小説のプロットと文字数について
自分はプロットをほぼ書かない人間だったのですが、
最近思う所があり、1話で終わる短編でなければプロットを書いた方が
色々メリットが大きいので一度書いて見ようかなという心境の変化がありました。
面白いアイディアがあっても作品にしてみると段々変な路線にいったり、
途中で展開考えながら書くのが辛くて書ききれず挫折したりしてたので
プロットで書いておくことでメリットも色々あります。
- 話しの大筋を決めて書くので作品のテーマやストーリーから脱線しない、ある程度脱線しても修正が楽
- 本文を書ききるのが楽になり、定期的に投稿しやすくなる(脱稿しにくい
- 最後までプロットを決めておけば作品の終わりが明確になる
多分プロットで全部完結するまで最初に書き切るのが理想な気がします。
細かい部分から入るのではなく、
ストーリー全体の始まりの状態と完結した時の状態をイメージするところから
詳細を内訳していくと色々捗りそうです
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・文字数について
小説サイトの作品の文字数『なろうの一話は2000~3000文字くらいが適正より』
「小説家になろう」に投稿する小説の一話の文字数は、2000~3000文字くらいが適正だと言われています。
日本人が1分間に読める文字数の平均は400~600字。
つまり、だいたい5分程度で読める程度の文量です。
なろうの読者は、お昼休みや通勤時間にスマホから、小説を読んでいます。
その目的は、いわゆるちょっとした「暇つぶし」であり、仕事で疲れた状態でもサクッと読める程度の文量が良いのです。
- 日本人が1分間に読める文字数の平均は400~600字。
- 1話は5分程度読める2000~3000文字くらいが適量
ちなみにアニメに必要な文字数は『【わかってきたぞ】文字数と構成に関する備忘録【悟り・気づき】より』
通常の30分枠なら、OPとED、CMやアイキャッチを除けば正味は20分程。
大体月刊漫画2話、週刊漫画4話がアニメの1話分強。
小説換算で8000字、すなわち1分400字。
1クール13話は10.4万字、12話なら9.6万字。文庫本1冊分に相当する。
- アニメ1分で表現できるのは400文字
- アニメ1クール12話で表現できるのは、文庫本1冊分相当、約10万字
1作品10万字以上を目指すというのはよく言われることです。
作品コンテストとかも入稿条件に10万字以上というのも多いです。
例えば最初は短編1話の起承転結から慣れてきたら50話構成『1話2000字相当、10万字』を目標に目指すのがいいのかなと
とはいえ、10万字書ききるのは1日2000文字だとしても2〜3ヶ月かかります。
(実際にやってみましたが毎日書くのって結構辛いです。特に僕みたいに本業でなく書いているような人間には
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プロットに入る前にログラインを考えます。
ログラインとは、物語を一行で簡潔に説明したもの。要するに「一言でいうと?」というやつ
ログラインに関しては5W1Hで考えると整理しやすいです。
・いつ(When):物語の時代設定
・どこで(Where):物語の舞台背景
・誰が(Who):主人公
・何を(What):目指すもの、達成すること
・どのように(How):具体的な方法
・なぜ(Why):行動の目的
プロットとは話のスジのこと。ストーリーのすじ道を短く要約したものです。
スジ(プロット)をさらにもっと短く、荒く大雑把にすると、あらすじになります。
あらすじ ⇒ プロット ⇒ ストーリー
プロットの構成要素
・設定
・話のスジ(起承転結、三幕構成、序破急、シンデレラ曲線、フライターク・ピラミッド
・重要要素(書いておくべき情報・伏線
設定に関しては以下の項目を洗い出しておくと話のスジが書きやすいです。
・登場人物
・場所
・時間
・天候
・起こる出来事
・シーンの目的
「設定」についてのアイデアと「話のスジ」つまりストーリー展開についてのアイデアはしっかり分けておきましょう。
「設定」と「話のスジ」のアイデアを分けておくだけでもかなりスッキリ見やすくなります。
話のスジで書くもの
・起:始まったときの状況
・承:始まった状況からキャラクターが何を思い、どのように動き、どのように話が進んだのか(結論に至るまでの過程を書く)
・転結:その結果どうなったか
話のスジで書かないもの
・具体的な台詞
・脚色
・ストーリーに関係ない細かいキャラクターの動作や周囲環境の詳細(必要な場合もできる限り簡潔に書く
さらに箱書きまで落とし込んでおくと書きやすくなります。
これは各話毎のストーリーですね。
・プロットを作成する
・シーンに分割する
・必要な情報をまとめる(コマ割り)
・物語全体の流れを整える
プロットの粒度に関してどれくらいのものを想定すればいいのというのがありますが、
長編を描く時は最初は三幕八場構成が良いかもしれません。
・一幕
一場:状況説明
二場:目的の設定
・二幕
三場:一番低い障害
四場:二番目に低い障害
五場:状況の再整備
六場:一番高い障害
障害は徐々に高くなっていく(障害は難しいものから考えると良い。解決方法も考えておく)、
二幕までに主人公の目的は達成され、
三幕は想定していた問題よりさらに大きな問題を課題とする。
・三幕
七場:真のクライマックス
八場:すべての結末
山場、クライマックスの展開では、主人公の想いを強く出す。
観客の願望どおりのことが起こる(特に悲劇→解決が一般的)
まとめ
a. 文字数まとめ
・1話あたりは5分程度読める2000~3000文字くらいにする
・応募、書籍化など目指すなら10万字頑張ろう
b. 全体構成まとめ
1. 物語全体の始まりと終わりを考える
2. 間の出来事を考える(ストーリー進行は三幕構成など、フレームワークに当てはめると考えやすい)
同時に世界観や用語、登場人物などは別途物語の全体設定として洗い出しておく、障害と解決方法を考える(見せ場)
c. プロットまとめ
1. ログラインを考える
2. シーンの設定を洗い出す
・登場人物
・場所
・時間
・天候
・起こる出来事
・シーンの目的
3. 話のスジを作る(起承転結)
4. 物語全体を照らし合わせて伏線を埋め込む
5. 漫画のコマレベルの粒度で誰がどうしてどうなったかをまとめる(ネーム)
参考:【見本あり】小説のプロットの書き方をわかりやすい実例で紹介
https://monosai.com/faq/d-plot
参考:なろうの一話は2000~3000文字くらいが適正
https://www.raitonoveru.jp/cms2/2019/09/23/45667
参考:【わかってきたぞ】文字数と構成に関する備忘録【悟り・気づき】
https://note.com/xnbmlbxkkl/n/nc91576cfba20
参考:【小説】誰でもできるプロットの書き方(7つの手順)【脚本】
https://lifelikewriter.com/writing-story-plot/
参考:小説・漫画のシナリオに最適!「箱書き」の書き方+おすすめソフト(アプリ)
https://lifelikewriter.com/story-treatment/
参考:これで長編が最後まで書ける!三幕八場構成を学ぶ
https://monokaki.ink/n/n8cef2a9a8d69