2・今日から異世界生活ってマジ?
気づけば、空は異様なまでに青く、雲は絵の具を流したみたいに不自然になっている。
そもそもさっきまで夜だっただろう。
行き交う人々(人々と言っていいのか分からないが…)
は俺たち三人を怪訝な目で見つめながら通りすぎて行く。
「……は…?どこだここ……」
最初に声を絞り出したのは、遊心だった。
さっきまで三人で夜の街…と言っても田舎なので町をコンビニついでに散歩していたはずなのに、今は石畳の広場の真ん中に立っている。手のひらをつねると、ちゃんと痛い。夢にしては質感がやけに生々しい。
「いやいや待て待て…絶対おかしいだろ…」
あまりに突然の出来事に空真も頭を抱えることしか出来なかった。
困惑する二人をよそに、迅羅は周囲を見回しながら、異様に冷静だった。普段から冷静キャラの彼は、剣や鎧を身につけた人々や明らかに人とは異なる種族の彼らがが行き交う光景を見て、乾いた笑いを漏らす。
「これは……どう見ても、異世界ってやつじゃないか?」
お約束と違うじゃないか。
普通この中の誰か一人が突然の死を迎え流れで異世界転生、異世界に転生したことを知らない二人が悲しむ.... こんな感じじゃないのか?
三人同時って.....
脳の処理が追いつかない空真だったがジャージのポケットに違和感を感じ手を突っ込むとそこには、何やらトランプのようなカードが入っている。
なにも描かれていないカードを見て不思議に思ったが裏返してみると、まるで白髪を七三分けにしたダンディーおじ様がカフェで万年筆を使い書いたような流暢な文字で
FIGHT
女神
さすがは幼なじみ。三人で目を配せそれだけで相手が何を考えているかなど完璧に理解する。
三人の言葉は阿吽の呼吸と言わんばかりに重なり合う
「ふざけんなっァァァァァァァァァ!クソ女神がァァァァァァァァ!」




