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素早くPCのある方向に飛んだ。USBハブを掴んで俺はいった。
「これがなにかわかるか?」
「?…………」
「このなかには10のインストーラーが仕込まれている」
「…?………」
「ハブに差し込んだら一発だ。あんたらの大切な7があっという間にお陀仏だぞ」
「……?……」
「それでもいいなら、女を連れて行け。俺にはあんたらの革命になんて興味がないんだ。尊い理想なんて瞬時にスクラップにしてやるよ」
「………?…」
「いいのか?!」
「…………?」
全身の血が氷山みたいに凍った。時間の進む速度が、この間、何時間にも感じられた。しばらくすると、
「わかった。もう、やめろ」リーダー格の男がいった。血の気の多そうな連中どもに合図を送る。「女を離してやれ」
ゲリラ連中は不満気に、のろのろとロープをほどく。全てのロープがほどけると、ナナコ女史は俺の元に駆け寄り背後にまわった。
嗚呼……お胸の突起が背中に押しつけられております。
「さっさと、俺たちを開放しろ」続ける。「俺たちに構うよりも他にやることがあるはずだ」
俺だって、10への強制アップグレードには正直イラついている。だけど、こんな頭のネジが何本も吹き飛んだ連中と関わっていたんじゃあ、命がいくらあっても足りない。




