そして霧は消えた
私は、とある水辺に立っていた。
今から26年前の19XX年4月22日、この森深い湖で、三人の少女が消えた。
私の大切な友人たちだった。身長はおろか、スリ―サイズまで覚えている。
増原冴雪(16)。身長143cm、B69、B50、H70。
一色夏代子(16)。身長167cm、B79、W60、H88。
京田みかど(16)。身長152cm、B85、W53、H86。
彼女らは忽然と消えたのだ。クラスでも一時期話題になった。しかし、まるで火の消えるようにその噂も徐々に消えていった。
いつしか、それは都市伝説となった。私は人生を賭けても探し出す。必ず。