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竜の復讐  作者: キリくん
4/4

青き竜

「う、うーん。」


ジークは太陽の光で目を覚ました。


「えーと、どうしたんだっけ?」


周りを見渡すと洞窟の中だった。


「思い出した!確かあの竜に連れていかれて...」


その時ジークは自分の体に違和感を感じた。

視線が妙に高く、視野が広く感じた。自分の体を見るとジークは目を見開いた。体が青い鱗で被われ、爪は長く、鋭くなり、尻尾と翼が生えていた。

自分の姿に驚いていると洞窟の外からあの竜が入ってきた。


「起きていたのか。いい姿じゃないか。飯を持ってきてやったぞ。」


そういうと竜は手に抱えていた物を地面に置いた。それは人間だった。気絶しているのか動かない。


「冗談じゃない!人間を食べるなんてできない!」


「お前はもう竜だ。人間を食わないと死ぬぞ。」


「食べるくらいなら死んだ方がましだ!」


「そうか、だがお前は頭の中では分かっているはずだ。食べたいってな。それに、体は正直だぞ?」


ジークは自分の口からヨダレが垂れていることに気づいた。


「ち、違う!これは──」


(正直になれよ...腹が減ってるんだろ?)


頭の中で自分ではない自分が語りかけてきた。

ジークは極度の空腹で我慢することが出来なくなり、体が勝手に動いた。


「ニ...ク...クワセ...ロ」


「フッ、慌てるな。たくさんあるから。」


ジークは人間達の目の前に行くと、次々と人間を口の中に放り込んだ。口の中で転がしたり、飲み込んだり、噛み砕いたり。ジークは口の端を吊り上げで笑った。



「満足したか?」


「うん、美味かった...は!」


そこでジークは自分が何をしていたのか気づいた。


「僕...人間を...?」


「随分美味そうに食ってたぞ?もう立派な竜だな。クックック...」


「お前...!」


「なんだ?満足しただろ?分かっているはずだ。また食べたいと思ってるだろ?お前はもう竜なんだよ。」


「.....」


否定出来なかった。口の中は血の味かしたが、気にならなかった。むしろ、その味を味わっていた。


「それにお前は復讐したいのだろう?人間共に。竜の力ならそれも簡単にできる。悪いことではないだろう?」


ジークはどうすればいいかわからなくなってしまった。


なんか終わりそうになってきたw

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