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1-13

 間一髪。なんとか躱すことができた。


 だが、俺のペニスはブリーフのなかで鉛のように痺れていた。


 軽い失禁。


 鉄パイプはナナコ女史のデスクを直撃。


 ひび割れたディスプレイ。


 だけど、奴の一撃をもってしてもアップグレードを阻止することはできなかった。


 数字とともに10が増殖されていく。


「頭を冷やしてこい!」


 レオギが俺のすぐ側で戦慄いているシムラーを突き飛ばした。


 一歩間違えれば、あの鉄パイプが俺の脳天を直撃していたのだろう……


 こんな時に一番かけてもらいたい言葉。暗示のように唱えた。


「冷静になれ!」


 自分自身にそういい聞かせた。


 俺はLANケーブルをペンチで切断し、


 念の為に電源も引きちぎった。


 だが、全て、焼け石に水だった。


 結局、オフィスのPCは全て10にアップグレードされ、俺たちの高額な仕事道具は、全部、鉄の塊に変わってしまったのだから。

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