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4-15

「エンガチョー!」と、



 俺は奇声を発した。



 不思議と生きた心地はしなかった。

 だが、俺はどうやら死んではいないようだ。



「一体、なにがどうなってる!?」


「いつまで寝ぼけてるんですかー」とナナコ女史。


「チョーさんの現在地を追跡してたどり着いたのでござる」レオギがいった。


 あれや、これや、端折り過ぎである。


「でも、どうやって?」


「お守り貰ったでしょう。あれさー、元々は僕がナナコ女史に渡したヤツだから。GPS完備で場所丸わかりだからね」


「お前、ゲリラのところからよく逃げだせたな……」


「ふたりっきりにされて、変なことされそうだったから、蛇拳でボコボコにヘコましてやりましたよ!」


「嗚呼……そうですか……」俺はいった。「だけど、わからない。東京は壊滅状態だって聞いてたし、俺のことを追跡するにも7のPCが足りなかっただろう?」


「嗚呼、あれね!」レオギがいった。「職場の皆さんが休職中で暇を持て余してましたからねえ」


 レオギがラップトップを鞄から取りだし、俺にむけて開いてみせた。

 まだSブランドだった頃のVの画面上でMacOSXが動いている。

 どうやら、仮想マシーンではないようだ。


「OSx86──ハッキントッシュってヤツですよ。都市機能が麻痺するという緊急事態なのに、MS社はなんの対応もしないもんですから……一時的に東京の全システムはこれに置き換わってます」


 キャンセルの方法はある──の、一点張りだったようだ。

 外資なので、間違いを認めればすぐに首が飛ぶ。

 くわばらくわばら……


「でも、7の方が慣れ親しんでるんで、嫌がらせを兼ねてネットで無料配信いたしましょうかね」


「そうだな」勝利の証だった。俺たちはこのゲームに勝ったのだ!


「チョーさん、本当に良かった」ナナコ女史がいった。


 怪我人の俺に覆いかぶさる。


「痛い……いててててて~~~~~」


「あ、ご免なさい」


「そういういちゃいちゃラブロマンスは元気になってからいくらでもやってください」レオギがいった。呆れ顔。「どうやら、お迎えがやってきたようですよ」

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