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一瞬にして背筋が凍った……
ぱさぱさに乾いた口のなかから、
俺は言葉を絞りだした。「ゲス野郎め。このゲス。ゲス不倫で訴えられればいい!」
「なんとでもいってください」
舌なめずりする。奴は服の内ポケットからなにかを取りだす。
「さんざん舐めまわした後に、あなたのナニは僕の口のなかに運ばれます。
絶望したあなたのなかに射精したらさぞかし気持ちいいだろうなあ」
先端が月明かりに照らされていた。奴はナイフを抜き、
俺のナニをなぞる。嗚呼……その時、
「やめて!」奴の後ろ側から声がした。
おそらくこれは俺の脳細胞が創りだした幻影だ。
「シムラー、チョーさんを離せ!」
レオギとナナコ女史がそこには立っていた。




