回想? ボイスドラマ
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……それは、ひとりの座敷わらしとの、恋の物語。
「なんじゃお主、また来たのか?」
そんな風に言う彼女だが、笑みは隠せていない。
「……やれやれ、暇なやつじゃのぅ……まぁ良い、わしも暇をしていたところじゃ、付き合え人間」
彼女は決して、相手を名前で呼ぶことはない。
……そうしてしまえば、情が湧くと知っているから。
「名前を呼んで欲しい? お断りじゃよ、お主ら人間は……わしより早くいなくなるんじゃから」
その声に、幾ばくかの寂しさが滲んでいることに、気付かないわけがなかった。
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「……何? 人間と仲良くするのをやめろじゃと?」
その日は妖怪仲間で集まって定期報告をしていた。
……妖怪は人間と仲良くすることはない。
そもそも妖怪が見える人間というのが珍しいからだ。
しかし座敷わらしである彼女は、見える人間が多い。
故に、彼女と関わる人間は多数いる。
「ふん、わしがどうしようとわしの勝手じゃ……貴様らにとやかく言われる筋合いはないわ」
まぁそれはそうにゃと、猫又が言う。
それでもと心配するのは、獅子。
「えぇいやかましい、わしがあやつと一緒にいるのは、楽しいからじゃ!」
人間なんて、自分を置いて先に逝く生き物だ。
最初はそれを理由に、遠ざけてきたはずだったのに。
「……なんで、あやつだけはほっとけないんじゃろうな……」
そう口にする彼女の口元は、笑っていたのだった。
◇
「……普通に面白くないか?」
・それはそう
・出来は良いよ
・誰が書いたかと、誰宛なのかが透けて見えるだけで
・読み物としては良いよ
「な! 最初は『またしえるがおかしなものを』と思ったもんじゃが……なるほどなぁ、しえるは本を書く才能があったんじゃな」
・そこじゃねぇw
・いやそれはそれで間違ってないんだけど……
・[波亭しえる]
・あ! 褒められて昇天してる!
・まぁ本人が満足してるなら……
・クソデカ激重脚本読んでこの感想……
・それがマホロちゃんよ
・国語の授業って大事だったんだなって、今思った
・あぁ……
「え? どゆこと……?」
・問『この時の作者の気持ちを答えよ』
・あれ系って大体問題文に答え書いてあるよなー
・だとするとこの問題結構難しいんじゃ
・……そうか?
・……そんなことはなかったか
◇
……結局今でもよくわからないんだけど、これの答えってなんだったんだろうな?
作者……しえるの気持ち?
んー……あ!
「俺が引っ越しちゃって寂しい思いをさせたみたいだし、きっとそういうことだな!」
やっとわかったぞ……今回は結構自信あるぜ!
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このときのマホロの発言が配信中であったなら、ツッコミの嵐だったろうことは、想像に難くない。




