表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/24

シナリオの書き方

小説とシナリオは別物ですが、シナリオを書く技法を身につけることで

 読みやすい小説になる(場面や状況を読者にイメージしてもらえる)可能性が非常に高くなります。

 小説は読者に直接見せるものに対し、

 シナリオはあらすじを具体的な箱書きに落としたもので

 具体的な登場人物の紹介と場面でのやりとりを記したもので読者に直接見せるものではありません。

 そして漫画やアニメや劇などの媒体によって異なるもので一つとは限りません。

(尺の都合や媒体などにより不要な場面やセリフをカットされたり編集されたりする)


 コミカライズやアニメ化を考えた場合のシナリオとして

 小説と違う点で大きくは以下のような点があります。

 ・説明はセリフ(もしくは独白)や場面で見せる

 ・登場人物というフィルター通して最低限の世界観の状況がわかるようにする

 ・極力平易な言葉を使う

 小説然としたものとは少し外れますが、活字と違ってコマ割りや画面内に情報を収める必要があります。

 事前にシナリオに落とし込んでからそれベースに小説にすると場面の登場人物とやりとりが整理されて読みやすさが格段に上がります。

 (文学的な表現は後付けする)



 シナリオのフォーマット例:


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ◯登場人物

 登場人物名:登場人物の説明


 ◯場面

 場面の説明


 登場人物:「会話内容」


 登場人物の動作、表情

 脚色などを挟むタイミングの指示(ここでタイトルを出す等の指示)

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 具体例:


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ◯登場人物

 ターク(14):赤縞バンダナの少年、豪商ブラフマンの小間使

 リード(18):白ターバンの青年、豪商ブラフマンの丁稚、タークの兄貴分

 アウラ:白蜥蜴、タークのペット


 ◯星歴AZ1000年、首都オリジンの外壁の上

 新生エイリアス聖教国の百年に一度の祝祭ニーヴァルンゲが首都オリジンで開かれており、街頭に出店が立ち並び人も屯している。

 オリジンは砂漠の中の都市で強い日差しに晒されている。

 外壁から地平線の先に端から端までどこまでも続く呼ばれる壁が視える。


 ターク:(あの壁の向こうに何があるのか僕達は知らない——通称ヘカトンケイル。

 誰が名付けたかのは知らない、ただそれは僕達が生まれるよりも遥か昔からあるようで何人たりとも壁の向こうに行くのは赦されない。

 壁の警備隊に見つかりでもしたら、死より辛い拷問を味わった上、家族もろとも皆殺しという恐ろしい刑罰を与えられるからだ。

 僕達エイリアス聖教国の住人は子供の頃からこれを厳しく教え込まれる。

 逆に壁の向こうから何者かが現れたとか言う話も此処数百年余り無いようだ。)


 タークの頭に巻かれた赤縞のバンダナが風に靡き、その上の退廃的なゴーグルが日光を反射する。

 風に混ざった砂が飛来して革製のブーツの上のアラビア風のズボンを白く染め、

 首から掛けた星型の金属製のお守り(タリスマン)が風で揺れる。


 ターク:「でも、やっぱ気になるよなぁ!」


 タークは遥か彼方の地平線を見据えながら叫ぶと腰の鞄から小柄の白蜥蜴が飛び出て左手に飛び乗る。


 タイトル:『星霜の御業カルマ


 ターク:(こいつの名前はアウラ、

 いつ出会ったのかは覚えていないがどうゆうわけか僕に懐いてしまい、

 四六時中、僕の頭か肩に引っ付いている。

 今のサイズならギリギリ許容範囲内だけど、これ以上大きく成られると困るかも…)


 アウラは返事の代わりに長い舌でタークの手を舐める。


 ターク:「あ、くすぐったいてば!」

 リード:「おい、ターク!てめぇ!いつまでサボってるんだ!?

 今祭りの準備で猫の手も借りたいくらい忙しいの分かってるだろ!?」

 ターク:「あ、リード!」


 城壁の下から怒声が響く。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 シナリオを書く際の注意点としては

 ・小説独特な叙情的な場面説明を書かない(現場の物理的な状態のみを書く)

 ・心理描写も動作や表情などで感情を表現(心理描写を描きたいならセリフの独白として語らせる)

 とは言いつつもいきなりシナリオを書くのはハードルが高いと思うので

 最初はすでに書いた自分の小説をシナリオに書き換えてみるとやりやすいかもしれません。

 シナリオに落とした時に読者に伝えるための説明が不足してたりすると

 場面の描写で見せるかキャラクターに言わせる必要があるという気づきがあると思います。

(足りない部分が明確になり、話の不自然さが払拭される。)


 ・動作の書き方のコツ

「△△は◯◯する()XXする」みたいに動作をつなげて表現する技法をト書きと呼びます。

 複数の動作を同時に行う場合に有効な表現技法です。


 ・シナリオの分岐

 ノベルゲーム的なシナリオは本流のシナリオと分岐のシナリオがあって

 遊びのシナリオに入った後、本流のシナリオに合流することも多いです。

 劇の台本なども不慮の事態などでアドリブしても本筋のシナリオに合流するなどの高等テクニックがあります。

 つまり後のシナリオに影響無いようにするのは本流のシナリオを抑えておけば良いわけです。

 タイムトラベルものやタイムリープものの作品を書く場合も同様で

 シナリオ進行と別に時系列でどの登場人物が何をしていたかを事前に洗い出してみると良いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ