日本人、森で食べ物探し
三話目
はぁ・・食い物がない・・
いや、ないわけじゃないんだが、食べられるのかどうかが分からないモノが多い
いかにも毒ですよみたいな赤いキノコとか、紫色のキノコとか、黒色のキノコとか・・
俺、キノコしか見つけてなくね・・
「はぁ・・キノコ以外の食い物ないのか?」
いや、ほんとになんでこうも、キノコ以外の食べ物が見つからないんだ・・
その辺の草とかにも食べられるのはあるだろうが、マンドラゴラみたいに即死系の植物だったら困るしな・・
キノコが異世界にありがちな魔物とかじゃなくてほんとに良かった・・
「はぁ・・この際、ウサギとかでも良いからいないものかね・・」
まぁ、そう呟いても何も出てこないだろうけどさ・・
しかし、個人的には結構歩いたつもりだが、一向に森(?)の外に出ないな・・
この森(?)はどれだけ広いんだ?
それとも俺が奥に向かって歩いているのか?
「あぁぁぁ!!こんな処に飛ばしたクソッタレは覚えとけよ!」
〈ガサッ〉
「ん?今、草が揺れなかったか?」
待て待て、まさか異世界特有の魔物とかじゃ・・
「きゅぅ」
ん?こいつは、ウサギか?いやどんな鳴き声するかは知らないが、長い耳に、小柄な体格、そして白い体毛・・
コイツが、魔物(仮)だった場合俺は詰むんだが、どうするか
〈ドンッ〉
「は??」
「きゅぅ」
待て待て、今何が?
変な音がしたと思ったらウサギ(?)が樹にぶつかってただと?
つうことは・・
「コイツやっぱり異世界特有の生物じゃねぇか!」
俺は、そのよくわからないウサギから逃げるために一時食料集めを中断しその場から全速力で逃げた、ウサギは何度か攻撃を仕掛けてきたが、運がいいのか、悪いのか、その攻撃はすべて、樹にぶつかってくれた為、俺には被害はなかった。
それから、しばらく逃げて、俺は完全に迷子になっていた
いや、起きたころから迷子だったがな・・
「あの愛らしい外見の癖に凶暴な異世界ウサギめ」
いやマジで、あの音から推測するに、確実に骨は砕けるだろう・・
ああいう処が異世界の危険な事なんだ・・
「はぁ、アレのせいで一応集めた食料もおいてきたしな・・」
ほんとにどうしようか、腹はまだ空いてないからいいようなモノの、空腹になったらどうすんだよ・・
仕方ない、とりあえず、戦略は同じで、気配を消しながら、食い物探しをするか・・
オノレ、ウサギめ
ようやく日本人以外が出現したが、即ご退場で可哀想・・
あ、実際はウサギ好きですよ?