プロローグ「終焉の夜、伝説の開幕」
主なキャラ:
神堂 龍也/拳帝リュウヤ
元・町最強の総番長。不良時代の喧嘩力とカリスマ性をそのまま異世界に持ち込み、「殴れば全て解決する理論」で突き進む。
花園 蓮/爆焔のローズ
女子ヤンキーグループのリーダーだったが、異世界では火炎魔法の使い手に転生。ツンデレで料理も得意。
黒崎 武/鉄壁のタケシ
元喧嘩最強の防御型ヤンキー。転生先ではドラゴン族の血を引く戦士となり、盾役として仲間を守る。
不良転生者たち(通称:転生愚連隊)
転生して騎士、盗賊、商人、果ては王子や神獣になってしまったかつての仲間たち。
共通点:みんな喧嘩っ早くて友情に熱い。
特徴・見どころ:
不良たちの「異世界でもブレない生き様」が熱い
転生後にそれぞれ異なる種族や職業になっており、再会のたびに「お前がアイツだったのか!?」という展開が燃える
魔法にもスキルにも頼らず「拳」と「心意気」で全てを打開するスタイル
ラブコメ要素もあり(元レディースリーダー vs 真面目な女騎士など)
クライマックスでは、不良たち全員が大集合して「魔王 vs 転生愚連隊」の大乱闘バトル!
夜の町。ネオンがちらつく商店街の裏路地には、火花のような拳が飛び交っていた。
「てめぇ……それでも“黒焔会”の頭かよ。弱ぇんだよ、雑魚が!」
殴り飛ばされた不良がガラガラとドラム缶に激突し、その場に崩れ落ちる。
立っているのは一人の男。ボロボロの学ラン、無造作に伸びた黒髪、そしてギラついた目に宿る狂気と誇り。
「覚えとけ。俺の名は――神堂 龍也。喧嘩で負けたことのねぇ、この町の頂点だ!」
――その日、町中の不良たちが集まっていた。最後の“頂点”を決める大決戦。
喧嘩。友情。裏切り。誇り。そして、拳。
しかしその最中、空に突如現れた黒い渦が、全てを呑み込んだ。
「な、なんだよこれ……!?」
「おい、空が……割れてるぞッ!!」
「う、うわあああああああッ!!」
光が炸裂し、音が消え、感覚が断ち切られる。
目を閉じた最後の瞬間、龍也は確かに思った。
(……ま、悪くねぇ夜だったな)
だが目を覚ました時、そこは見たこともない草原。空には二つの月。服装は裸一貫、そして目の前には魔物――。
「……おいおい、どういうこったよ。俺、死んだのか?」
彼は知らなかった。この時、町の不良たち全員が異世界に転生したことを――
そしてこれが、世界を震わせる《伝説》の始まりであることを。