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「おいなにがどうなってる?」俺はシムラーの野郎にいった。「説明しろ、シムラー」
「どうもこうも、失業したんでリクルートしたんですよ」シムラーがいった。「チョーさん。僕はもう、あんたの部下じゃない。ITは入れ替わりが激しいんですよ」
そういうと奴は潰した目玉を口元へ運んだ。
胃酸が逆流してくる。
おもわず、胃のなかの物を全て吐きだしてしまった。
ゴリラ野郎がいった。「ぐずってる暇なんてどこにもないぞ! 死にたきゃあ、じっとしてろ。お前の女は誰が守る?」
スマホとPCを抱えてゴリラ野郎の元へ走った。
数発の銃声。振り返らない。なんの意味もないから。俺などはなんの役にも立たないのだ。
ドアを開ける。階段だった。ここは地下だったのか……登っていると思っていた階段を実際には降っていたのだ。ドタドタと音を立てて登る。
階段の先──




