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解決は一瞬
「さて、母さんや。明日の準備全くしてないんだが大丈夫だろうか?」
「いやいや一昨日しっかりしてたやん、一日中入学案内とにらめっこして・・・」
「まじか!過去のあたしGJ!!」
「え?大丈夫?主に頭」
「自分の娘にその発言はどうかと思うよ。流石のあたしでも・・・」
「まぁええわ。用事それだけ?」
「うんそれだけーありがとー」
リンドブルム様(猫の名前)を拉致しながら部屋へ向かう。
昨日は身の回りの整理で全然考えもしなかったが、
「よく考えたら前世の記憶もあるじゃん!今更やけど!!」
そう。一発で母の声だと理解したり、妹の存在を知っていたり、千佳ちゃんの名前も覚えていたり、スーパーの場所も知ってたり。ヒントを山ほどスルーしながらこの俺である。まる。
あれ?俺ってこんなにあほだっけ?まあいいや。明日はとりあえず、しおりに書いてる通りに袋(教科書入れる用)と筆記用具と上履きあったらええやろ。足らんかったらドンマイやわ。
「ともえー昼ご飯できるから用意してー」
再び母の声。嫌な予感がするがまぁまずは腹ごしらえだ。