72/76
4-13
もしかして、痩せるべきだったのか?
しかし、考えてみたまえ、君。
痩せお揃え、筋力が減退したそんな状態で、果たしてナナコ女史を無事に崖のむこう側まで放り投げることができただろうか……
畜生。自己犠牲が単なるナルシストなどといったのはどこのどいつだ。
俺はおそらく、なすべきことをなすべきタイミングで行なった……ただ、それだけなのだろう。
樹海に降りそそぐ陽射しを、なぜか生暖かく感じていた。俺の感覚はすでに狂ってしまっているのだろう。その証拠に痺れていた四肢の感触が徐々に失われつつある。
そういう訳で、この話は終わり。
オチのないバッドエンドだ。
こんなのが俺の人生のラストシーンなんだから……ザマあねえぜ……




