誕生日パーティー目前
はぁ〜…
ため息しか出ないな…ここの所仕事が減っている…。
噂だと、服部の仕業だとゆう話がチラホラ…事務所に聞いても煮え切らない答えばかり…
俺と映画を一緒に作りたいって監督は何人かいて、そうゆう話をしても最終的には例のあの服部の事情聴取の件の話が出て、今は無理だろうという話しになる…。
退院して一番最初に声をかけてくれた元木監督…監督は今は時期じゃないってだから時期を待とうって言ってた…。
俺のとばっちりで、せっかくの映画も駄目にさせてしまった…。
そう言えば、元木監督と俺が作ろうとしていたあの映画は、順調に撮影が進んでるらしい
作品の内容は悪くない…俳優陣だって服部意外はいい俳優が揃っている…。
服部も大根のくせに人気はあるから…それなりには伸びるだろうな…
これはあくまでも噂だけど…映画祭の主演男優賞はもうすでに決定してるらしい…
馬鹿げてる…まだまだこれからいい映画、いい演技が生まれるかもしれない中で、もう決まってるなんて噂が裏で流れてる…
あの服部のクソ親父の仕業だろうな…あんな父親のもとで育てられれば、子供は伸びないだろうな…。
服部の誕生日パーティー…1週間後の9月5日…
まったく、なんで俺が…服部の何か策略を感じるね…かといって事務所に迷惑をかけるわけにもいかないだろうし…俺の行動一つで周りのでる影響が怖い…
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「麻未ちゃん!大口の予約が入ったよ!その日は忙しくなるからね!」
店長が意気揚々とした口調でそう言った。
へ〜…珍しいな…うちみたいな小さな店にそんな大きな注文?
「どこからの注文ですか?」
私は聞いてみた。
「あの、服部財閥…何か御曹司の誕生日パーティーがあるらしいくてね!そこの仕事をうちに任せてくれるって!」
店長の言葉に思わず息を呑む…
そ、それは…嬉しくない…まさか私がここに働いている事を理由に、うちの頼んだんじゃ…
ものすごく嫌な予感がする…。
どうしよう…店としてはこんな大口の仕事なんてめったに来ないし…断る事なんかできないだろうし…
でもこの事を優介に言えば、余計な心配をかけるだろうし…
あぁぁ〜…もう!腹が立つ!!
「あ、あの〜店長…私、その日、休んでもいいですか?」
って思わず聞いちゃった…
「なに言ってる!休まれたら困るよ…その日は人数総動員していくからね!…ようしがんばりましょう!!」
店長はやる気満々だった。
こんな状況で休んだりしたら、恨まれるだろうな…。
休むなんて…無理だな…開き直るしかないか…はぁ〜…
服部真之介の誕生日パーティーは1週間後…
優介を苦しめてるあの男をどうにかできればいいのに!!
もう!腹立たしいったら!!
優介は何も言わない…あの御曹司の誕生日パーティーに出なきゃいけないって…携帯を投げつけて怒るほど、もの凄い怒りを感じていたはずなのに…あれ以来その事にはまったく触れない。
きっと心の中では複雑な気持ちがあるはずなのに…。
優介はここ2週間ほど、ほぼ毎日夜になると私のアパートに姿を見せる。
いつも笑いながら、ご飯を食べて、たあいのない話をする…。
前は無理矢理会う時間を作らないと、会えなかったのに…。
私はあえて何も聞かないけど…素人の私でもなんとなく想像はつく…。
あれだけ権力のある人だもの…お金…ううん…みんなきっと今の自分の地位を失いたくないから言いなりになるしかないんだわ…
今度の誕生日パーティー…服部が自分を正当化するために、優介を招いて偽りを作り上げ、最終的には何をするつもりかしら…。
いいわ…私もその瞬間を見届けてやる!
もしも優介に何か危害が加えられるような事をしたら、許さないんだから!
今回は何かが起こる、前なのであまり面白みがないかもしれませんが…
次回をお楽しみに・・・
ついに服部の誕生日パーティーが開催されます。