日本人、思い返す
「はぁ・・」
「おい、お前がため息なんて珍しいじゃないか」
「あぁ神~クン」
俺がため息を吐いていると、唯一の友達とでも言える神~クンが話しかけてきた
「気の抜ける返事だな・・」
「あ~・・ちょっとね~」
「ほんとにどうした?何かおかしいぞお前」
俺が机に突っ伏して返事をすると神~クンが心配そうに聞いてくる
「いや~大したことじゃないんだけどね~」
「お前の大したことじゃないとは信じられないぞ」
「いや~ほんとに・・ただ考えが通じないのは、ちょっと空しいなって思ってね~」
「ふ~ん」
「反応薄いな~儂泣いちゃう~シクシク」
「そんなウソ泣きに騙されるか」
俺がふざけてウソ泣きをすると間髪いれずに頭を神~クンに叩かれた
「ぐはっ!・・・神~クン!儂の脳細胞が死んだよ!」
「知るか!このバカ!ふざけた事ぬかすお前がわるい!」
「そんな~神~クン酷くないかい?」
「酷くない・・お前が悪い!」
「はぁ~~」
「それで、考えが通じないってどういう事が通じなかったんだ?」
「いや~異世界に行きたいって話になってね~」
「あー・・・」
神~クンは察してくれた様だった
「それは仕方ないんじゃないか?基本誰もあんな話、真に受ける奴はいないって」
「そう・・なんだけどね~」
「それにお前そのこと話さないって言ってなかったか?」
「いや~つい口が滑ってね~」
「口が滑ったってお前・・・」
神~クンは呆れたと首を振る
「だってさ、神を信じるとか、異世界行きたいとか、俺tyeeeeeしたいとか言うんだからしょうがないじゃないか~」
「いや、そもそも、この科学が発達してしまった世界でそんな話したら変な目で見られるだろう・・・」
「なら、宗教なんて必要ないじゃないか~」
「ちょ!おま!」
「はっはっはっ!大丈夫だよ!皆が必要としている宗教は分かっているからね!」
焦ってる神~クンも面白いね
「一応、ここミッションスクールなんだからさ、心の奥底で怒られるぞ」
「せやな!まぁそういうのを見るたんびにイライラするんだけどね」
「お前の場合考えが極端なんだよ」
「そうかな~?本気で信じてるわけじゃないのに神を信仰してますよ!っていうクソ共をみるたんびにイライラするのは普通だと思うけどな~」
「いやいや、普通は周りに流されるから」
「流されることを良しとしないのが俺だからね!」
「それは協調性がないというんだ!」
「だが、仕方なくもないか、関心を持たないのも、興味があるように見せているのも、酷いと思うけどね!」
「お前、そんな事言ってると早死にするぞ、余計なことに首突っ込んで」
あぁ、確かにそうだったな
願ったばかりに来てしまった
生きる為とはいえ無謀に探索をした
警戒心が足りなかった
考えが
可能性の考察が
力が足りなかった
ならここで死ぬのはしょうが無いのかもしれない
人間諦めが肝心だといつも考えていた俺はここで諦めるべきなのかもしれない
小説の様に
物語の様に
アニメの様に
英雄や勇者や魔王になる事なんてなれるわけがない
それでも抗って、抗って、抗ってやろう
この先、俺と同じ目に合わない様に
あぁ、光が・・見えるな
プロローグオワタ(`・ω・´)
次から本編かな~