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雨音の中 触れ合う愛

外にでると雨が降っていた…。


私と優介は永井のバイクが見えなくなるまで外で見送った…。

バイクの姿が見えなくなると、優介の腕が不意に後ろから伸びてきて、私を包む。

「もう夏も終わりかな…雨が降るとけっこう寒い…部屋に戻ろう」

優介は私の手を引いて、エレベーターに乗る。

「だけど、あそこの施設の子供達可愛かったよな…」

優介は思い出し笑いをするようにそう言う。

確かに、可愛かった…色々は事情の子がいたなあ〜…親が死んでしまった子や、虐待された子、それに捨てられた子…みんな大人に対して不信感を持ちながらも、ああやって愛情に飢えてる分、甘えてきたりして…あそこの子がみんな素直なのはあのシスターの力ね。

「俺たちも早くあんな子供欲しいな…」

「そうね…」

え!?思わず乗せられてそう言ってしまった後に、焦った…。

優介がニヤニヤしてる…。

「俺は結婚前に子供ができてもいいんだけどな…」

優介はそう言うと、私の腕を掴んで自分の方に引き寄せる…そして私の顎を手で支えながら少し持ち上げ、私に口付けする。


その時エレベーターのドアが開く!私たちは慌てて離れて、お互いにそっぽを向いた。

女性が1人乗ってきた…。

私の心臓は、破裂しそうなくらいドキドキしていた。

耳まで熱い…

エレベーターに乗ってる時間がもの凄く長く感じた…やっと優介の部屋のある階に着き、私と優介はエレベーターを降りた。

エレベーターの扉が閉まると同時に優介が噴出して笑う…私もそれにつられて笑う。

優介が私の手を引いて、ドアを開き部屋に入ると、そのまま寝室まで私の手を引いていく。

「優介…私、帰らないと…明日朝早いし…」

私がそう言うと、優介はそんな事を気にしないかのように私の服を脱がせ始める。

「大丈夫…明日朝早くに送るから…今日は観念して泊まって行くんだな!」

優介はそう言いながら、私のジーンズを下ろすと、私の方を見上げてそう言った。

そして自分も服を脱ぐと、私をベッドの上の押し倒し、額から丁寧に唇で体をなぞる…

優介のしなやかな指が私の中に入ってきて、口から吐息とともに声が漏れる。

優しいリズムで私を快感へと導いていく。

私の体の芯が熱くなり、気持ちが高ぶっていく…

優介の唇の私は激しく口づけをして、そのまま優介を下にして重なり合う。

私は優介の体のラインを舌でなぞっていく…。

たくましい胸…腹筋のあるお腹…そして太ももの傷…私はその傷を舌で舐めた。

優介はそんな私を驚いた表情で見ていた…。

「傷があまり残りませんように…おまじない…ね…」

「麻未…お前は純なのかそうじゃないのかわからないな」

優介は上半身を起こすと、私の頭を撫でながらそう言った。

私はその言葉に微笑む。

優介は私の腕を掴み自分の方に引き寄せると、自分の上に私の体を置くように私を座らせる。

優介が私の中に入り込んでくる…

私の短い声が口から漏れ、優介の優しいリズムに私は体をゆだねる…。

静かな時間、雨の音が耳に心地いい

優介の体が温かい…鼓動が気持ちのいいリズムを刻む…。

お互いの思いと体が重なり…快感が波打つように体を通して心の中に浸透していく…。


優介が私の体を優しく包むように抱きしめ、額にそっとキスをする…。

私からもお返し…優介の頬を舌でペロッと舐めた。

そうしたら優介は嬉しそうな顔をして、私の鼻の頭を舐めた…

フフフくすぐったい…。

心の中が温かさで満ちていく…

こんな時間をこれから先もずっと過ごしていけたらいいな〜

私は心の中でそう思った。


雨の音を子守唄に

私たちは抱き合いながら眠りに付いた…。




私事ですが、ここの所体調がすぐれず…連載が滞りがちになってしまいもうしわけありません。

「あたたかい愛の詩」…投稿の方が何日か空く事があるかもしれませんが、完結まで連載を続けますので、どうかご愛顧のほどをよろしくいたします。

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