だった。

悪い傾向だ。



○月×日


アクセサリーを買ってもらえた。

生まれて初めてつけるので似合うか不安だったが、ご主人様は褒めてくれた。

嬉しい。

そのせいで、その日の夜の私は頭がおかしかったのだと思う。

まさかあんなことまで口走るとは…。

猛反省。



○月×日


体が軽い。

レベルが上がるのが早い気がする。

ご主人様の戦いを見ているからだろうか。

せめて足手まといは卒業したい。


そう思っていたら、宝箱を見つけた。

中は高価な物だった。

カマン様が取り扱っているのを見たことはあったが、気の遠くなるような値段だったはずだ。

それをあっさり渡された。

頑張ろう。



○月×日


犬に苦戦した。

せっかく高価な剣を貸して頂いているのに。

失望されてしまっただろうか。

怖い。



○月×日


捨てられるかと思った。

怖かった。

でも捨てられなくて良かった。

もっともっと頑張らないといけない。


夜はやっぱり無茶苦茶にされたが、頑張ったと思う。

一度決壊するとなし崩しになってしまうので、意識を保つことが大事だ。

こちらも頑張ろう。



○月×日


『はぐれ』にあった。

死を覚悟したが、ご主人様があっさりと倒されていた。

最近は強くなっているとは思っていたが、やはりまだまだ。

ご主人様の強さが分からないので、まずはシャークヘッズを倒せるくらいまでに強くなる。

次の目標はその後に決める。



○月×日


ご主人様が絡まれた。

イライラする。

しかしご主人様は寛大だ。

そしてとてもお強い。

ざまあみろ、と思ったが、口には出さなかった。

はしたないと思われてしまう。


しかし犬め。



○月×日


カニは美味しい。

攻撃は激しかったが、しのぎ切れた。

汚名返上は出来ただろうか。

けど、まだまだ満足してはいけない。

気を引き締めないと。



○月×日


大きなカニは強かった。

本当に強かった。

でも勝てた。

この調子で強くならないと。


しかしご主人様の笑顔を壊したくなくて、真実を言えなかった。

明日こそ、必ず言わなければ。

ご主人様に、外で恥をかかせる訳にはいかない。

心を鬼にしなければ。



○月×日


ご主人様とカマン様が!!

誤解だと思う。

思いたい。

念のため、尻尾には念入りにブラッシングすることにした。

…この胸がいけないのだろうか。

普段はあんなに喜んでくださっているのに…。

まさか、私に気を使った演技!?

至急調査しなければ。



○月×日


ご無事でよかった。

ドラゴン。

78。

目標は遠い。

でも具体例が分かったのは収穫だ。

でも本当にご無事でよかった。

私のご主人様は凄いのだ!



○月×日


ご主人様が大金持ちに。

PTの誘いも沢山受けた。

不安だったが、全て断られていた。

一安心だ。

後は捨てられない様に、頑張らないと。

勇気を出して、ご主人様に直接お願いをしてみようと思う。



○月×日


ご主人様のトレーニングは凄い。

凄すぎてもう良く分からない。

頑張ってみたが、無理だった。

いつかは必ず。



○月×日


注意!!

ご主人様の過去を聞いてはならない!!



○月×日


途轍もなく高価な装備だ。

体も軽い。

今ならいいところまで行けるのではないか。

そう思ったが、ご主人様には敵わなかった。

精進あるのみ。



○月×日


臭いのが寄って来た。

私の体はご主人様の物なのだ。

ご主人様があっさりと倒されていたが、臭いのは無法者だったらしい。

いい気味だ。



○月×日


足が汚い。

ご主人様の足は舐めれるのに。

あの足は見るのも嫌だ。


ウサギの肉は金輪際食べない。

あんな体になったら、ご主人様に捨てられてしまう。



○月×日


亀も大丈夫だった。

臭いのが一人逃げ出したそうだ。

注意しておかないと。



○月×日


捨てられるかと思った。

捨てられたら死のうと思った。

でも違った。

ご主人様、いや、シュウ様は本当にお優しいお方だ。

夜は、私も乱れてしまった。

はしたない。



○月×日


ドグーは楽だった。

向かって来るから、その勢いを利用すればよい。

覚えておこう。



○月×日


油断した。

爆発するとは。

迷宮とは恐ろしいところだ。

気を引き締めないと。


何故お鍋なんだろう。



○月×日


シュウ様が自分で自分を茹でていた。

私も茹でられた。

気持ちよかった。

これがオフロ。



○月×日


トロルも行ける。

でも油断はしてはいけない。

シュウ様は楽々とドスコイを倒されているのだ。




○月×日


気持ち悪い壁。


シュウ様はトラップを物ともしない。

逞しいお方だ。



○月×日


PTのお話を頂いた。

確かに一人では厳しくなるだろう。

木人を仲間にしよう。

我ながらグッドアイディア



○月×日


コボルトは敵ではない。

でも数が多いので油断はしない。

一撃で殺しきらないと。


それにしても、シュウ様は凄すぎる。



○月×日


嬉しい嬉しい嬉しい。

シュウ様とおそろいだ。

一生の宝物だ。

嬉しい。


シュウ様のために、えっちな物をたくさん買った。

シュウ様はきっと喜んでくださる。



○月×日


変な男に声をかけられた。

良く見れば顔は整っていたが、この身はシュウ様に捧げているのだ。


ウサギの肉をシュウ様が!!

シュウ様、おいたわしい…。



○月×日


昨日の変な男は、思ったより良い人だった。

反省。

シュウ様と二人っきりではなくなったが、早く強くなることに依存は無い。

PTの練習にもなる。

しかしまさかここであのウサギが出て来るとは…!



○月×日


シャラさんとは友人になった。

それにしても、やはりこの階層の『はぐれ』ではシュウ様の相手にはならない。

凄いです。



○月×日


シュウ様がカリアさんに怯えている。

一体何があったのだろう。

でもカリアさんのあの匂い。

きっと…。


それにしても、えっちな物は買ってよかった。

毎晩激しくて嬉しい。



○月×日


視線を感じる。

シュウ様に擦り寄った。

幸せ。



○月×日


鼻が曲がりそう。



○月×日


また領主様がシュウ様に会いに来た。

やはりシュウ様は凄い。

騎士団員たちも、手も足も出せていない。


シュウ様に過去のお話が出てしまった。

不覚。



○月×日


シュウ様素敵過ぎます。


蛇は戦いにくいと思ったけど、最後は喧嘩していてよかった。



○月×日


失態だ。

何と言うことだろう。

二度とこんなことが無いようにしないと。



○月×日


やってしまった…。

でもシュウ様に沢山撫でてもらえた。

我ながら現金なことだと思う。

久々に、タガが外れてしまった。

シュウ様はえっちな女でも喜んでくれるのが幸いだ。

こっち方面も、頑張ろう。



○月×日


シュウ様に寝言を聞かれてしまった。

恥ずかしい…。



○月×日


シャークヘッズに勝てた。

やった!!

次の目標を探そう。



○月×日


シュウ様太っ腹。

お腹は周りではなく、お金だ。


難癖つけられた。

シュウ様にも怒られた。

嘘を言っているのはあっちだ。

一度は許そう。

私も成長した。



○月×日


これは良いかもしれない。

やられるまえにやればいいんだ!

盾も木人が来たら任せられるし。



○月×日


ラッコ



○月×日


ラッコは、貝を食べたら注意。


シュウ様は凄すぎる。

何でもできるのではないだろうか。


茄子料理で喜ぶシュウ様は可愛かった。



○月×日


マテナ様。

多分敵だ。

警戒しないと。



○月×日


弱点さえわかればパンダなど!



○月×日


ボスは強かった。

もっと強くなりたい。



○月×日


殺す。



○月×日


高く売れた。

我慢したかいがある。



○月×日


トラップゴーストは時間がかかる。

シュウ様のお手を煩わせてしまった。

うぅ…。



○月×日


見てしまった!

シュウ様以外のを!

申し訳ございませんシュウ様!!


でも小さ…(これ以上は読めない)



○月×日


黄金騎士が来た。

シュウ様の敵ではない。

でもシュウ様に近づこうとする女が一気に増えてしまった。

絶対に離れたくない!!



○月×日


シノビキャットは素早い。

最後の煙には要注意!!


お酒は美味しかった。

ぽわぽわして、夜も凄かった。



○月×日


おーんせーん おーんせーん

ふたりだけでおんせーん

うふふふふ。



○月×日


シャラさんたちと会えた。

一緒に訓練もした。

シュウ様はやはりお強い。

悔しいけど嬉しい。



○月×日


シュウ様がブドゥーを食べらるのかと思ってびっくりした。

よかった。


パポプ米も美味しかった。



○月×日


若奥様!!


やってしまった…。

一般人の方を蹴ってしまった…。

反省。


でも、どこかで見た顔だと思ったら…。


久々の夜は凄かった。

シュウ様に酷い顔を見られてしまったと思う。



○月×日


マーマンは敵だ。



○月×日


シュウ様に勝てる訳がない!

でも夜にシュウ様に怒られてしまった。

幾ら泣き叫んでも許してもらえなかった。

死んじゃうかと思った。

…またシてもらえないかなぁ



○月×日


変態の村長と変態。

燃え尽きればいい。



○月×日


あと一歩で温泉!

この旅で、シュウ様との仲もだいぶ進展したと思う。


でも地震はびっくりした。

止めたシュウ様は本当に素敵です。


しかし何故誰もシュウ様の力を信じないのだろうか。



○月×日


やらかしてしまった…。

浸かりすぎは注意!!



○月×日


温泉は凄い。

シュウ様と密着できる。

お肌がすべすべになる。

濡れた修さまはカッコいい。

もっと触って欲しいけど、お湯が汚れてしまうので仕方ない。

残念。


その分夜は凄かった。

腰が抜けたのに、あんな子供の様な恰好でされるなんて…。

ちょっと漏らしてしまったのはばれていないだろうか。

不安だ。



○月×日


凄い剣だ。

またかして頂けた。

張り切り過ぎて、危うく村人を燃やしてしまいそうになった。

注意しないと。



○月×日


シュウ様の背中は危ない。



○月×日


あの男達の下卑た目と言ったら…!

シュウ様が慰めて下さるので、たんと甘えよう。



○月×日


あのメイドさんはできる…!!

それにしても、シュウ様は寛大だ。



○月×日


新しい衣装が増えていた。

エッチな物でも、頑張って着よう。

シュウ様が沢山愛して下さる。



○月×日


サムハンさん達は強くなっているようだ。

私も強くなっている。

それでもやはり、シュウ様の足元にも及ばない。

素敵です。



○月×日


やっぱり、我が家は違う。

じっくりたっぷり愛して頂けた。

私は最後の方は、もう言葉を話せていなかったのではないだろうか。

でも意識があるだけ、成長したと言うことだろう。



○月×日


シノビキャットも楽になっていた。

訓練の成果だ!


新しいベッド。

広い!

昨日の考えは、私の思い違いだった。

何度失神したかもわからない。

シュウ様は凄い。



○月×日


やはりカマン様は、ラマンさんにそっくりだ。

逆だろうか?

カファが仲間になったので、私が鍛えないと。


最後の醜態は忘れよう…。



○月×日


やはり木人、力は強い。


後はアレで教え込まないと…。



○月×日


木人のサボリ癖は聞いていたものよりも酷い。

その気になれば動けるのに。



○月×日


カファもようやく覚えて来た。

やはり、火が良いのだろうか。



○月×日


シノビキャットのボスは増える。

油断はできない。



○月×日


カファは、アフロネズミもいけるようだ。

私も負けていられない。



○月×日


シュウ様の誕生日だった!!

私の馬鹿!!

次は決して忘れない。


最後のプレゼントは喜んで頂けた。

あまり記憶は無いが、シュウ様を私の涎まみれにしてしまった気がする。

このシーツはとてもではないが、外では干せない。



○月×日


ボス相手だと、カファは厳しそうだ。

私も経験がある。

暫くは訓練だ!



○月×日


シュウ様が温泉を掘られた。

本当に、何でもできるお方だ。

早く二人で入りたいです。



○月×日


マテナ様は危険だ。

匂いもついていなかったので、一安心。



○月×日


シュウ様のお肌が!!

私の肌よりも綺麗な気がする!!

不味い不味い不味い。



○月×日


幸せ。

そして、これで私の肌も…!


カファがお湯を吸っていた。

お風呂で寝るのは禁止した。



○月×日


カファが。

私も本気を出した。

良く分かってくれたようで、安心した。



○月×日


ジューリョーのアレは反則だと思う。

円から出ているし。



○月×日


危なかった。

シュウ様に気付かれるところだった。

気付かれなくてよかった。

アレはもう燃やしておいたので、大丈夫だろう。

とんでもないことをしでかしたけど、シュウ様は許して下さった。

反省…。



○月×日


シュウ様が何か悩まれていた。

悩んでいる姿も素敵です。



○月×日


混戦であんな技を使うとは。

アトミックシザーは自殺願望でもあったのだろうか。



○月×日


ブドゥーの匂いがちょっとキツかった。

我慢我慢。



○月×日


お肉!!



○月×日


変なのが絡んで来た。

人の胸ばかり見て。

気付かれないとでも思っているのだろうか。



○月×日


お肉!!



○月×日


あのお肉は襲って来そうで怖い。



○月×日


嫌な予感がした。

案の定だ。

シュウ様、酷いです。

言って下されば何でもするのに…。

一応自分で書いた恥ずかしい物を斜め読みしながら書いたので、時系列どおりです

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