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 俺こそが、あの有名ラノベの主人公のモデル様だ。

 つまり、こんなありがちな異世界の事なんざ、知り尽くしている。

 そう……異世界で成り上がる為に必要なモノ……それは現実主義だ。

 そして……ついに成り上がりのチャンスがやって来た。

 地獄のズンドコにまで堕ちたからこそ、成り上がりの悦びがデカくなる。

 そして、俺は現実主義に徹した。

「うりゃあああッ‼」

「お……おい……お前、何を……?」

 黙れ、白んぼ。

 有色人種が勝ちそうな時には、有色人種に付く。

 「白神」様が勝ちそうな時には、「白神」様に付く。

 利用価値が有りそうな奴は、片っ端から利用する。

 利用してた奴がイモ引いたら、容赦なく切り捨てる。

 そうやって、俺は……前世で……。

 ザクっ……。

 あ……。

 あれ……?

 し……しまった……。

 安っぽい、錆だからけのナイフで……いくら木製とは言え「白神」様の盾を貫いて……「白神」様にダメージを与えられる訳などなく……。

 うそ……。

 成り上がりの主人公は、俺じゃなくて……ひょっとして、この「白神」様?

 この「白神」様こそが、盾の勇者だったのか?

「ハイル・ヒ○ラーっ‼ 私は、『白神』様に永遠の忠誠を誓い……」

「ふざけんな、今、裏切ったクセに何が永遠だッ‼ 貴様など人間にも劣る蛆虫だッ‼ いや、貴様のような奴を人間扱いしては、人間に失礼だッ‼」

 ひ……ひい……。

「逃がさん……ぐえっ?」

 背後から飛んできた棍棒が白んぼの後頭部に大命中‼

「た……助かりました。ありがとう。貴方こそ救世主……」

 ドゴオッ‼

 脳天に衝撃。

 意識を失なう直前……最後に目にしたのは……やたらとガタイのいい……女? えっ?

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