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「くっそー!」ゴリラ野郎がそう叫んだ。
二発目──花火が散る。ミニバンの前方を吹き飛ばし、上空に砂が舞った。
ブレーキ。速度が緩み、ゆっくりと停車していく。俺たちのことを嘲笑うかのように、速度を落としてバイクが近づく。
「どうするつもりだ?」
「どうもこうもねえよ」ゴリラ野郎がいった。「あとのことはもう知らん。自分の身は自分で守ってくれ。合図なしだ。気をしっかり持って振り落とされないように捕まってろ」
「なんだよ、なにする気だ? まさか……」
奴はギアをリバースに入れた。再びアクセルは踏み込み、今度は後退する。
シムラーたちに突撃。
あわておののく迷彩服の人間ども──だけど、ランチャーには三発目が込められていて……




