表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/76

3-5

「え、チョーさん……なにいってるの?!」


「君が大好きだったパパのことを知ってる。君がパパのことを殺したことも俺は知ってる」


 静寂──俺も彼女もなにもいわない。


 俺はナナコ女史のことが大好きだ。好き過ぎて現在のこの状況に陥るまでに、彼女に関するあらゆる種類の個人情報を収集し続けてしまった。


 当然の如く、彼女がうちに入社した時、身辺調査も欠かさなかった。興信所にご依頼。探偵もどきが結果報告。


 おかげで、今の俺は彼女のことならなんでも知っている。もはや、端から見たなら立派なストーカー行為だ。気まずい雰囲気のなか俺は、彼女に言葉を紡いでいった。


「今の日本じゃ珍しくもなんともない話だ。

 保守論者の君のパパはイデオロギーのない国粋主義とか、頓珍漢な規制緩和とか、八方塞がりな家族主義とか、すかすかな愛国心とか、声高にそんなのを叫ぶ一方で、家庭においては君と、君のママのことを虐待し続けた。

 初めての相手はパパだったのか?」


 熱を帯びた彼女の瞳が、次第に冷めた軽蔑の視線に変わっていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ