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2-20

 俺の目は奴の動きを完全には捉えることができなかった。奴の膝がゲリラの鼻を弾いたかと思うと、次の瞬間、顎を刈るように掌底で撃ち抜く。


 奴は素早く足元を払った。


 倒れ込むゲリラの頭上に全体重を乗せたエルボーを叩き込み、顔面の窪みに沿って親指を押しつけた。


「ギャー~~~~~」という長い悲鳴。


 一瞬、なにが起こったのか理解できなかった。


 奴は俺たちの方をむく。血まみれの右手、なにかが握られている。


 どろりとした粘着性のその液体が、大量の血液とともに奴の手からこぼれ落ちる。


 液体?……涙?……目だ……それは人間の目だ……


 奴は眼球をお手玉でもするかのごとく弄ぶ。近づいてくる。


 急に踏みとどまると、いとも簡単にそれを握りつぶした。


 信じられない。


 目の前にいるのは……シムラー……

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