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「あ、あの、すいません」
「はい……」
彼女の声に反応して、吸い寄せられた俺の視線は一瞬にして凍りついた。
ナナコ女史がガウンを脱ぎ捨てていたからだ。
肩紐なしのトップス。やけに生地面積の小さなショーツ。
はち切れんばかりの弾力。
ブラジャーからは今にも乳頭がはみ出しそうだし、下はくっきりと二つに割れていた。
どっちも彼女の肌に吸いついてる印象だった。瑞々しいナナコ女史のその肉体……
これを今から取り払うのかという妄想を思い描き、咄嗟にその考えを打ち消す。
そんなことはあり得ない。
「実はナナちゃん。こっちに来てから風呂に入っていなくておそらく嫌な臭がすると思うからあまり側に近づかないようにしてくれるとありがたいんだが……」
「あ、でも……」ナナコ女史はいった。困惑、当惑、困苦、戸惑い、困窮。「その冗談、あまり面白くないですから……。チョーさんはあんまりユーモアのセンスがないので、あんまり人を無理に笑わそうとしない方がいいかもですよ」
嗚呼……そうですか。会話終了。
*
ため息をついて彼女の方を見返すと顔が近づいてくる。
いや、近いですから。
「!」
ドアを叩く音。
怒鳴り声。
「!」
こんな時間になんだ、まったく──
いや、助かった。
「!」
俺はドアを開ける。
そこにはレオギ──




