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2-9

 このホテルの各部屋には、バカでかい壺風呂が備えつけられていた。

 竹の壁で三方を囲んだだけの開放的な露天風呂がある。奥から音。


 ナナコ女史が身体を流す音。取ってつけたようなこの状況。


 湯気のなかにシルエットが浮かんでいる。


 滑らかに整えられたその背中。視線を反らしてはいるのだが、窓の外には富士の絶景とともに彼女の裸体が映しだされている。


 俺は集中してタイピングを続けた。何事もなかったかのように。


「先にお風呂いただきました」ナナコ女史がいった。


「はい」自分のペースだ。誰もこの部屋にはいないと自分に暗示をかける。


 ナナコ女史が缶ビールのリングプルを引く。

 ガウンの切れ目から、チラリと覗く交差させた生脚が目に留まった。


 欲望の火で俺の肉体は焦げついてしまいそうだったが、必死になって俺は自分を押さえつけていた。


 煉獄の炎で焼かれているようだ。

 こんな時に一番かけてもらいたい言葉、冷静になれ──

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