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無限の才能  作者: あげもみじ
転生そして成長
13/15

昇格試験

ちょっとスランプかも(早すぎ)


 初級水魔法を習得してから、1ヶ月が経った。あれからも毎週土曜日に美月と美優とダンジョンに潜っている。レンのやつは他に一緒にダンジョンに行く人を見つけたらしく、今は一緒にダンジョンには行っていない。


 この1ヶ月での成長具合は以下の通りだ、


_______________________________


加藤拓也 lv.2→4

称号:「期待されし者」、「変質者」


HP:150/150→250/250

MP:100/100→150/150


STR:10→18

DEF:5→12

AGI:9→16

INT:13→20

LUK:20→30


スキル

L :「無限の才能」

U :

N : 鑑定、初級剣術.10、睡眠耐性、疲労耐性、初級弓術.10、魔力感知、空気操作、初級水魔法.5、初級土魔法.4

______________________________



 この1ヶ月でレベルは2上がり、新しく初級土魔法を手に入れた。この魔法も水魔法と同じように土の中に埋まってれば良いだけだったので、比較的楽にスキルを習得できた。そして、それぞれのスキルのレベルも程よく上がって来ており、徐々に強くなっている。



 さて、これで僕の成長具合の話は終わりで、今日のメインイベントは初めての中ボス戦だ。初ダンジョン挑戦からおよそ1ヶ月、ようやく僕たちは第五階層に到達したのだった。



 Eランクのダンジョンの五階層には中ボスがおり、そこを攻略することでE級冒険者になることができる。E級冒険者になるために攻略する場合は、F級冒険者だけで攻略しなければならず、今日は美月と2人で四ツ谷ダンジョンに来ている。



 僕たちは今、中ボス部屋の前の昇格試験受付場にいる。昇格試験の場合は、ここで受付をし、E級冒険者以上の人の付き添いがなければならない。そこでの手続きを終え、とうとう中ボスに挑む時が近づいて来た。


「心の準備は大丈夫?美月ちゃん」


「は、はい。大丈夫です」


 美月はとても緊張しているようだ。かく言う僕も緊張してるんだけど。


「それじゃあ、行くよ」


「はい!」


 そう美月の元気な返事を聞き、僕は中ボス部屋の扉を開いた。後ろにはD級冒険者のおじさんがついて来ている。扉を開いたその先には、コボルトが3体立っていた。それぞれが剣を持っており、とても手強そうだ。僕は、コボルトに鑑定をかけた。


______________________________


コボルト lv.5 (F+)

称号:


HP:150/150

MP:10/10


STR:16

DEF:13

AGI:14

INT:8

LUK:0


スキル

L :

U :

N :初級剣術.2

______________________________


「うわー、結構強そうだね。勝てるかな?」


「拓也くんなら大丈夫です!」


「ありがとう。それじゃあ、僕は2体相手にするから、美月ちゃんは1体お願いね」


「分かりました!」


 そう美月との会話を終え、僕は水魔法『ウォーターショット』を2体に打ちこちらに引きつけた。『ウォーターショット』でのダメージはほとんど皆無だとみていいだろう。初めての人型モンスターとの戦闘で緊張しているが、僕は剣を構えて2体のコボルトに向き合った。


 早速、僕はコボルトに駆け寄りコボルトの首をはねるのを意識して剣を振るった。すると僕の剣はまるで豆腐でも切るかのように、スパッとコボルトの首を切ってしまった。ほとんど手応えを感じず、呆けていたところもう一体のコボルトの殺気で我に帰った。



 そして、そのコボルトの攻撃を躱し、再び首に一閃。するとまたもほとんど手応えを感じずに切ってしまった。コボルト相手には、初級剣術.10でもオーバーキルだったようだ。D級のおじさんもびっくりしていた。呆気なく僕の戦闘は終わってしまったので、美月の戦闘を見てみることにした。



 美月は短剣を持ってコボルトと戦っていた。最初の頃のままでは、美月は勝てるはずはないのだが、今ではなんと短剣術を持っている。しかも中級のだ。これは僕がスクロールをあげたのではなく、美月が宝箱から見つけたものだ。あの称号のおかげで、美月はあの後も様々なレアアイテムを見つけており、短剣術のスクロールはその中でもとびきりレアなものだった。普通宝箱からスクロールが出る確率はダンジョンのランクが上がるほど高くなるのだが、E級ダンジョンではその確率なんと0.001%だ。美月はそれを引き当て、そして中級のスクロールを手に入れたのだ。僕たちが考えている以上に彼女の称号は強力なのかもしれない。



 そう回想に浸っていると、美月の短剣がコボルトの心臓に突き刺さり戦闘は終わったようだ。


「おつかれー。余裕そうだったね」


「お疲れ様です。全然余裕じゃありませんよ!結構ギリギリでした」


「ごめんごめん。それよりもだいぶ戦えるようになったね」


「はい、そんなことよりやっぱり拓也くん強いですね」


「そう?ありがとう。これで僕たちもE級だね」


「はい、やっと美優ちゃんに追いつきました」



 美月との戦闘終わりの会話を終え、担当のD級のおじさんと一緒に冒険者協会に向かった。



「おめでとうございます!昇格試験合格です!それでは、冒険者カードをE級のものに更新いたしますので、一度お預かりいたします」



 そう受付のお姉さんに言われ、僕たちは冒険者カードを差し出した。



「はい、これでE級昇格完了です!冒険者カードをお返しいたしますね。E級に昇格しましたので、このカードを提示すればE級ダンジョンでは、ワープゲートを使えるようになるのでぜひご利用ください。それでは、お疲れ様でした」



 僕たちは冒険者カードを受け取り、冒険者協会を後にし、それぞれの帰路についたのだった。



 その夜、冒険者協会新宿支部の酒場にて拓也たちの話題が、強すぎるF級冒険者として少し出たとか出てないとか。

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