(2)
御主人様の話では、この世界は白人が差別されてる世界だったらしい。
でも……御主人様の知らない間に……どうやら、ほんの2〜3日で、白人と有色人種の立場が逆転したようだ。
「いいか……お前、この町の外から来たらしいから教えてやるけど……あの方々を間違っても『白んぼ』とか『病人肌』とか呼ぶんじゃないぞ。『白人』さえ駄目だ。『白神様』って呼ばねえと、殺されるぐらいじゃ済まねえぞ」
俺は、その白人ならぬ白神様を奴隷として売ろうとしていた許し難い犯罪者として連行されていた。
同じく白神様達の御機嫌を損ねたらしく、俺と一緒に連行されてる黒人が、そう教えてくれた。
「殺されるより酷い目って……その……」
「ああ、丁度、いい。あそこに居る奴らみたいな目に遭わされる……」
黒人が視線を向けた方向に居たのは……達磨だ……。
手足を切り落され……ついでに@#$も切り落され、裸にされた人間の男……全部、有色人種……が何人も、木の棒に縛り付けられ……。
その全員の尻の穴には、チューブのようなモノが挿入され……。
「自殺さえ出来ない状態にされて……尻の穴から栄養剤か何かを注入されて生かされ続けてるらしい」
「あ……あの……まさか、俺達も……その……」
「いや、白神様の兵器工場で働かされるみたいだ。事故が日に何度も起きてんで……強制労働用の奴隷は、いくら居ても足りねえらしい」
「兵器工場?」
「みろ……あそこを……」
そこに有ったのは……ボロボロになった建物……火事……いや、違う……爆破されたような……。
「白神様は火薬とか言う新兵器を使うようになった。でも、それを作る時に、手違いで爆発がよく起きるみて〜でな……」
えっ? 火薬? この、どう見てもナーロッパな世界に……火薬?
「我等が指導者‼ 偉大なる戦勝者‼ 我等、白神の勝利の切り札たる御方‼ 至高なるダーナルっ‼」
町の中心部らしい場所に有る広場の横を通りかかった時……その雄叫びが轟いた。
ふと見ると……やたらとゴテゴテした衣装を着た、変な髪型の中高年のガタイのいい白人ならぬ白神様が急拵えのお立ち台の上に立っていた。
「我等に娘を献上した忠良なる者達よ。そなたらに、我々『白神』に次ぐ地位……名誉白人の称号と姿を授けよう」
その「スプリーム・ダーナル」と呼ばれた白神様の前には……何人もの裸の有色人種達が土下座をしていた。
「やれ」
「はいッㇽ‼」
「はいッㇽ‼」
「はいッㇽ‼」
「はいッㇽ‼」
その返事と共に……兵隊らしい白神様達が……デカい壺に入った白くドロドロした……えっと、どう見ても@#$ですって感じの液体を、裸土下座してる有色人種達にブッカケていき……。
「あ……あが……あが……」
「ひいい……」
「熱いぃ〜っ‼ 痛いぃ〜っ‼」
その#〜%&にしか見えない液体に塗れた有色人種達は悲鳴をあげ……そして、そいつらの肌は白く、髪は金髪に変っていった。




