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「わ、私、その提案を……受け入れます……」
なにいってやがる……
「私の身体で……この事態を収束することができるなら……」
「よろしい、殊勝な心がけだ」
アカンやろ、それ、寝取られならぬエロゲー的バッドエンドだ。
「あなたは良き妻をお持ちだ。大和撫子、この国の宝だ。なあに、時間にして一時間ほどです。ほんの少しの辛抱ですよ。蚊に血を吸われる程度にささっと終わってしまいますからね」
絶望的だ……俺に耐えられるわけがない。
「それに、あなたが想像しているような、汚らわしいことは一切致しませんよ」
老人は立ちあがり、着物の裾を捲りあげた。
そこには、あるべきモノが、あるべき位置に存在していなかったのだ……




