竜の血
どんな話になるかなぁ
僕は動けないまま竜を見ていた。
(このまま食べられちゃうのかな)
そう考えていると、竜が目の前に降りて話しかけてきた。
「美味そうな人間だなぁ」
「しゃ、喋った!?」
「そりゃぁ、竜だって喋るさ。まっ、そんなことは関係ない。俺にとって人間は腹を満たす餌なんだから。」
そういうと竜は口を開けながら近づいてきた。
「や、やめろー!!」
怖くなり目を閉じた。だが、何も起こらなかった。恐る恐る目を開けると竜がこちらの顔をじっと見つめていた。
「お前、なかなかの恨みと憎悪を持っているな。そして、心の中で復讐を望んでいる。」
「なっ、何を...」
「気に入った。お前は食わずに連れて帰る。」
そういうと竜はジークを手でつかんだ。
「離せ!何をする!?」
竜は何も答えず翼を動かし地面から飛び立った。
ジークは抵抗できず、恐怖で怯えていた。
しばらくして竜は、崖下の洞窟に降りた。
洞窟はかなり広く、竜が入ってもまだ余裕があるほど広かった。
竜はジークを地面に下ろした。
「僕をここに連れてきてどうするつもりだ!」
「どうするかって?お前の望みを叶えてやろうと思ってなぁ。」
「望み?」
「お前、力が欲しいのだろう?復讐するために。だから俺がお前を竜にしてやろうと思ってなぁ。」
「なっ!?俺を竜に!?」
「ああ、そうだ。どうする?まぁ断っても無理やりするがな!」
竜は再びジークをつかんだ。
「や、やめろー!!」
竜は自分で手を少し噛むとそこから血が出てきた。
「さぁ、この血を飲むのだ。」
「い、いやだ...」
「なら仕方ない、強引に飲ませるだけだ。」
竜は何か言葉を呟くとジークは気を失ってしまった。
気を失ったジークに竜は自分の血を飲ませる。
「クックック...さて、どうなるかな?」
血を飲んだジークは体が少しずつ変化して行った...
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