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(2)

「で、次はどいつだ?」

 謎の女(その2)は、第一戦が終った途端に、そう言い出した。

「ま……待って……少し休ませ……」

「お前、判ってんのか? 一戦でも落せば負けなのに、日の出の時間になったら、お前が不利になるんだぞ」

「あ……」

「じゃあ、こいつだな」

 そう言ってサイコ女が指差したのは……。

 能面を被った奴。

 もっとも、その能面と顔の皮膚の境目が無い。能面と顔が一体化してるようだ。

「次の武器は、これを使え。あと、最初から火事場の馬鹿力を使え」

 そう言って、謎の女(その2)が渡したのは……。

「え……えっと……これ……?」

 柄がやたらと長い大型ハンマー……。

「気を付けろ……返り血を浴びるなよ。これなら、刃物に比べて血も飛ばない」

「どう言う事?」

「さっきの鉄杭と同じだ。迂闊に返り血を浴びると体が侵食される」

「何にッ⁉」

「多少の侵食なら、治癒魔法で何とかなると思うが……侵食が酷いと、お前もアレと同じモノになる」

 謎の女(その2)は、そう言って能面野郎を指差す。

「何で、そんなホラーな能力の奴ばっかりなのッ?」

「言っただろ。あいつの『呪術師』『魔法使い』としての名前は『藍婆(ラムバー)』。『縛り付ける者』『拘束する者』の意味で、元々は、仏教の四苦八苦の内、怨憎会苦……憎しみ合う者同士が運命の悪戯のように巡り会い続け別れる事が出来ない苦しみを司る鬼神の名だ。他人の心や体を縛り付け操る術はお手の物だ」

 冗談じゃない。

 他の3人も……迂闊に攻撃を食らえば……あいつの操り人形になってしまうような能力の持ち主ばっかって事か……。

「話は終ったか? じゃあ、始めよ……」

 サイコ女がそう言い終る前に……。

「うきゃあああ〜ッ‼」

 先手必勝だ。

 僕は能面野郎の頭にハンマーを叩き込み……。

 あっさり潰れた。

 やった……勝利……ん?

 ん?

 ええええッ?

 そんなの有りかッ?

 能面野郎の服が弾け飛ぶ……。

 全裸になった能面野郎の体の到る所には……能面。

 人面疽ならぬ能面疽。

 ご丁寧にも股間にも能面疽。

 そして、能面野郎は、能面疽だらけの両腕で僕のハンマーを掴み……。

「う……うわあああ……」

 僕の体は軽々と持ち上がる。

 ぶん‼

 ぶん‼

 ぶん‼ ぶぶんッ‼

 ハンマーごと僕の体は振り回される。

「馬鹿ッ‼ 早く手を離せッ‼」

 そ……そんな事言っても……武器が……なくな……。

 けど……。

 急に体が軽くなった感じ……。

 どうやら、能面野郎は僕の体を十分に加速した上で、放り出したらしい。

「うわああああッ‼」

 飛んだ。

 飛んだ。

 飛んだ。

 回った後に、飛んだ。飛んだ。飛んだ。

 そして、衝撃。

 地面に叩き付けられたらしい。

 鎧でダメージは軽減してるんだろう。

 でも……う……うごけない……。

 頭は打ってないみたいだけど……うごけ……うごけ……。

 痛い。痛い。痛痛痛痛痛痛。

 全身が全身が全身が痛痛痛苦痛痛苦苦痛苦痛苦痛苦苦苦苦苦〜ゥッ。

 そして……気付いた時……能面野郎が、すぐ近くに……。

「うげ……」

「うげ……」

「うげ……」

「うげ……」

 能面野郎の全身の能面の口が大きく開き……な……なんだよ、あれ……。

 白くドロリとした……ここまで臭ってくる……独特の……。

 どう見ても@#$%です。やめろ……それを……僕にBukkakeる気か……?

 やめて、やめて、やめて……誰か……助けて……。

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