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デウス・コルプス  作者: 雹呀
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神々と再びの死闘


 異界と呼ばれる数多くの浮島で成り立っている世界。


本当に存在する世界でありながら、虚ろである世界。


誰もこの世界の正しい定義、存在証明を知らない。



未知の世界だ。



 そのうちの1つの浮島にある帝国、プグナ帝国で起きた戦い。



 もともと、異界には神々が存在していなかった。だが、500年前時空の歪みによって地上や天界の神々が行き交うようになった。その時に、様々な神が集まった事によって、この帝国で戦が起きた。だが、その原因は兄妹であり、夫婦でもある2体の神の喧嘩だった。


 この戦は何年も経て大きくなった。



 ある時、時空の門の守護神である天石門別神の耳に入り、一言。


「これ以上、広げるのならば、天寿尽きても、帰参させぬ」


「.........」


「簡単に言うと、止めないと命終わっても帰さないよ」



 その後、戦の中心になっていた神々は、神殿に神具と共に魂ごと封じられた。ただ原因である2体の神々は和解させるべく、双刃剣として封じられた。



 月日は流れ500年たった今世、25年前に神々にまつわる奇禍があったが、帝国は華やかな街並みになった。


 数年前まではそうだった。


 今は、神殿が開かれてしまい、神々が宿いし神具と調和してしまい、〝神の体躯〞と呼ばれる者も現れた。


 この原因を作ったのはとある男兄弟だった。



 神殿の近くの森で遊んでいたのだが、ふとしたことで口論となり、急に走りだし逃げた〝弟〞を〝兄〞はなにも考えずに追いかけた。数分走ったところで〝兄〞は〝弟〞のもとへ追い付いた。


「ったく、なに走り出してんだよ」


「◯◯にぃ、......これって...」


弟に言われ目線をあげると、白銀の巨大な建物があった。


「すごーーーい!!ねぇ入ろーよ」


「いや、止めておこう。多分これは神で.........」


〝弟〞は建物に興味津々になり、〝兄〞の制止の言葉を聞かず神殿の扉を開けてしまった。


「うぁぁぁぁ、にぃぃぃちゃぁぁ...」


すべてが光に包まれ、〝弟〞の畏怖による叫び声だけが木霊した。



 記憶に鮮明に残っているのはここまで。



 何が起きたのか。     


  何をしてしまったのか。


 どうやって家に帰ったのか。


  どうやって此処へ来たのか。


 〝弟〞の事をなんと説明したのか。


  〝兄〞は大丈夫なのか。



 何も覚えていなかった。



 ただ、はっきりしていることがある。



 光が消えたとき、手元には剣があったこと。


  目を覚ましたら、剣を握っていたこと。



 なにより、神話の一説になってしまうこと。



 『魂は神具に宿り、封印が解かれし刻には、天を切り裂く。再び、幾千年に渡りし死闘を運命とす』





 〝兄〞を殺し光を葬るため、闇の力を纏い、操る。


 〝弟〞を裁き闇夜を消すため、光の力を纏い、用いる。


運命に背き、そして、全てを賭けた戦が始まる。



神を操り、神に操られ、戦った先は何処なのか。


知らないならそれでいい。



思う存分戦おう

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