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「やめろ、やめてくれ!」


 リーダー格の男がいった。「抵抗しないでもらいたい。我々としても無駄な労力を使いたくないんでね」


「彼女をどうするつもりだ!?」


「見ての通りだよ」男はいった。「革命の為にその身を捧げてもらう」


 右翼も左翼も考えることはたいてい同じだ。「そんなことはさせない!」


「なにができる、あんたに?」マスクの奥から奴の目が俺のことを睨みつけていた。


 考えろ、俺。なにか方法があるはずだ。


「なぜ、俺たちをさらった。目的は身代金か!? それとも見せしめかなんかか?!」


「まさか~」男はこう続ける。「Prin/DOS10の脅威から我が国の知的財産を守る為だよ」


「どういうことだ!?」話がわけのわからん方向に転んでいく。


「ご存知のように10には多くのバックドアがOSレベルで大量に仕込まれている。

 MS社によって、それは意図的に仕込まれたバグだ。中国やロシアが国家レベルで10へのアップグレードを拒否しているのはその為だよ。

 我々は7月29日の無料アップグレード最終日まで7の絶対数を確保する為に日々活動している、まあ、そういうわけさ」


 意味がわからない。「なんで誘拐なんかしてる? 女を手荒に扱うことがあんたらの革命なのか?」


「信念の為だよ。日々、危険な任務に追われている為にここにいる同士全員の気が狂い始めている。仕舞いには殺し合いを始めかねない。若い女の肉体が必要なんだ。風俗に行く暇すらないからねえ。そういうわけで、彼女は我々の革命に捧げられるというわけさ」


「駄目だ、そんなことはさせない」


「熱くなんなよ。あの女なんなんだ?」


「俺の女だ!!」いって、全身が熱を帯びでいくのがわかった。「俺の女から手を離せ!!」


 ナナコ女史は俺を見て、大きく目を見開いていた。


「ふん、笑えない冗談だな」男はいった。「あんたになにができるっていうんだ。ドラマの主役気取りで、痛い目みても詰まらないぜ」


「いや、止めてみせる!」俺は胸元からUSBを取りだした。

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